ラブINニューヨーク
劇場公開日:1983年11月19日
解説
死体置場に勤める気弱な青年と売春婦の恋を描くコメディ。ブライアン・グレイザーがラッド・カンパニーのために製作。エグゼクティヴ・プロデューサーはドン・クランズ。監督は俳優出身のロン・ハワード。ローウェル・ガンツとババルー・マンデルが、新聞記事にヒントを得て脚本を執筆。撮影はジェイムス・クレイブ、音楽はバート・バカラックが担当している。主題歌Night Shiftをバカラックが作曲、キャロル・ベイヤー・セイガーが作詞、クォーターフラッシュが歌っている。出演はロン・ハワードとTVシリーズ「ハッピイ・デイス」で共演したヘンリー・ウィンクラーの他、マイケル・キートン、シェリー・ロング、ジーナ・へクトなど。ドルビー・ステレオ。日本版字幕は岡枝慎二。テクニカラー、ビスタサイズ。1982年作品。
1982年製作/アメリカ
原題または英題:Night Shift
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1983年11月19日
ストーリー
ニューヨーク。派手なかっこうをした黒人が、2人組に襲われて死亡。死体は死体置場に運ばれて来た。フランクリン・デラノー・口ーズヴェルト・ジョーンズという32代大統領と同じ名前の死人は売春婦のヒモで、ヤクザにショバ代を払わなかったので殺されたのだ。死体を売春婦のベリンダ(シェリー・ロング)が確認する。彼女は係員のチャック(ヘンリー・ウィンクラー)に見おぼえがあるというが、彼は否定。彼はアパートでは猛犬におどされるし、ランチ屋が注文と違うものを持ってきても、文句を言うと向こうが気を悪くするからと引きさがるような気弱な男だ。ある日、主任から夜勤業務を命じられた。彼の代わりに昼間の職についたのは主任の甥。それでも彼は文句を言えなかった。9ヵ月後に結婚をひかえている婚約者のシャーロット(ジーナ・ヘクト)は神経質な娘で、隣室の音楽がうるさいからと彼とのセックスを拒否。文句を言いに行くと、なんと隣室の住人はベリンダだった。彼の助手として採用されたビル(マイケル・キートン)は、自称アイディアマン。湧き出てくるひらめきを携帯テレコに吹き込んだりする、かなりの変人で、静かな死体置場はうるさくなった。ビルは死体の運搬に使われるリムジンを勝手に流用し、ハイヤーをやって金を儲けたりする。ある日、金を払わずに抱こうとした客にベリンダがなぐられ、チャックが介抱した。ヒモがいないので金を踏み倒されたりして、売春婦仲間は困っているという。ビルが「俺たちが代わりになってやろうよ。ヒモじゃない、ラヴ・ブローカーさ」と提案。迷った末に彼も賛成。マネージメント料は10%という格安さに、売春婦たちも喜ぶ。かくして、死体置場をオフィスにした売春ビジネスはスタートし、大繁昌する。シャーロットの両親が故郷からニューヨークに出てきて、チャックのアパートで夕食を一緒にする。そこへ、警察にあげられた。ベリンダが電話して来た。来なくていいといったのにシャーロット一家も裁判所についてきて、チャックの隣人に呆れ顔。根が真面目な彼をビルは「男にしてやる」という。ある夜、フランクリンを殺した2人組が死体置場に来て、チャックを殺そうとする。そこへ、ビルが警官とも知らずに2人の客をつれて来て、銃撃戦に。留置されたチャックに、シャーロットは唾を吐いて去る。2人は、売春婦たちのおかげで釈放された。市長は選挙間近なので、アルバイトを不問にし、2人は復職。チャックとベリンダはある夜、結ばれた。翌日の夜、また仕事をするという彼女に怒るチャック。数日後、アパートの廊下で2人は出会い、ベリンダは6丁目のパラダイスで働くことにしたといって出掛ける。そこへ、ランチ屋がまた注文違いのサンドイッチを届けて来た。チャックは敢然として怒ってランチ屋に取り替えろと命令し、吠える犬も一喝して黙らせる。高級クラブのパラダイスに行き、ベリンダに愛を告白。パラダイスでタオル・ボーイをしていたビルと一緒に、3人はニューヨークの街にとび出していく。(ワーナー映画配給*一時間四六分)
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロン・ハワード
- 脚本
- ローウェル・ガンツ
- ババルー・マンデル
- 製作総指揮
- ドン・クランズ
- 製作
- ブライアン・グレイザー
- 撮影
- ジェームズ・クレイブ
- 美術
- ジャック・コリス
- Pete Smith
- 音楽
- バート・バカラック
- 編集
- ロバート・J・カーン・ジュニア
- ダニエル・P・ハンリー
- マイケル・ヒル
- 作詞
- キャロル・ベイヤー・セイガー
- 特殊メイク
- ブルース・ハッチンスン
受賞歴
第40回 ゴールデングローブ賞(1983年)
ノミネート
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) | ヘンリー・ウィンクラー |
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