ローズマリーの赤ちゃんのレビュー・感想・評価
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今更ながら鑑賞。有名作なのでもちろんおもしろい。今となってはどって...
今更ながら鑑賞。有名作なのでもちろんおもしろい。今となってはどってことない内容だし、当然古臭いけど、おもしろくていっきに見てしまった。
あのハーブの入ったお守り、ついこないだスティーブンキングに出てきたやつ!
あとミアファローかわいいな!
思ってたのとは違うけど名作
初見。
もっとこう、ホラー然とした映画なのだろうと思ってたら全然違った。
冒頭、古き良きNY映画のように始まるも、キッカケとなる事件からじわじわと真綿で首を締められるように恐怖に引きづり込まれていく。
ド派手な特殊効果もビックリ演出もなし。
演技とライティングとカメラワークと編集だけで恐怖演出しているのに驚いた。
映画は主人公ローズマリー視点で描かれているけど、彼女はいわゆる「信用できない語り部」なので、見ているこっちは劇中起こっているのが現実なのか彼女の妄想なのか分からず観終わったあとモヤモヤする。
真の恐怖映画
いやー怖かった
派手な特殊効果も大げさな演出もない
血も一滴も流れない
それでも怖い
妊娠中の女性、新婚さんにはお勧めできません
妊娠中の不安
鈍い男性であっても不安を常に水面下に押し込めているのだから、妊娠中の女性ならマタニティーブルーになるのも無理はない
その水面下の不安を引っ張りだして風船に空気を吹き込む様に徐々に膨らましていくのだ
最初は微かに、次第に膨らみかけ、遂には風船自体が破裂するのではと思うほどに大きく恐怖が膨らんでいくのだ
それでいて、その恐怖が本当に破裂してしまわないように、笑えるシーンとして大橋巨泉に似たカメラのシャッターを盛んにきる日本人を登場させて中和してみせる位に、恐怖の大きさをコントロールしているのだ
そして、目覚まし時計のチクタク音、エアコンの風音、揺りかごのきしみ音
これらの音も巧みに操って見事な効果を発揮してみせる
そしてラストシーンとなっても、この物語は本当にそうだったのか、ローズマリーの妄想だったのか定かにはしない
果たして彼女は悪魔の赤ちゃんを本当に育てるのか
あの包丁は本当の惨劇を予告する伏線ではないのか?
恐ろしすぎる結末を予想して身をよじって身構えたときに映画は終るのだ
ロマン・ポランスキー監督の力量は凄い
何より、ミア・ファローの迫真の演技!
彼女の無邪気で可愛いキャラが、恐ろしいほどに役にマッチしている
またその夫役のジョン・カサヴェテスにも驚かされる
演技は安定感あるものだが、それよりもその風貌が、私達の知っている怪人ではなく、まるでダスティン・ホフマン風なこと
この時はシュッとした二枚目だったのだ
そして脇役陣もまた見事な配役ぶり
特に隣の老夫婦
なかでも老婦人役のルース・ゴードンは素晴らしい名演だった
美術も素晴らしい仕事をしており、ダコタハウスの内部や部屋はは当然こうだろうというものを見せてくれている
素晴らしい恐怖映画の名作だ
いやオカルト映画のジャンルを確立させた映画史残るべき作品だと思う
本作がなければ、エクソシストもオーメンも産まれ無かったのではないか
そう本作自体が悪魔の赤ちゃんだったのだ
なんかもっとグロテスクなの想像してた
最初から隣の部屋から儀式的な声聞こえたり
チョコムースが変な味したり
結末がわかりやすかった
いや悪魔とヤラせるて、
子供作らせるて、
旦那やば過ぎだろ
めちゃくちゃ個人的には最後ローズマリーにこれを終わらせるのは私しかいない的な感じで殺して欲しかった、、
なんで育てるねん、
悪魔の子やで、
スッキリしなくてやな感じ
ガッツリ悪魔なんかい
これは『二重螺旋の恋人』とか『タリーの時間』のような実は全部妄想でしたオチだとずっと思ってたのに、ほんとに悪魔なんかーい。
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そして、起きたら身体中に引っ掻きキズがあった時旦那が爪切るよごめんみたいに軽く流してたけどもっと本気で謝れ??結構痛そうだったし、傷跡意外と残るぞ?(笑).
