レッド・オクトーバーを追え!のレビュー・感想・評価
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ショーン・コネリーは永遠に
あの荘厳なテーマ曲を何度リピートしたことか。何を言ってるのかわからないロシア語と思しき歌詞を発音だけ真似て、ショーン・コネリーの顔を脳裏に浮かべながら歌うこと数しれず。水面に顔を出した潜水艦の上で憂いある表情を浮かべるコネリー(&サム・ニール)の勇姿にあの曲が被さるだけで、この映画は成功したようなものだった。
「薔薇の名前」に始まるコネリー後期のキャリアは、ジェームズ・ボンド役で手にした名声を凌ぐほどに光り輝いていた。「レッドオクトーバーを追え!」で母国を旅立つラミウス艦長は、いま思えばジェームズ・ボンド役からの脱却を図るコネリーの姿にも重なって見える。その後のラミウス艦長の人生が、コネリーの後期キャリアのように光り輝くものであったと夢想すると、さらに味わい深い。
話のスケールの割に地味な映画だった
冷戦期の《潜水艦映画》の白眉。
2025年5月投稿。
古い話で恐縮だが、私は初公開当時の学生時代に、当時もう閉館が囁かれ始めていた日比谷宝塚劇場B1に有った『日比谷みゆき座』で、本作を観た。
現代のようなシネコン方式の映画館は当時はまだ殆ど無く、一館で1本か2本の上映が当たり前の時代だ。映画館でお酒(ウィスキー等)が飲める映画館がある事を初めて知ったのも此処だ。スクリーンの幅は野外コンサートのステージの如く広く、外のラウンジは超高級サロンの様で(お上りさんの自分は)驚嘆したものだ…。
大学に入って東京へ通うように成り、それこそ都内の書店や映画館を駆け回るように過ごしていた“幸福な時代”だった…。
そして、みゆき座の巨大スクリーンで正に《タイフーン.クラス》の巨大潜水艦の雄姿に度肝を抜かれたのは、今も鮮明に憶えている。
ま、個人的な思い出話は此処までにして、映画の話をしよう。
原作がトム・クランシーの小説というのは、彼自身が『超』の付く《軍事オタク》だった為、小説の情報量が多過ぎて、それを映画にそのまましたら1本当たり5〜6時間の超大作に成ってしまうような原作ばかりだった(後にはスカスカに成っていくのだが、それは又別の話…)。
そんな原作をバサバサと刈り込んで、此処までのエンターテイメント映画にまで作り上げた、ジョン・マクティアナン監督の手腕には(流石は『ダイ・ハード』の監督!)と唸る思いだった。
何せ予習のつもりで読もうと思った原作が、泣きたくなるほど長く、恐ろしく細かな部分まで丁寧に説明してくれるお陰で(まるで「造船技術と米軍階級人事の本」…)、結局途中で投げ出してしまった程だったからだ(『いま、そこにある危機』など、初めから読む気もしなかったw)。
今作の一番の要諦は「『ソ連が、当時世界最高技術且つ最大級の原子力潜水艦を作る事に成功し、その処女航海で艦長が(自分とその側近の意志だけで)潜水艦ごと西側へ亡命しようとしたら…』と云う、卒倒しそうに恐ろしく且つ魅力的な物語」にある。
さらにその巨大潜水艦は、感知不能な《無音潜航能力》を持ち、米軍のソナーでもお手上げなのだ。そんな代物が、大西洋を抜けてアメリカに近付いてくる!どうするんだ西側諸国は?!…と云う序盤の行りの展開の速さは、賞賛に値する。
しかも艦長は艦内にKGBのスパイが(反乱防止の為に)乗り込んでいるのを承知の上なのに、西側へ「亡命する意思を率直に伝える」手段もコネも特に持っていない…、そして米軍側の高官達は「さてはソ連が戦争を仕掛けてくる積もりじゃ…」と邪推する…、こんな東西共に大騒ぎに成る中で、主人公のCIA分析調査官、ジャック・ライアンが誰もが驚愕する《艦長の心理》に辿り着く…。
