レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い

劇場公開日:

解説

遙かなオールド・ウエストを舞台に、愛に素直に生きられない青年と、彼を想い続けた女性の悲しい愛の軌跡を描いた大河ロマン。「ウルフ」の脚本も手掛けた現代アメリカ文学の人気作家ジム・ハリソンの中編小説を、「きのうの夜は…」「グローリー」のエドワード・ズウィックの監督で映画化。脚本はスーザン・シリディとビル・ウィトリフ。製作はズウィック、彼のパートナーのマーシャル・ハースコヴィッツ、ウィトリフの共同。エグゼクティヴ・プロデューサーは「めぐり逢えたら」のパトリック・クロウリー。カナダ・ロケで美しい自然をとらえた撮影は「ブルーサンダー」のジョン・トール、音楽は「スウィング・キッズ」のジェームズ・ホーナー。美術は「ザ・シークレット・サービス」のリリー・キルヴァート、衣装は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデボラ・スコットがそれぞれ担当。主演は「リバー・ランズ・スルー・イット」「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のブラッド・ピット。共演は「永遠の愛に生きて」のアンソニー・ホプキンス、「フランケンシュタイン(1994)」のアイダン・クイン、「ベイビー・オブ・マコン」のジュリア・オーモンド、「E.T.」のヘンリー・トーマス、「ザ・ファーム 法律事務所」のカリーナ・ロンバードら。

1994年製作/132分/アメリカ
原題または英題:Legend of the Fall
配給:コロンビア トライスター映画
劇場公開日:1995年6月10日

あらすじ

20世紀初め、モンタナの牧場。元騎兵隊大佐のウィリアム・ラドロー(アンソニー・ホプキンス)は、戦いの記憶から逃れるため、この地に定住して3人の息子たちの成長を見守る。中でも狩りを好む野性児の次男トリスタン(ブラッド・ピット)に、ことのほか愛情を注いだ。ウィリアムの妻イザベルは、過酷な自然環境に耐えられず彼と別居して街に住んでいた。時は流れ、ハーバード大で学んでいた末っ子サミュエル(ヘンリー・トーマス)が、婚約者スザンナ(ジュリア・オーモンド)を連れて帰郷した。やがて第一次大戦が勃発し、3兄弟はヨーロッパ戦線に出征するが、サミュエルは戦闘中に死亡する。帰国したトリスタンは、悲しみに暮れるスザンナを慰める。その夜、2人は結ばれ、同じく彼女を愛していた長男のアルフレッド(アイダン・クイン)は、もう兄弟ではないと告げて街へ去った。アルフレッドは街で事業に乗り出して成功するが、弟を救えなかった罪の意識に憔悴しきったトリスタンは、「永遠に待つわ」と言うスザンナを残して世界各地へ放浪の旅に出た。数年後、モンタナに帰ってきたトリスタンを迎えたのは、半身付随になったウィリアムだった。今は議員となったアルフレッドとスザンナは結婚し、新生活を始めていた。トリスタンは、ネイティヴ・アメリカンとの混血で、使用人の娘であるイザベル(カリーナ・ロンバード)と結婚し、息子と娘が生まれた。その頃、トリスタンは禁酒法に逆らうように酒の販売の商売を行っていたが、ある日、警察の待ち伏せに遇い、威嚇射撃の流れ弾でイザベルが命を落とす。刑務所に入ったトリスタンをイザベルが訪ね、いまだ消せぬ彼への思いを告白する。だが、彼は拒絶し、その夜、スザンナは自殺した。トリスタンは、銃を撃った警官に復讐を遂げた。スザンナの遺体はモンタナに運ばれ、再会したアルフレッドはトリスタンに、「私は神と人間のルールに従ってきた。お前は何事にも従わなかったが、皆はお前を愛した」と言った。トリスタンは、兄に子供を預かってくれるよう頼み、現れた警察は彼に銃を向けるが、父と兄が危機を救った。トリスタンはまた野の人となり、長年の宿敵だった熊と戦って、63年に死んだ。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第67回 アカデミー賞(1995年)

受賞

撮影賞 ジョン・トール

ノミネート

美術賞  
音響賞  

第52回 ゴールデングローブ賞(1995年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) ブラッド・ピット
最優秀監督賞 エドワード・ズウィック
最優秀作曲賞 ジェームズ・ホーナー
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写真:Album/アフロ