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ホラー映画だけど、主人公の着てる服とか最初のボブはめちゃくちゃ可愛い。ワンピースとか全部可愛い。
母親の孤独の戦い
視聴:1回目
推薦:映画マニアのみ
感想:前から観たかった映画の一つ。おしゃれ映画でファッション性の高さが目につきます。一人一人のセリフをしっかり聞いてしまう映画で久しぶりに集中して観ました。最後は母性が勝つシーンは人によって評価が割れてるようですがそれまでの前フリがよくきいてて私は素晴らしいと思いました。旦那はクソ野郎でしたね。隣のおばあちゃんはその辺にいそうであるあるでした。
えっ…そういう結末?
物語序盤からのじわじわくる不気味さはよかった
途中から主人公を見ているこちらも、
妊娠で不安定になってるだけでは?と疑うくらいだったけど
最後はえー…という感じでした
ラストに関しては何とも言えない
まるで壮大な被害妄想や空想を映画にしたような
ちょっとラストは飛躍しすぎて
あまり怖くなかった
これが有名なダコタハウスか~と思ってみていました
さすがオカルト映画の原点。
小学生の時に‘燃えよドラゴン’見に行ったら予告編でこの映画が流れてました。
‘崖(山?)の上にベビーカーがポツン’、これがなんと不気味さをかもし出していたことか…18禁かなんかで到底見れず。その後、どこかで見たんですけどね…改めて再見。
やっぱり、素晴らしい出来栄えだな〜、と思う。
今のホラー映画と違い直接描写は皆無。あるとすればサタンのめん玉だけ。それなのにこの不気味さはさすが。
なんでこんなに不気味なんだろう、と考えるに、
まず、登場人物が全員普通の人、というか、世話好きなご近所さん風、それに、この現場がニューヨークのど真ん中、あと、再愛の旦那の信じられない行い、などなど。とにかく描かれている世界が全て普通だし、人ごみの中、なのに追い詰められていくローズマリー。この対比がすごい。
あと、子供が生まれたあとのベロ出しおばさん、普通なのに怖い…。
ミアファローはやっぱりたいした女優さんですね。鬼気迫る演技が最高でした。
VFXもCGも無い時代。監督の力量で怖さは変わるんだろうな〜。
ずっとドキドキ
まず意外と昔の映画と言う事に驚いた。
話が進むにつれ、ドキドキしっぱなしで、主人公の気持ちも分かるし、第3者の目線でも観られた。
今時、こんな心理的にゾクゾクする映画は創れないのかもしれない。
勿論、また観たい。
古き良き時代のスリラー映画
今どきの血飛沫が飛び散ったり、異形の怪物が出て来たりするような
ホラー映画を観慣れた人にとっては退屈な作品かも知れません。
古いアパートに夫とともに引っ越してきた主人公ローズマリー。
近隣の住民は一見、人の良さそうな親切な人たち。
ところが・・・。
平凡な生活の中で、ほんの少しだけ感じた「違和感」。
それが次第に大きくなっていき、最後には非現実的な恐ろしい「悪夢」
となって襲ってくる。
ローズマリーを襲う「悪夢」は、
派手さは無いですが、ジリジリと真綿のように締めつける
恐怖感を観る者に感じさせます。
古典と言ってもいいような古い作品ではありますが、
映像が派手ではない分、今の作品にはない味わいがありますね。
今のSFXバリバリの作品と比べて評価するのはナンセンスだと思います。
当時としては衝撃的であったであろうラストは、本当に恐ろしいです。
女性の母性本能は絶対的な善悪をも超えるということでしょうか?
これはお粗末
悪魔を題材にしたホラーだけど、怖い描写はほとんどない。マンションの7階に越してきた若夫婦と、隣人の老夫婦の交流。
そんで主人公ローズマリーが妊娠・出産する展開。
わけわからん幻想が途中でいくつか出てくるけど、そういうのは当時は斬新だったんだろうな。しかしこんな普通の夫婦にいきなりとって付けたような悪魔題材。なんとも突飛というかなんというか。
なぜこれが過去の名作とされているのか知らんが、内容的にはお粗末の一言。
これはホラーじゃない、女性映画だ!
