リオの男のレビュー・感想・評価
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素手で戦う、大好きな女の子のために
銃はやめて!
主人公はどんなときでも素手で。
痛い目になるわ、酷い仕打ちに遭うわ。
すべては、タイトルの通り。
男子はバカなんです。バカだから馬鹿力というじゃないですか。
しかし、この見事な荒唐無稽ボーケン活劇のパイ生地は、
かつて欧米諸国が、南米大陸においてやらかした
歴史的事実が下敷きなので、
苦味や香りがふんだんになっております。
あの子供の、のちにインディジョーンズ魔宮の伝説の少年に重なる、他民族との交流、共感、感応が、
きもちよく、スパイスとなり、
やっぱり娯楽映画はいいよね!
となるのでした。
人類みなきょうだい!
ベルモンドの真骨頂!インディ、ルパン三世の原点! アクションの連続+どこかユーモラス。
今更初見です。「ベルモンド傑作選」のおかげでスクリーンで鑑賞!
恋人を助けるため、どこまでもどこまでも追い続ける男。
陸海空を舞台にした恋の救出劇、アクション・スペクタクル。
次々に訪れる難関エピソードが、盛りだくさん。
水上飛行艇を複葉機で追うシークエンスや、広大な砂漠に建つ大富豪の近代建築大豪邸、三つの古代の像に隠された財宝の謎、悪徳教授の暗躍。
スピルバーグが何度も観てインディジョーンズの元ネタになっただけのことはある。
キャラクターから言って、もろにルパン三世。
しかし、その原動力は、お宝や歴史の謎なんかじゃなくて、ただただ恋人のためなのがいいじゃないですか!!
「007サンダーボール作戦」の悪役、アドルフォ・チェリの出演もポイント高し!
これだけの大恋愛、大冒険活劇なのに、超あっさりしたラスト!
恋人同士のラブラブなエピローグなんて一切ない。
一兵隊さんの7日間の休暇でおきた恋の冒険話なんて、超おしゃれじゃないですか。
勝手にしやがれ、ベルモンド‼️
J=P・ベルモンドと言えば、金に汚く、女にだらしなく、血の気が多いという「勝手にしやがれ」のミシェルのキャラに代表される、ヌーベルバーグを象徴する俳優さん‼️そんな彼がここではイメージを180度変え、財宝がらみの誘拐事件に挑む‼️ベルモンド紛するアドリアンは財宝ではなく、誘拐された恋人の救出のために一生懸命頑張る‼️いいですねぇ、アドリアンの愛‼️その愛を一身に受けるヒロイン、アニェス役のフランソワーズ・ドルレアックもホントに魅力的‼️序盤、アドリアンがバイクを駆って誘拐犯を追いかけるシーンのワクワク感から、パリからリオへ、ボート、飛行機、馬、自転車、車まで、ありとあらゆる乗り物を駆り、走りまくって、泳ぎまくって、ジャングルではターザンまで‼️アニェスのために必死で頑張るアドリアンの活躍を、観てる我々も心底楽しめる娯楽エンターテインメント‼️CGのない時代にほぼノースタントで頑張ったベルモンドに拍手‼️初見から30年以上経ちますが、ホントに大好きな映画です‼️
☆☆☆★★★ 走る!走る!走る!走る! 追う!追う!追う!追う! ...
☆☆☆★★★
走る!走る!走る!走る!
追う!追う!追う!追う!
殴る!殴る!殴る!殴る!
飛ぶ!飛ぶ!飛ぶ!飛ぶ!