此処から双方の虚々実々の駆引きや意図の読み合い、米軍とソ連軍の構造的な(お国柄の)違いなどを、素人にも分かるようにテキパキとストーリーは進んでゆく。
米軍の潜水艦の《眼前で》「レッド.オクトーバー」を見失うシーンも最高の特撮技術で、今見ても《海中シーンでは一滴の水も使われていない》とは到底思えない出来だ。
その後の展開は観ていただくとして端折るが、この映画の魅力の真髄は、お互い姿が見えない(=海の中ではソナーが感知しなければ、相手の存在は分からない)中で、互いに相手の位置だけでなく行動(考え)を読み合う部分にあると思う。それは《潜水艦映画のお約束》でもあるのだが、今作はその点をメカニックだけに頼らず、脚本・演出で非常に上手く利用している。最後の《海中のチキンゲーム》は何度観ても、手に汗握る演出の巧みさで、急浮上する米艦「ダラス」のシーンは本当に素晴らしい。
主人公のジャック・ライアン役のアレック・ボールドウィンは、此処で貶している方も居るようだが、個人的にはこの人が一番の適役かと。
原作を読めば直ぐに分かるが、彼は元海兵隊員とは言え〈現在はCIA情報分析官(=文官)〉なのだ。ハリソン・フォード等が演れば忽ち「インディアナ・ジョーンズ」の様に“大冒険”に成ってしまうので、それが逆に嘘臭く成ってしまう(原作者が、ジャック・ライアンを〈ジェームズ・ボンドの様に造型し出してからの作品〉は、本作とは全く別物なので、一緒くたにするのは不公平と云うもの)。
とにかく『潜水艦映画に外れ無し』という言葉を象徴するような、今もって輝きを失わない'80〜'90年代映画の傑作である。ジョン・マクティアナンと云う監督は、本作と『ダイ・ハード』だけで充分に名監督だ(『ダイ・ハードⅢ』他は“観なかったこと”にしているのでww)。又、米艦「ダラス」の艦長の役者さんも〈本物っぽくて〉素晴らしい演技だった。
最後に一言、「ショーン・コネリーの頭、凄くカッコよかったね!とてもヅラには見えなかったよ!!!」
ラミウス艦長を追え‼️
今となってはCIAアナリスト、ジャック・ライアン・シリーズの第一作‼️ソビエトの最新型原子力潜水艦レッド・オクトーバーが、突然アメリカに接近してくる。攻撃なのか、それとも亡命か⁉️ラミウス艦長の真意を探るため、CIAアナリストのジャック・ライアンはレッド・オクトーバーに接触しようとするが・・・‼️ジャック・ライアン・シリーズとは言うものの、実質的な主役はラミウス艦長です‼️カツラとヒゲでビシッと決めたショーン・コネリーがホントにカッコいい‼️部下を演じるサム・ニールとの友情も涙モノです‼️そしてラミウスとライアンの敵味方関係なく、友情を深める「父と子」のようなやりとりも感動的‼️今作に限ればライアンはアレック・ボールドウィンで良かった‼️ハリソン・フォードだと「インディとヘンリー」になっちゃうし‼️刻一刻と変わる状況下でのソ連側とアメリカ側の壮絶な駆け引きもスリリングでドキドキさせられます‼️そして旧ソ連最大のミサイル原潜「タイフーン」の改良型という設定のレッド・オクトーバーの威容が迫力満点で、そんな巨大原潜同士の戦闘シーンは壮絶‼️アメリカ側の艦長がラミウスに代わってレッド・オクトーバーの指揮を執るシーンもホントに胸アツです‼️スコット・グレン‼️そしてリアルな原潜内部の描写も見事で、そんなレッド・オクトーバー内部でライアンがスパイを追い詰めるシーンは、さすが「ダイ・ハード」を撮ったジョン・マクティアナン監督、見事な見せ場でした‼️
潜水艦ものは大好き、何度目かな。
分かるとメチャクチャ面白い
この作品を観るのは初めてではない。妻が未見だったので十年以上、二十年ぶりくらいの再視聴だ。