映画レビュー

3.0美しき近代アメリカ

2025年2月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

主演ブラッド・ピット。
監督は『マーシャル・ロー』のエドワード・ズウィック。
とある家族の半世紀をつづったメロドラマ。

【ストーリー】
19世紀の終わり、インディアンと共に騎兵隊として働いたラドロー大佐は、引退後モンタナで牧場を経営していた。
知的な妻イザベル(カリーナ・ロンバート)とのあいだに三人の男児をもうけたが、妻は田舎に順応できず、文化的な東部に去ってしまう。
次男のトリスタン(ブラッド・ピット)は傷つき、母のことは決して口にしないと誓った。
三兄弟は成長し、母親のもとで大学に通っていた三男のサミュエル(ヘンリー・トーマス)が、美しく知性的な婚約者スザンナ(クリスティーナ・ピクルス)をつれて家にもどる。
兄のアルフレッド(エイダン・クイン)はひと目でスザンナに心奪われてしまう。
だがスザンナもまた、山の王の風格をまとうトリスタンに心を奪われていた。

目をみはるのは、美しきアメリカ北部の景色と外見の整ったキャスト。
ワイルドかつ優美なトリスタンを演じるブラビはじめ、厳しくも賢明な父親役のアンソニー・ホプキンス、都会的な母親イザベル役のカリーナ・ロンバート、責任感の強い兄にエイダン・クイン、一本気な弟のヘンリー・トーマス、その婚約者ジュリア・オーモンド。
使用人のインディアン(近年またこう呼んでもいいとなったとか)であるワンの視点から語られる、誇り高き一族のドラマ。
そこに美しきスザンナが訪れることで、兄弟たちに大きな変化がおとずれます。

ストーリーはよくも悪くもメロドラマで、感傷的な恋愛モノが苦手な自分には消化しづらくもありました。
ただ、近代のアメリカって、幕末の日本に似て魅力的なんですよ。
悪名高き禁酒法はじめ、理不尽なルールが市民に課せられた背景やその生き様がドラマチックで。
残念ながらアクションパートは、当時でもリズムが悪く、すごく残念な仕上がりです。
それでも風光明媚な北部の牧場風景は、それだけでこの映画を見る価値のある美しさ。

『西部開拓史』や『大いなる西部』、『大草原の小さな家』などが好きなら、十分に楽しめると思います。

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かせさん

3.0映像は凄い‼️❓内容は、あれ❓

2025年2月24日
PCから投稿

テレビの録画、ブラピが出てるので観た、壮大な映像、でもなんだかわからない、アメリカの歴史物語なんだろうか、内容はすぐ忘れた。

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アサシン5

3.5アンソニーホプキンス

2024年12月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ブラッドピットを観たくて何の気無しに見始めたのだけど、プラピがカッコ良いのはもちろんなんだけど、
やっぱりアンソニーホプキンスなんだなと言うのが
率直な感想。

ブラッドピットを中心とした三兄弟と彼らが愛した女性の話しなんだけど、それを見守る親父としてのアンソニーホプキンスの存在感と後半の老いてからの快演は流石の一言だった。

前半は正直つまらね〜と思ってたけど、
戦争からの帰還からの息も付かせぬ展開は
目が離せずとても面白かった。
ただ愛の話だけに集約せずに復讐の展開は
胸熱だった。
生き方の違いで相入れない長男と次男の関係も
底には愛情がずっとあるからとても切なく、
ラストに待ってる演出にグッと来ました。

愛の話の割に案外ヒロインが地味な印象はあったけど、
彼女の揺れ動く感情も繊細に細かく描かれていて
兄弟の関係が観たい者としては邪魔かなと思ったけど
嫌いにはなれなかった。

最初はどうかなと思ったけど観てよかったです。

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共感した! 2件)
奥嶋ひろまさ

3.5面白かった

2024年8月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

長かったけど、時の流れがそのままで、わかりやすくて良かった。
色々あった人生の物語で、感情が繊細に描写されてた。
最後こそ若干強引さを感じたけど、全般的に楽しめた。
評価:3.6

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bigsuke