その目的はただ一つ。
〝 とにかく好きな女の子を助けたい 〟
…って言う単純な想いだけ。
サイレント喜劇のハイテンションをひたすら踏襲した、リアルなアクションのオンパレードに映画の真髄を見る思いで。その素晴らしい姿には、ただただ感動すら覚える。
それを感じたなら、どんなにストーリーがいい加減であろうとも、最早どうでも良くなってしまう。
それだからこそだろう、間違いなくスピルバーグは『インディジョーンズ』シリーズを撮るにあたって、この作品を参考にしているのが分かる。
ベルモンドがピンチに陥った時に、彼の相棒となる靴磨きの少年は『魔宮の伝説』でもあり、彼女が酔っぱらいながらのアクション場面も同じ。
更には飛行機の操縦までする。
まあこれに関してはその後の展開がちょっと違うし。当時スタントマンなしのアクションを売りにしていたベルモンドでも、流石に本物の飛行機を操縦するのは無理なので。編集で巧みに誤魔化してはいますけどね💦
でも、ジャングルの奥深く入って行く時に、船にしがみつく辺りは。少しばかり潜水艦の場面に置き換えてみたら似ている…とは思う。
何しろラストの《3体の土偶》を使う宝探しの場面等は、スピルバーグがシリーズ1作目の冒頭で「僕ならこうするよ!」…とばかりに、参考にしているんじゃない?って、スクリーンを観ながらつい思ってしまった。
ジャッキーもベルモンド映画好きを公言してますけど。この作品自体がバスター・キートンを踏襲している訳で。
【ただひたすらに好きな女の子の為に命を張る】
そのコンセプトは後々のジャッキー映画にも通じている。
本編のクライマックスアクションで、ベルモンドが大木につかまりながら上から降りて来る場面等、そのままジャッキーは以前に使っていたんじゃなかったっけ?
正直に言ってしまうと、中盤でちょっとだけウトウトってしかけたのですが。途中の建設現場でのアクション場面以降はもう目が離せない。
現在のアクションシーンだと、超絶な危険アクションが目白押しで、目が離せないのは勿論の事。
その為にCG等をふんだんに使っているのが普通。
あのトムクルでさえ、自らスタントは使わなくてとも命綱だけは使うのに。ベルモンドは命綱すら一切使わないんだから^^;
観ていて本当に怖いんだよ〜ベルモンド〜!
そんな怖さが満載なアクションコメディーでありながら。映画自体の、のんびりとした口調と相まって。その凄さが、現在の若い観客にはなかなか伝わりずらい…って言う、、、
寧ろ「いやいや雑だなあ〜!」と何度も画面に突っ込みつつ。そのいい加減さ、、、
ゴホン、もとい、、、
そんな楽しさに身を委ねているだけで幸せな気分にさせてくれる稀有な傑作なんですよね〜。
酒場での大乱闘場面なんか、直接中身に関係ないけど、観ていて「このどうでもよさがコメディーリリーフとして大事なんだよなあ〜」…と。
本当に死んじゃったんだよなあ〜ベルモンド!
御大、本当にお疲れ様でした。
今後も御大のスピリットは、世界中の映画人の手で活かされて行くと思います。
天国で笑いながら見守っていて下さい。
2021年10月16日 キネマ旬報シアター/スクリーン1
ストーリーはかなり微妙だが、退屈させない魅力のある作品
難しいこと考えずに観れる娯楽映画としては大傑作。しかしアカデミー賞脚本賞にノミネートされたと聞くと、正直首を傾げるレベルで単調なストーリー。
これが、私が本作を鑑賞した正直な感想です。後の作品(『インディ・ショーンズ』や『ルパン三世』)に大きな影響を与えた作品ということは知っていたので、ハードルが上り過ぎていたのは否めませんが、私個人的にはそこまでハマりませんでした。
ストーリーは正直行き当たりばったりのものなので、アクションに興奮し、キャラクターのやりとりを笑いながら鑑賞するくらいがちょうどいいような気がしますね。語弊があるかもしれませんが、これは真面目に観る映画ではありません。家族や友達と一緒にワイワイ鑑賞するのが正解かもしれません。
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フランス軍の空軍パイロットであるアドリアン(ジャン=ポール・ベルモンド)は、一週間の休暇を貰い、しばらく会えなかった恋人のアニエス(フランソワーズ・ドルレアック)に会いに行った。同じころ、博物館から古代文明の土像が盗まれ、その土像の発見者の娘であるアニエスも誘拐されてしまった。アニエスを誘拐する車を目撃したアドリアンはそれを追って飛行機に乗り込み、リオデジャネイロに降り立った。彼女と土像を取り戻すため、アドリアンは奮闘する。
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正直ストーリーはあんまりおもしろくないです。行き当たりばったりの構成と、ご都合主義の展開。伏線回収やメッセージ性なんてものはこの映画には存在しません。
ただ、娯楽映画として観ればこの映画、最初から最後まで全く退屈せず観ることができます。飄々とした主人公のアドリアンと、抜群に美人だけどわがまま放題のアニエスはキャラクターとしても魅力があります。アニエスを演じた女優さんがめちゃくちゃ美人で興味持って調べたところ、女優のフランソワーズ・ドルレアックさんという方だそうですね。残念ながら自動車事故で若くして亡くなってしまったそうで、非常に悔やまれますね。
この映画を鑑賞した日は3本立て続けに映画を鑑賞し、この映画が3本目だったんですが、難しいこと考えずに楽しく鑑賞することが出来ました。オススメです!