実は初見のときはそんなに面白いとは思わなかった。思い返してみると、話がよく分らなかったのだと思う。
昔観てイマイチだった作品を再視聴して、ものすごく面白かったということはよくある。初見のときの自分の映画力が全く足りていなかったのだ。割と最近見返した中だと「シリアナ」や「ダ・ヴィンチ・コード」「裏切りのサーカス」などがそう。
どの作品にも共通していることとして、物語が複雑であることだ。
集中力、理解力、人物認識、場合によっては政治や情勢や文化、時代背景などへの理解、こういった総合的な知識や理解力が一定に達していないと分からない映画というものはある。
この作品において重要なことは、まずキャラクター認識だ。
そして、それぞれのキャラクターの思惑をしっかり理解することがカギとなる。それら思惑は、テレビドラマやアニメのように口に出して言ってはくれない。状況的に「言えない」が正しい。
ソ連とアメリカだけではなく個人レベルでも「言えない」駆け引きが行われているのだ。そしてその組み合わせの多さが物語を複雑にする。
しかし、至るところで行なわれる駆け引きの多さこそが本作の醍醐味なのだ。
例えば、ショーン・コネリー演じる主人公ラミウス艦長が乗り込む原子力潜水艦の中だけでも、亡命を目論むラミウス、ラミウスと共に亡命しようとしている士官、何も知らない一般兵、姿の見えないソ連政府からのお目付け役、この四組はそれぞれ知っていることや思惑に違いがある。故に当然、駆け引きがある。
更に、ソ連政府、アメリカ政府、CIA長官、もう一人の主人公ジャック・ライアン、ラミウス艦長の元部下、ライアンが乗り込む米潜水艦の艦長、少なくともこれだけの数、知っていることと思惑が違う人たちがいて、駆け引きがある。
物語が進むにつれて一部の者たちが少しずつ思惑を同一にしていくわけだが、その過程が狂おしいほどに面白いのだ。
ああ、あと、戦術的な駆け引きもあるね。潜水艦バトルのパート。こちらも中々分かりにくい。
まず何をしようとして何が起こったのか、そして、なぜそんなことをするのかは、上記のキャラクター駆け引きに関係してくる。
同時に至るところで行なわれる駆け引きの多さは尋常な数ではない。
肩書きは分からないが、アメリカ高官とソ連高官が座って話すだけのシーンがある。
あの二人がアメリカ政府とソ連政府を代表しているのだが、交わされる会話に嘘しかない。
この、嘘しかない面白すぎるシーンを分かるようになるだけでもかなり楽しく観られるようになるのではないかと思う。なにせ嘘しか言ってないからね。
この二人は少々極端だが、嘘を一度も言わなかったキャラクターは、もしかして一人もいなかったんじゃないかと思うくらい、みんな嘘ばっかり。
そして誰一人として「嘘ぴょーん」とは言ってくれない。
話がややこしい
前評判でだまされた
『ダイハード』のジョン・マクティアナン監督。そして悪役?にショーン・コネリー。鳴り物入りのトム・クランシー原作のジャック・ライアン、シリーズ一作目にして最高傑作というようなあおり文句に期待値を最大級に上げて見たところ、なんとも持って行き場のない失望感に襲われた。
特にアレック・ボールドウィンの優男(やさおとこ)ぶりにはがっかりで、その後同じ主人公をハリソン・フォード、ベン・アフレック、クリス・パインという錚々たる俳優たちがそれぞれに持ち味を発揮して演じることになるが、ボールドウィンは最も煮え切らない印象だ。
個人的にはクリス・パイン『エージェント・ライアン』がいちばん好きな映画になったが、世間的な評価は圧倒的にハリソン・フォードに挙がるだろう。とにかく、この映画に関してはそんな感想しか出てこない。
緊迫した潜水艦でのスリリング!
