レッド・オクトーバーを追え!のレビュー・感想・評価
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ショーン・コネリーは永遠に
あの荘厳なテーマ曲を何度リピートしたことか。何を言ってるのかわからないロシア語と思しき歌詞を発音だけ真似て、ショーン・コネリーの顔を脳裏に浮かべながら歌うこと数しれず。水面に顔を出した潜水艦の上で憂いある表情を浮かべるコネリー(&サム・ニール)の勇姿にあの曲が被さるだけで、この映画は成功したようなものだった。
「薔薇の名前」に始まるコネリー後期のキャリアは、ジェームズ・ボンド役で手にした名声を凌ぐほどに光り輝いていた。「レッドオクトーバーを追え!」で母国を旅立つラミウス艦長は、いま思えばジェームズ・ボンド役からの脱却を図るコネリーの姿にも重なって見える。その後のラミウス艦長の人生が、コネリーの後期キャリアのように光り輝くものであったと夢想すると、さらに味わい深い。
分かるとメチャクチャ面白い
この作品を観るのは初めてではない。妻が未見だったので十年以上、二十年ぶりくらいの再視聴だ。
実は初見のときはそんなに面白いとは思わなかった。思い返してみると、話がよく分らなかったのだと思う。
昔観てイマイチだった作品を再視聴して、ものすごく面白かったということはよくある。初見のときの自分の映画力が全く足りていなかったのだ。割と最近見返した中だと「シリアナ」や「ダ・ヴィンチ・コード」「裏切りのサーカス」などがそう。
どの作品にも共通していることとして、物語が複雑であることだ。
集中力、理解力、人物認識、場合によっては政治や情勢や文化、時代背景などへの理解、こういった総合的な知識や理解力が一定に達していないと分からない映画というものはある。
この作品において重要なことは、まずキャラクター認識だ。
そして、それぞれのキャラクターの思惑をしっかり理解することがカギとなる。それら思惑は、テレビドラマやアニメのように口に出して言ってはくれない。状況的に「言えない」が正しい。
ソ連とアメリカだけではなく個人レベルでも「言えない」駆け引きが行われているのだ。そしてその組み合わせの多さが物語を複雑にする。
しかし、至るところで行なわれる駆け引きの多さこそが本作の醍醐味なのだ。
例えば、ショーン・コネリー演じる主人公ラミウス艦長が乗り込む原子力潜水艦の中だけでも、亡命を目論むラミウス、ラミウスと共に亡命しようとしている士官、何も知らない一般兵、姿の見えないソ連政府からのお目付け役、この四組はそれぞれ知っていることや思惑に違いがある。故に当然、駆け引きがある。
更に、ソ連政府、アメリカ政府、CIA長官、もう一人の主人公ジャック・ライアン、ラミウス艦長の元部下、ライアンが乗り込む米潜水艦の艦長、少なくともこれだけの数、知っていることと思惑が違う人たちがいて、駆け引きがある。
物語が進むにつれて一部の者たちが少しずつ思惑を同一にしていくわけだが、その過程が狂おしいほどに面白いのだ。
ああ、あと、戦術的な駆け引きもあるね。潜水艦バトルのパート。こちらも中々分かりにくい。
まず何をしようとして何が起こったのか、そして、なぜそんなことをするのかは、上記のキャラクター駆け引きに関係してくる。
同時に至るところで行なわれる駆け引きの多さは尋常な数ではない。
肩書きは分からないが、アメリカ高官とソ連高官が座って話すだけのシーンがある。
あの二人がアメリカ政府とソ連政府を代表しているのだが、交わされる会話に嘘しかない。
この、嘘しかない面白すぎるシーンを分かるようになるだけでもかなり楽しく観られるようになるのではないかと思う。なにせ嘘しか言ってないからね。
この二人は少々極端だが、嘘を一度も言わなかったキャラクターは、もしかして一人もいなかったんじゃないかと思うくらい、みんな嘘ばっかり。
そして誰一人として「嘘ぴょーん」とは言ってくれない。
話がややこしい
数十年ぶりに再見しましたが、話が複雑で舞台が限定されているために味方と敵の判別がつきづらく、WIKIであらすじを何度も確認しても何だかよくわからないだらけの作品でした。
ただ、話が分かれば映像作品として緊張感があり秀作であることは認めます。
前評判でだまされた
『ダイハード』のジョン・マクティアナン監督。そして悪役?にショーン・コネリー。鳴り物入りのトム・クランシー原作のジャック・ライアン、シリーズ一作目にして最高傑作というようなあおり文句に期待値を最大級に上げて見たところ、なんとも持って行き場のない失望感に襲われた。
特にアレック・ボールドウィンの優男(やさおとこ)ぶりにはがっかりで、その後同じ主人公をハリソン・フォード、ベン・アフレック、クリス・パインという錚々たる俳優たちがそれぞれに持ち味を発揮して演じることになるが、ボールドウィンは最も煮え切らない印象だ。
個人的にはクリス・パイン『エージェント・ライアン』がいちばん好きな映画になったが、世間的な評価は圧倒的にハリソン・フォードに挙がるだろう。とにかく、この映画に関してはそんな感想しか出てこない。
緊迫した潜水艦でのスリリング!