アドリアンからのインディ
ジャン=ポール・ベルモンドのアクション
ベベルの財宝 バケーション・アドベンチャー
ハリウッド映画だったら『インディ・ジョーンズ』。
日本だったら『コブラ』や『ルパン三世』。
その元ネタやモデル。
伊達男の役柄が多かったジャン=ポール・ベルモンドから二枚目半なアクション・スターの魅力を確立。
フィリップ・ド・ブロカと組んだ1964年の娯楽冒険活劇の“財宝”。
パリの博物館から一体の小像が盗まれ、寄贈したカタラン教授も誘拐された。
小像はブラジルの古代文明のもので、全部で3つあり、3つ揃えれば財宝の在りかを示すという。
小像は発見した3人がそれぞれ隠し持ち、次に中心人物であった亡き教授の娘アニェスが誘拐される。
残る一つは、リオデジャネイロの実業家の元に。
アニェスの恋人で一週間の休暇中だった兵隊のアドリアンは、恋人を救出すべく、パリから遥々リオデジャネイロへ…。
その年の米アカデミー脚本賞にもノミネートされたらしいが、はっきり言ってストーリーはあって無いようなもの。荒唐無稽、行き当たりばったり…。
ストーリー云々と言うより、漫画的だが見る者を飽きさせない痛快で軽快な展開が楽しい。
パリやリオデジャネイロの街中~郊外~ジャングルを股に駆けた変わる変わる舞台とアクション。
財宝を巡る冒険大活劇。リオデジャネイロやアマゾンのロケも気分を高める。
ジャッキー・チェンばりのノースタント・アクションにインディのようなアドベンチャー。そこに、ルパン三世的展開とユーモア。
オチも笑わせてくれる。アドリアンは列車発車に間に合ったのに、友人はギリギリ。パリの外れからやっと。
こっちはアマゾン~リオデジャネイロから。それでも間に合ったんだぞ。スゲェー休暇だったんだ。
敵は何者か…?
黒幕は意外な人物。
裏切り、富や欲の独占。
宝を手に入れた!…と思った矢先の末路…。
アドベンチャー物の教訓あるある。
あのカトリーヌ・ドヌーヴの姉、フランソワーズ・ドルレアックのお転婆ヒロインも魅力。美貌が映え、その後事故で若くして急逝したのが惜しまれる。
冒険には相棒が付き物。前半のリオデジャネイロの街中だけだが、靴磨きの少年がナイス。
とにかくジャン=ポール・ベルモンドが魅せるアクションとコメディセンスに尽きる!
走って駆けて、走って駆けて、馬にバイクに車に飛行機に船にあらゆる乗り物に乗って、高い所によじ登って、大立回りして、アマゾンではターザンばりのスイングまでして、画面狭しと縦横無尽。
本当に劇中の半分以上はアクションか走ってる。撮影大変だったろうなぁ…。お疲れ様です。
CGなど当然無く、ノースタント。以後、それは代名詞に。それが出来たのも、スポーツマンであった高い身体能力故。
唯一スタントを使用したのは、中盤の飛行機アクション。
その身体を張ったアクションは後のアクション・スターに多大な影響を与えている。ジャッキーもその一人で、後の作品でオマージュを捧げているとか。
当代きっての命知らずスタントのトム・クルーズの大先輩で、ノースタント・アクションスターの先人。
硬派じゃなく、ユーモラスなのがまた魅力。
役柄はインディのような冒険家でもルパン三世のような怪盗でもない。ただ休暇を利用して恋人に会いに来た平凡な一兵隊の男。そんな彼がとんだ事件と冒険に…!いわゆる“巻き込まれ型”。
そりゃあボヤキや減らず口も出るよ。
恋人アニェスもじゃじゃ馬で、やり取りは夫婦漫才。
でも、キメる時はキメる! ピンチに直面した時の機転の良さ、お気楽で抜けてるように見えて実は目が光る。
考えるより先に身体が動く。巻き込まれとは言え、恋人を助ける為に遠い異国まで走れるか…?