名優ショーン・コネリーをもってしても…
いわゆる「潜水艦モノ」としては異色だが…
<映画のことば>
「モンタナに住めますか。」
「どこにでも、好きなところに住める。」
「よかった、モンタナで暮らします。アメリカ女と結婚してウサギを飼う。夕食はウサギ料理。ピックアップ・トラックにキャンピング・カーも買う。州から州へ旅行もする。許されますか。」
「ああ」
「許可証は?」
「要らない。旅行は自由だ。」
「冬は別の場所で暮らします、アリゾナです。…妻がふたり要りますね。」
「少なくともな。」
<映画のことば>
「静かに釣りをしたい。子供の頃のように。艦に乗って40年になる。海で戦ってきた。実戦なき戦争だ。無益だ。死傷者だけが…。妻は未亡人も同然だった。死んだ日も私は海にいた。」
ふつう「海の男」といえば、海軍軍人も含め、「七つの海を股にかけて生活する」という猛者として描かれることが普通でしょうし、まして、いわゆる「潜水艦モノ」「戦争モノ」なので、その方面を「カッコよく」描く作品かと思いきゃ、軍隊生活に嫌気がさした、ロシア軍人の亡命の話ということでした。
こんなに主人公が弱気な設定の軍隊モノ・潜水艦モノというのは、他にあまり例がないかも知れません。
本作はアメリカ側の視点から描かれたロシア側という話ですから、他のレビュアー諸氏が指摘するとおり「旧ソ連流に対するアメリカ流資本主義のブロパガンダ映画」という色彩は、やはり拭えないのかも知れません。
実際、コンピュータでの解析ではマグマの変動かクジラの交尾にしか聞こえないというロシア最新鋭潜水艦のキャタピラーの音を、アメリカ潜水艦のソナー員なら、優秀で、聞き分けられるという話でもあります。
いずれにしても、船乗り(海員)の労働は、離家庭性にあるといわれます。日帰りで家に帰れる船もないわけではありませんが、多くの船はいったん出港すると数ヶ月は船上(洋上)での生活を強いられる労働です。その点は、海軍の軍人だって変わらないということでしょう。
かてて加えて、軍用の船(や飛行機)には、いわゆる安全装置というものは積まれていない。そんなものを積むくらいなら、機銃の銃弾や爆弾、魚雷など、より多くの兵装を積んだほうが良いという設計思想なのでしょう。必然的に、操船・操縦を誤れば、すぐさま死傷事故に直結してしまうという「危なっかしい」乗り物になってしまうわけです(一頃は話題になったオスプレイだけでなく、軍用機は、おしなべて墜落しやすい)。
以前に、機会があって陸上自衛隊のヘリコプターに乗せていただくことがありました。
短い時間の搭乗でしたが、用務を終わって降機する際に、操縦の隊員から「乗り心地なんていうことは少しも考えられていないから、短い時間の搭乗でも、疲れたでしょう。」といたわりの言葉をかけていただきました。
本作も、勇猛果敢と一般には受け取られがちな海軍の生活のまた別の一端を垣間見せる作品と評したら、針小棒大という指摘を受けてしまうでしょうか。
少なくとも、普通の「潜水艦モノ」とは異色な作品として、そんなことにも思いを至らせる一本になりました。評論子には。
(まったくの余談)
<映画のことば>
感電しないように、このアース棒を。ヘリの静電気は、シカゴの街を灯すほどの量だ。
ショスタコーヴィチの交響曲第7番を新年早々に先駆けて聞いた。
『海は人々に新しい希望をもたらす、眠りが夢を運ぶように。コロンブスの言葉だ』
『新しい世界へ、ようこそ』
リトアニア人(エストニア人?)がコロンブスの言葉を引用するわけがない。
しかし、原子力空母とか原子力潜水艦って、核兵器と同じではないか。怖い。
ショーン・コネリーはどこから見ても、イギリス人に見えるが。
最初に殺されるKGBがプーチンと言う名前のようだが、彼は新しい世界に来れなかったって事かなぁ。
兎も角、ソ連はロシアになって、新しい世界に来たのだが、プーチンが生きているせいで、まだ、新しい世界に来ていない。そんな事をこの映画はプロパガンダしていると思う。正にうってつけなのだが、事の経緯は分からないし、アメリカ社会が、新しい世界とは思えない。
兎に角、原子力の兵器は使わずに、戦争を終わらせる事を希望する。どちらが、勝つとか負けるとかは、日本人の僕は気にならないが、ウクライナの人達もだんだんそうなると思うが。
ショスタコーヴィチの交響曲第7番を新年早々に先駆けて聞いた。名曲であるが、ウクライナ人民の未来にならなければ良いと願っている。
忘れてならないのは、コロンブスはネイティブアメリカンを、侵略した人物である。新世界アメリカは西洋から見た世界であって、コロンブスが訪れる以前から、インディアンがいたんだ!インドでも無いのに。
つまり、インドと言う単語にはイギリスからの視点で語られている事を忘れてはならない。インド!インドネシア!