スターチャンネルの吹き替え(TBS版)で観ました。
潜水艦をテーマに潜水艦艦長とCIAのそれぞれの視点から視た作戦がスリリングに感じました。
最後の2人の会話もなんか平和的会話で良かったんじゃないかと思いました
余談
艦長役(ショーンコネリー)の吹替を担当した若山玄蔵さんの声は役にはまっていたのでイーストウッド=山田康雄と並ぶキャストだと思います。
(僕の勝手な予想ですが)もし、またショーンコネリーの吹替をやるとしたら若山さんの没後の人は若山さんと声質が似てる役所広司さんでお願いします。
名優ショーン・コネリーをもってしても…
今夜U-NEXTで観ました。映画の殆どのシーンが潜水艦内での戦略で知能戦です。
その為、この手のジャンルが好きな人にはどハマりすると思いますが、そうでもない人にとっては苦痛か退屈になるでしょう。私もそのひとりです。
確かに潜水艦内のセットの完成度は高く見え、見応えはありますが、それだけでは集中して観られません。
乗組員全員、狭い空間でどれだけのストレスやフラストレーションを抱えているかなど、感情移入して観ると潜水艦内での作業の恐ろしさが見えてきます。
いわゆる「潜水艦モノ」としては異色だが…
<映画のことば>
「モンタナに住めますか。」
「どこにでも、好きなところに住める。」
「よかった、モンタナで暮らします。アメリカ女と結婚してウサギを飼う。夕食はウサギ料理。ピックアップ・トラックにキャンピング・カーも買う。州から州へ旅行もする。許されますか。」
「ああ」
「許可証は?」
「要らない。旅行は自由だ。」
「冬は別の場所で暮らします、アリゾナです。…妻がふたり要りますね。」
「少なくともな。」
<映画のことば>
「静かに釣りをしたい。子供の頃のように。艦に乗って40年になる。海で戦ってきた。実戦なき戦争だ。無益だ。死傷者だけが…。妻は未亡人も同然だった。死んだ日も私は海にいた。」
ふつう「海の男」といえば、海軍軍人も含め、「七つの海を股にかけて生活する」という猛者として描かれることが普通でしょうし、まして、いわゆる「潜水艦モノ」「戦争モノ」なので、その方面を「カッコよく」描く作品かと思いきゃ、軍隊生活に嫌気がさした、ロシア軍人の亡命の話ということでした。
こんなに主人公が弱気な設定の軍隊モノ・潜水艦モノというのは、他にあまり例がないかも知れません。
本作はアメリカ側の視点から描かれたロシア側という話ですから、他のレビュアー諸氏が指摘するとおり「旧ソ連流に対するアメリカ流資本主義のブロパガンダ映画」という色彩は、やはり拭えないのかも知れません。
実際、コンピュータでの解析ではマグマの変動かクジラの交尾にしか聞こえないというロシア最新鋭潜水艦のキャタピラーの音を、アメリカ潜水艦のソナー員なら、優秀で、聞き分けられるという話でもあります。
いずれにしても、船乗り(海員)の労働は、離家庭性にあるといわれます。日帰りで家に帰れる船もないわけではありませんが、多くの船はいったん出港すると数ヶ月は船上(洋上)での生活を強いられる労働です。その点は、海軍の軍人だって変わらないということでしょう。
かてて加えて、軍用の船(や飛行機)には、いわゆる安全装置というものは積まれていない。そんなものを積むくらいなら、機銃の銃弾や爆弾、魚雷など、より多くの兵装を積んだほうが良いという設計思想なのでしょう。必然的に、操船・操縦を誤れば、すぐさま死傷事故に直結してしまうという「危なっかしい」乗り物になってしまうわけです(一頃は話題になったオスプレイだけでなく、軍用機は、おしなべて墜落しやすい)。