カッコ良さ、ユーモア、ロマンチスト…全ての魅力を備えた“漢”という言葉はベベルの為にある。
楽しいコメディ
フランス軍の兵士アドリアンは1週間の休暇をもらい、恋人アニエスに会うためパリへ戻って来た。しかし博物館に展示されていたアマゾン古代文明の土像が強盗に遭い、土像の発見者の娘であるアニエスが誘拐されてしまった。犯人がアニエスを空港に連れて行き、飛行機に乗せようとしているの見つけたアドリアンは、同じ飛行機に潜り込んだ。盗まれた土像は全部で3体あり、すべてそろえれば財宝の隠し場所がわかると言われていた。アドリアンは土像の秘密を解き、アニエスを救出しようとする話。
コメディを楽しめた。
これもベンモンドのアクションが見所なんだろう。
最近ではあまり見なくなった747以外の4発エンジンの旅客機が飛んでたんだと懐かしく思った。
ルパンⅢ世、インディアナジョーンズだけじゃなかった!
とにかく走る! 泳ぐ! 殴り合う! ベルモンドの魅力炸裂の超お気楽極楽アクションムービー
なんか観終わったあと、妙な全能感に満ち溢れて、ついついバカなことやっちゃいそうな(笑)。
自転車でヤンキー烈風隊追っかけたりとか。あと、無賃乗車とか。
なんでもうまくいきそうな、なんでもやれちゃいそうな、
そんなウルトラハッピーな気分にさせてくれる、
底抜けに陽気でまぬけな一大娯楽作!!
しょうじき、ジャン・ポール・ベルモンドがこんなに魅力的な俳優だとは認識していませんでした。
本当にごめんなさい。
『ボルサリーノ』のアラン・ドロンとの殴り合いとか見てると、むしろ鈍重で木偶の坊ぽい印象だったし、ヤクザの親分になっても白痴顔でまるで風格ないなあ、とか思ってたけど、頭の弱いすっとぼけた新兵さんやらせたら、こんなにドンピシャではまるのね。それに、実はサニー千葉並みにものすごく動ける役者なんだな!
徹頭徹尾、走り、泳ぎ、よじ登る。
本作でベルモンドは、ひたすら動き続ける。
向こう見ずに、動き続けた結果として、常に運は開け、なんとなく物事はうまくいく。
思い出してほしい。この映画でベルモンドは「一銭も使っていない」。
一銭も使わずに(バイクをかっぱらって)空港に行き、
一銭も使わずに(車いすの老人の旅券で)リオまで飛び、
一銭も使わずに(靴磨きの少年の善意で)食ったり飲んだり寝たりしている。
飛行機もかっぱらってるし、フランス人から服もただでもらってるし、乱闘のある飲み屋でも払ってる気配がないし、教授と邂逅してからはタキシード代やパーティの参加費はどうやら出してもらっているようだ。
これが「意図的な」演出であるのは、わざわざ靴磨きの少年に一文無しだと告げたあと、オッサンからせしめたお金を全額少年に渡す描写を入れていることから見て間違いない。
彼は、映画のあいだじゅう、主人公特権を行使して、自分でお金を払うつもりがまるでない!
だから、人にお金を渡してしまえるのだ。(もちろんラストの財宝にも1ミクロンも興味がない)
完全寄生生活で、リオ7日間の旅。元祖電波少年。
なんて、うらやましいんだ!
ベルモンドは、まずは手近な交通手段をかっぱらって、敵を追いかける。
で、それが使えなくなったら、適当に乗り換える。
それでも壊れたら、最後は、走る。もしくは、泳ぐ。
このロジックは、映画のあいだじゅう終始一貫している。
ふつうに考えて、車が発進してから、走って追いかけてもあっという間に振り切られておしまいだ。
でも、ベルモンドは、ただ走り続ける。リオの街を、どこまでも。
走って、走って、走り続けるうちに、……いつも、なぜか敵のほうから探しに来る!!