最近のロシアに対する報道を『西側、東側』と称するが、日本から見たら、『西側』なのである。日本は東側なのである。『ファーイーストな世界が日本だ』
ショーンコネリーの男っぷり
プロパガンダがこの映画でもあった
ショーン・コネリーの存在感が際立った映画。密室の中というのが余計にそう感じさせる。
ショーン・コネリーの英語発音は素晴らしいと聞いたことがあった。
今回はロシア語もしゃべっているがきっと綺麗な発音だったのだろう。ロシア語はちんぷんかんぷんなのでしらんけど。
不思議なのはロシアの潜水艦の隊員達も結構英語でしゃべってた。そこはしらけた。ロシア語でずっと通したら、もっと緊張感が伝わってきたのではないか?
良き理解者を一人亡くしたが最後のシーンの穏やかな光景が海中での出来事と対照的で亡命した感が伝わってきてそこは良かった。
大統領補佐官のペリスの「俺は政治屋で、嘘もつけば、汚い駆け引きもいとわないし、いやな野郎のご機嫌取りもする。赤ちゃんのキャンディーも盗む」(正確ではないかも)といったセリフがあった。
一番強く共感を得た場面だった。アメリカの政治家も日本の政治家と似たり寄ったりか???
オープニングだけで、お釣りがくる面白さ
冒頭、ショーン・コネリーのドアップからカメラがグーっと引いてレッドオクトーバー号のその規格外のスケールが露わになる。このオープニングで気持ち鷲掴みされました。
もう後はジョン・マクティアナンの手堅い演出とショーン・コネリーの圧倒的存在感に魅了されっぱなし。シナリオに穴があるのは否めないし、CGの安っぽさもあるが、それを補って余りある面白さ。エンターテイメントとして十分成り立っていると思いました。
ジャック・ライアンシリーズ
米ソ冷戦が終焉した今となっては全く現実味を帯びていない。しかも潜水艦もの映画というのは男ばかりでつまらない。観ているだけで窒息しそうになる閉塞感はそれほど感じられず、亡命したい艦長と勘違いして攻撃しかねない米軍との間の緊張感だけが感じられる。そして、潜水艦映画の特徴・・・途中で敵、味方が判らなくなる・・・がこの映画でも見受けられる。サム・ニールがロシア人に見えないことや、全て英語(所々ロシア語。わけわからん)になっていたり、翻訳が丁寧じゃないことが原因だ。
ジャック・ライアンシリーズの第1作目らしいが、かなり平和主義的なジャックのようだ。ベン・アフレックよりは好感が持てる。それでもギャンブラーなんだよなぁ・・・右旋回や絶対亡命だと言い張る点が。
友情を感じた辺りまでは良かったのだが、終盤に出てくる狂気のソ連艦長の描き方でわかるように、単なるアメリカ万歳映画でしかない。亡命すればいい人なんだもん。
007シリーズに飽きたあなたに 是非ご覧頂きたい作品です
トム・クランシーのベストセラー小説の映画化
軍事スリラーというジャンルを作った人です
1960年代、70年代に活躍したフレデリック・フォーサイスに、軍事テクノロジーの進化を反映させたようなスタイル
かといって007のような荒唐無稽なものでなく、一定の現実の情報が濃密にあるものです
80年代後半から90年代にかけて一世を風靡しました
空港の売店のペーパーバックの回転スタンドはどこも一時期、彼の分厚い本で占拠されていたものです
日本語訳の文庫本も書店の平積みの常連でした
類似の軍事スリラーものも、退役軍人の書いた中身の濃いものが山ほど発売されて読みふけったものです
そのなかでも元祖の本作が矢張り断トツに面白いとおすすめできます
ライアン側のストーリーと、潜水艦側のストーリーがやがて交錯する筋運びも秀逸です
潜水艦映画としても楽しめます
007シリーズに飽きたあなたに
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