以前に、機会があって陸上自衛隊のヘリコプターに乗せていただくことがありました。
短い時間の搭乗でしたが、用務を終わって降機する際に、操縦の隊員から「乗り心地なんていうことは少しも考えられていないから、短い時間の搭乗でも、疲れたでしょう。」といたわりの言葉をかけていただきました。
本作も、勇猛果敢と一般には受け取られがちな海軍の生活のまた別の一端を垣間見せる作品と評したら、針小棒大という指摘を受けてしまうでしょうか。
少なくとも、普通の「潜水艦モノ」とは異色な作品として、そんなことにも思いを至らせる一本になりました。評論子には。
(まったくの余談)
<映画のことば>
感電しないように、このアース棒を。ヘリの静電気は、シカゴの街を灯すほどの量だ。
ショスタコーヴィチの交響曲第7番を新年早々に先駆けて聞いた。
『海は人々に新しい希望をもたらす、眠りが夢を運ぶように。コロンブスの言葉だ』
『新しい世界へ、ようこそ』
リトアニア人(エストニア人?)がコロンブスの言葉を引用するわけがない。
しかし、原子力空母とか原子力潜水艦って、核兵器と同じではないか。怖い。
ショーン・コネリーはどこから見ても、イギリス人に見えるが。
最初に殺されるKGBがプーチンと言う名前のようだが、彼は新しい世界に来れなかったって事かなぁ。
兎も角、ソ連はロシアになって、新しい世界に来たのだが、プーチンが生きているせいで、まだ、新しい世界に来ていない。そんな事をこの映画はプロパガンダしていると思う。正にうってつけなのだが、事の経緯は分からないし、アメリカ社会が、新しい世界とは思えない。
兎に角、原子力の兵器は使わずに、戦争を終わらせる事を希望する。どちらが、勝つとか負けるとかは、日本人の僕は気にならないが、ウクライナの人達もだんだんそうなると思うが。
ショスタコーヴィチの交響曲第7番を新年早々に先駆けて聞いた。名曲であるが、ウクライナ人民の未来にならなければ良いと願っている。
忘れてならないのは、コロンブスはネイティブアメリカンを、侵略した人物である。新世界アメリカは西洋から見た世界であって、コロンブスが訪れる以前から、インディアンがいたんだ!インドでも無いのに。
つまり、インドと言う単語にはイギリスからの視点で語られている事を忘れてはならない。インド!インドネシア!
最近のロシアに対する報道を『西側、東側』と称するが、日本から見たら、『西側』なのである。日本は東側なのである。『ファーイーストな世界が日本だ』
ショーンコネリーの男っぷり
ショーンコネリー扮するマルコラミウス大佐は、ソ連原子力潜水艦レッドオクトーバーの艦長として処女航海を任された。しかしラミウスは密かにアメリカへの亡命を考えていた。ソ連上層部はレッドオクトーバーを撃沈せよと命令を下した。
事態をある程度把握した西欧諸国は如何に行動するのか。腹をくくったラミウスの覚悟に破壊工作も見られた船員たちはどうするのか。世紀の一大事だね。
髭を蓄えたショーンコネリーの男っぷりが素晴らしい。つくづく惜しい俳優を亡くしたものだ。
プロパガンダがこの映画でもあった
ショーン・コネリーの存在感が際立った映画。密室の中というのが余計にそう感じさせる。
ショーン・コネリーの英語発音は素晴らしいと聞いたことがあった。
今回はロシア語もしゃべっているがきっと綺麗な発音だったのだろう。ロシア語はちんぷんかんぷんなのでしらんけど。
不思議なのはロシアの潜水艦の隊員達も結構英語でしゃべってた。そこはしらけた。ロシア語でずっと通したら、もっと緊張感が伝わってきたのではないか?
