劇場公開日 2024年4月5日

「☆☆☆☆★★ 朝10時には無理だが、平日の夜7時なら観に行ける。 ...」ローマの休日 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5☆☆☆☆★★ 朝10時には無理だが、平日の夜7時なら観に行ける。 ...

2020年4月2日
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☆☆☆☆★★

朝10時には無理だが、平日の夜7時なら観に行ける。

おそらく10回以上は観ている筈なのだが、ひょっとしたらスクリーンでは初鑑賞になるのかも知れない。

初見はまだ子供の頃だったが、大号泣したのをはっきりと憶えている。
その後何度も再見するも、グレゴリー・ペックの演技であったり。最後の最後に至る2人の感情表現であったり…と。色々とケチを付ける様になって行ったものでした。
まあ、少なくともダンスパーティーの場面までペックは騙すつもり満々だったのは明確なのだけれど。今改めて観直すと、ワイラーの神懸かり的な演出に、D・トランポの完璧と言える脚本上での緻密な積み重ねには驚嘆してしまう。(それにしても、宮崎駿は本当にこの映画が好きだよね〜)

そんな。今となっては、若かりしき時期に於ける若気の至り…ってヤツで。頭の思考が〝 目立たないが地味な良作を掘り起こそう 〟等とゆう(明らかに駄目な)シネアストを気取り。間違った思考バリバリゆえの、名作と言える作品を無理矢理に貶していた日々があったのを恥じるばかり。

それにしても。クラシックなモノクロ作品には、様々な色彩が鮮やかなのを感じ取れる。それも素晴らしいのだけれど、エンディングでシンプルに【 The End 】と表示され、余韻が最高に盛り上がった瞬間に映画は終わる。
最早、現在の映画では。この余韻を味わう事は永遠に叶わないのだ…。

2020年4月2日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン9

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松井の天井直撃ホームラン