ホラーの金字塔として、そのジャンルの古典として知られているが、私はこの映画をホラーではなく、ファッショナブルな女性映画と見た。ぜひ女性に見てもらいたい作品なのだ。もちろん、ホラーとしての要素もたっぷり、ラストシーンもとっても怖い。(もちろんこの時代の作品なので、流血、はらわたドバドバのスプラッタシーンは一切ない)しかし、私はやはりこの作品は女性のための映画だと思う。この作品には、女性の心を捕らえる要素がたくさんある。まずひとつはファッション。ヒロイン、ローズマリー(ミア・ファロー)のファッションがとにかく可愛い!この時代のファッションは、まさに現在に通用する。お金持ちが着る豪華なドレスではなく、あくまで庶民の日常着である。すぐにでも真似できる、ぜひ参考にしたいファッション・センスである。次はインテリア。これもものすごくオシャレである!主人公夫婦の越してくるアパートはニューヨークの古いアパートである。(実はこのアパート、実在のものである。あのジョン・レノンが住んでいたことでも有名なダコタ・アパート。『ブレード・ランナー』の撮影にも使われたらしい。)まさにホラーにうってつけのゴシック・ロマン風の建物だ。家具も古い。しかし、若い夫婦はそこを明るくて清潔なモダンな部屋に改装する。暗い壁は清潔な白に塗り、淡い色合いの壁紙を貼る。前住人(悪魔によって殺されたのだが)の残した古い家具は処分して、雑誌を見て真似たという流行の家具であふれる。この当時の流行のインテリアも、ファッションと同様に今でも通用する。かわいい刺繍のクッションや明るいストライプのリネン類など、私もほしいと思うものばかりである。このいかにも悪魔が住んでいそうなクラシカルな住人の部屋と、幸せな生活を夢見る、希望にあふれた若い夫婦の部屋との対比が、逆にジワジワとした怖さを醸し出す。白や黄色に囲まれた、本当に明るい部屋の中で、ローズマリーの不安が際立つ。悪魔は普通の生活に入り込むのだ…。次は“母性”。妊娠している母親の強い母性。女性なら誰でも共感するはずである。現に、結婚も妊娠も経験のない私でさえ、ローズマリーの母性に共感してしまった(改めて母性本能が女性の遺伝子にくみこまれていることを認識させられた)。女は結婚して“妻”になるが、妊娠した途端に“母”になる。男性は「あたりまえじゃないか」と思うかもしれないが、これはとても重要で大きな違いなのだ。子供に対する並々ならぬ愛は夫に対する愛と比較にならないほど大きい。おなかの子を愛するあまり、不安やストレスがたまって精神に異常をきたす母親のなんと多いことか。この映画の悪魔という存在も、妊娠によるストレスで、ローズマリーが作り出した妄想と受け取れないことも無いのである。現に、悪魔教以外の人物は誰もローズマリーの言うことを信じなかった。一種の妊娠によるノイローゼと思うだろう。誰も助けてくれない恐怖。誰も(夫さえも)信じられない恐怖。もし初めての妊娠で不安な時、頼みの綱である夫や産婦人科の医師さえも信じられなくなったら…。ローズマリーの体験する恐怖はこれである。自分が悪魔に狙われる以上の恐怖。強い母性があるからこそ陥る恐怖。そして彼女は悪魔の子供を産む。必死に守りとおした子供が悪魔だったとは皮肉である。しかし私はこれを悲劇とは思わない。それは衝撃的なラスト・シーンの彼女の表情から読み取れる。生んだ子供が悪魔だったことを知り、初めはショックを受けるが、彼女はそれを受け入れるからだ。悪魔の身体をもつ赤ん坊に微笑みかけるのだ。私はこのラスト・シーンがとても好きである。偽善的なストーリーなら、悪魔の子供を殺してしまうだろう。あるいは殺そうとした所が逆に自分が殺されるというありがちなラストになるだろう。しかしそうはならなかった。彼女は悪魔の子供を受け入れた。たとえどんな様相をしていても自分のおなかを痛めた子供である。これから彼女は全身全霊をかけて悪魔の子供を守り、育てるだろう。彼女は強い母になるだろう。それが女なのだ。理性では押さえられないそれが母性なのだ。私はそんな彼女に拍手を送りたい。悪魔の母になることを選んだ彼女に。そんなりっぱな彼女に比べてみじめなのは夫(ジョン・カサヴェテス)である。自分の出世を代償に悪魔と契約してしまった夫。成功は手にしたが、彼は妻も子も永遠に失ってしまうのだ。妻はそんな夫を永遠に許さないだろう。彼女は一人で子供を育てることを選んだのだがら・・・。
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