良き理解者を一人亡くしたが最後のシーンの穏やかな光景が海中での出来事と対照的で亡命した感が伝わってきてそこは良かった。
大統領補佐官のペリスの「俺は政治屋で、嘘もつけば、汚い駆け引きもいとわないし、いやな野郎のご機嫌取りもする。赤ちゃんのキャンディーも盗む」(正確ではないかも)といったセリフがあった。
一番強く共感を得た場面だった。アメリカの政治家も日本の政治家と似たり寄ったりか???
オープニングだけで、お釣りがくる面白さ
冒頭、ショーン・コネリーのドアップからカメラがグーっと引いてレッドオクトーバー号のその規格外のスケールが露わになる。このオープニングで気持ち鷲掴みされました。
もう後はジョン・マクティアナンの手堅い演出とショーン・コネリーの圧倒的存在感に魅了されっぱなし。シナリオに穴があるのは否めないし、CGの安っぽさもあるが、それを補って余りある面白さ。エンターテイメントとして十分成り立っていると思いました。
ジャック・ライアンシリーズ
米ソ冷戦が終焉した今となっては全く現実味を帯びていない。しかも潜水艦もの映画というのは男ばかりでつまらない。観ているだけで窒息しそうになる閉塞感はそれほど感じられず、亡命したい艦長と勘違いして攻撃しかねない米軍との間の緊張感だけが感じられる。そして、潜水艦映画の特徴・・・途中で敵、味方が判らなくなる・・・がこの映画でも見受けられる。サム・ニールがロシア人に見えないことや、全て英語(所々ロシア語。わけわからん)になっていたり、翻訳が丁寧じゃないことが原因だ。
ジャック・ライアンシリーズの第1作目らしいが、かなり平和主義的なジャックのようだ。ベン・アフレックよりは好感が持てる。それでもギャンブラーなんだよなぁ・・・右旋回や絶対亡命だと言い張る点が。
友情を感じた辺りまでは良かったのだが、終盤に出てくる狂気のソ連艦長の描き方でわかるように、単なるアメリカ万歳映画でしかない。亡命すればいい人なんだもん。
007シリーズに飽きたあなたに 是非ご覧頂きたい作品です
トム・クランシーのベストセラー小説の映画化
軍事スリラーというジャンルを作った人です
1960年代、70年代に活躍したフレデリック・フォーサイスに、軍事テクノロジーの進化を反映させたようなスタイル
かといって007のような荒唐無稽なものでなく、一定の現実の情報が濃密にあるものです
80年代後半から90年代にかけて一世を風靡しました
空港の売店のペーパーバックの回転スタンドはどこも一時期、彼の分厚い本で占拠されていたものです
日本語訳の文庫本も書店の平積みの常連でした
類似の軍事スリラーものも、退役軍人の書いた中身の濃いものが山ほど発売されて読みふけったものです
そのなかでも元祖の本作が矢張り断トツに面白いとおすすめできます
ライアン側のストーリーと、潜水艦側のストーリーがやがて交錯する筋運びも秀逸です
潜水艦映画としても楽しめます
007シリーズに飽きたあなたに
是非ご覧頂きたい作品です
潜水艦映画の金字塔
映画館でも観たしビデオも持っているのだがTVでやっていたのでまた見てしまいました、つい3日前にショーン・コネリーさんの訃報に接したこともあるかもしれません、心からご冥福をお祈りします。
原作はトム・クランシーさんのベストセラー、ジャックライアンシリーズ第一作、保険のセールスマンとして働きながら9年かけて書き上げた力作です、従軍経験も無いのに凄い軍事ミステリーを書いたことに驚きます。後にこの本がレーガン大統領に気に入られ、今後、軍は著作協力するようにとのお墨付きをもらったようです。