これは、本当に斬新なアクション・システムだぜ……。
とにかく、がむしゃらにやってれば、運は開けるってことだね。
しょうじき、出だしはまあまあノリの古臭い、「昔の映画だ」というエクスキューズ込みで愉しむ映画だと思って、だらっと観ていた。
石井照男とか鷹森立一とかが撮ってた昔の東映アクションみたいな。
でも、飛行機がリオに着いてからは、なんだか空気が変わった。
海岸に建つ少年の家が、夕景に浮かぶシルエットの美しさに、りつ然とした。
そこからは、もう夢中だった。
どのシーンのベルモンドも好きだし、どのシーンのアクションも味わい深いが、
ひとつあげるなら、酒場での乱闘シーンはとにかく最高だ。
正調西部劇やマカロニウエスタンでも良く見るたぐいの殴り合いだが、
ふだん観るそれの「濃縮5倍」くらいの乱痴気ぶりで、脳の中枢にくらくらくる。
ここでは、「上半身裸の現地人は圧倒的にボディが強い」という逆差別的な超人性が強調されているが、まさにこれはスピルバーグが「インディ・ジョーンズ」で継承して見せた要素のひとつだ。
フランソワーズ・ドルレアックの美しさとぶっとんだ能天気さも、映画のおバカに花を添える。
僕はこの人をポランスキーの『袋小路』で記憶していたので、ギャップに結構驚いた。
『ロシュフォールの恋人たち』を観たときに、カトリーヌ・ドヌーヴの実姉とか、デ・ハビランドとフォンテーンみたいでめんどくさそう、とか思ったのを覚えているが、パンフを見たらこの人、その翌年には車のスリップ事故でなくなってるんだなあ、マジで可哀想に。
やっぱり、適当になんでも乗れちゃうベルモンドのようには、
世の中うまくいかないってことですね。
ベルモンドと行くリオの旅
トライアスロン超大作!
いやいや、第二弾も観に来ましたよっ!
武蔵野館さま、企画上映ありがとうございます!
細かいことはどーでも良いのです。
なんでそこに居るんだ?
なぜそんなに早く走れるんだ?
なぜ見つけられるんだ?
などなどなどーー。
なぜか?理由は簡単です。
そうしないと話が繋がらないから!
アクションをとめてはいけない。
ジェットコースターは止められない。
途中下車禁止なのですベルモンド。
本作はあれこれ考えずに出てきた料理を
ただ、ただ美味しく頂戴してください。
本作のベルモンド様はトライアスロン。
走る泳ぐ乗る漕ぐ。
さらに転がる殴る殴られる落ちる飛ぶ。
世界にある全ての動詞を映像で体現して
おります。
さらにさらに、アクションまでの展開が
良きかな良きかな。
インディジョーンズってきっと影響受けてる
よなー。特に魔宮の伝説。
80年代アクション映画の元ネタ感アリアリです。
そして、ラストのセリフが痺れます。
ピシっと締まっておあとがよろしいようで。
また別作品観なければ。
満腹満足です。
走って泳いで飛び降りるー!
半世紀前から退廃的なブラジリアが印象的
実戦経験のない見習い航空兵のアドリアンは1週間の休暇でパリを訪れる。その頃パリの美術館からブラジルから持ち込まれた古代文明の彫像が何者かに盗まれ、彫像を美術館に寄贈したカタラン教授も失踪、そしてカタラン教授の同僚だった故ヴィレルモーザ教授の娘でアドリアンの恋人アニェスも誘拐されてしまう。必死でアニェスを追うアドリアンはうっかりリオに来てしまい・・・というアホまみれなあらすじですが、1964年作品ですからこんなもんでしょう。こんなタイトルですが興味深いのは遷都まもないブラジリアの風景。まだまだ建設途上のビル群が散らばる風景には真新しさが全くないどころかどこまでも赤茶けて埃っぽく、半世紀経った今とほぼ同じ風景。建設途上から既に退廃感が寄り添っている都市を眺めながらやっぱりこの国には秩序も進歩もないと愕然とします。そして本作の魅力はヒロインのアニェスを演じるフランソワーズ・ドルレアックの人智を超えたキュートさに尽きます。私が生まれた時にはこの世界一美しい女性はもうこの世にいなかった、この絶望感もまたこの映画の魅力でしょう。そんなスゴイ映画ですがアマゾンのシーンにチラッとリオの岩山とか映り込む辺りにラテン仕事の雑さも垣間見えて面白いです。
全23件中、1~20件目を表示