海軍も空軍の「トップガン」にあやかって映画化に全面協力、ダラス艦内の装備も実物並み、エキストラに本当のクルーを貸し出したとのこと、VFXと相まって迫力満点の仕上がりになっていますね。映画では追ってきたアルファー級が自分の放った魚雷で撃沈、偽装にも役立ったように変えられています、自沈とは波風のたたない上手い落としどころでした。国家安全保障補佐官がソ連大使に「またなくしたのですか?」とのおとぼけシーンは笑えました。
ライアン役は当初ハリソン・フォードにオファーしたところ前年のインディ・ジョーンズでショーンコネリーと親子役でしたので辞退したようです、言われてみれば凄い気遣い、ただ元祖007と若手のエージェント、ジャックライアンの組み合わせと言うのも贅沢な取り合わせですよね。
本良し俳優良し映像良しと三拍子そろった間違いなく潜水艦映画の金字塔でしょう。
Nothing of what you are about see... ever happened. ショーン・コネリーの説得力
追悼ショーン・コネリー。
やっぱりショーン・コネリーと言ったら本作のような髭をたくわえた渋いキャラクターですよね!ソ連の潜水艦の船長役がとても良く似合ってました。判断力が半端ない💦ショーン・コネリーって有能な人物の役が良く似合うし、あの風貌で有能ですって言われると何もしなくても納得しちゃいそうです。正に説得力があります。
でも、本作でカッコいいというか主役はジャック・ライアンなんですよね~。ポスターにドドン!とショーン・コネリーがいるのでちょっと勘違いしそうですが、実質の主役は今なお新作が続くジャック・ライアンの方です。確かにライアンさん、とっても賢い!相手の心理も読めて、駆け引きもできて、ブラフも使えて・・・ホント頭良いな!
ジャック・ライアンはこの後、ハリソン・フォード、ベン・アフレック、クリス・パイン、そしてジョン・クラシンスキーとバットマン級に色んな人が演じるキャラクターになるのですが、そうなったのも本作のアレック・ボールドウィンがカッコ良かったからでしょう。
古い映画だけあって終盤の魚雷のCG感はまるわかりですし、序盤はロシア人はロシア語喋ってたのに疲れたのか途中から英語になりアメリカ人とあうとまたロシア語に戻るという不自然さが目に付いたりしたのですが、潜水艦ならではの緊迫感もあり総じて面白かったです。裏での官僚のやり取りも面白かった。でも、そこまでポリティカルしてないので意外と気軽に楽しめるエンタメ作品でした。
ショーン・コネリーの魅力満載です。
CIAの分析官が、亡命を希望するソ連原潜を巡って活躍する物語。
ジャックライアンシリーズ第1作で、数ある潜水艦物の中で、クリムゾンタイドと並んでベストと感じている作品です。
亡命を求めるソ連原潜。しかしアメリカ側ではその意図を把握出来ずに、戸惑い、混乱します。
深海で対峙する2隻の原潜。二人の主役の心理戦に緊迫感を感じることが出来ます。
勿論、潜水艦同士の戦闘シーンも迫力満点で興奮することが出来ます。
また、ソ連原潜艦長を演じたショーン・コネリーが秀逸です。亡命を決意する歴戦の勇者を、堂々と繊細に演じます。
ショーン・コネリーの魅力も含めて、満点評価です。
ジャック・ライアン、デビュー
ソ連の最新型ステルス原潜レッド・オクトーバーがアメリカに向かう。
艦長(ショーン・コネリー)はアメリカに亡命するつもりだが、ソ連が黙って手をこまねいているはずがない。
一方、アメリカは艦長の意図が分からなかったが、CIAの分析官、ジャック・ライアン(アレック・ボールドウィン)が解いていく。
原作はトム・クランシー、監督はジョン・マクティアナン 、とても面白い潜水艦映画だ。
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