ラスト・ショーのレビュー・感想・評価
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モノクロが郷愁を誘う。昔のアメリカ、田舎のアオハル。 サカリのつい...
モノクロが郷愁を誘う。昔のアメリカ、田舎のアオハル。 サカリのついたネコ状態(笑)たいした内容ではないがなぜか面白い。私も次はアメリカンに生まれ、全裸プールパーティーに参加したい(笑) 奔放娘に成長したジェイシー(C・シェパード)はどうなったんだろう、気になる。
自由を謳歌した先にあるアメリカ(映画)の未来に絶望する群像劇の衝撃度
これはノスタルジックな作品でありながら、アメリカン・ニューシネマの延長線上に置くことが出来る新しい感覚を持った映画だ。好みで言えば2年後の「ペーパームーン」が断然上だが、描かれた赤裸々な人間群像の切実さと時代を映し出す映像の緊張感のアメリカ映画らしさの点では力作だと思う。ここ10年の間のアメリカ映画の中では最も衝撃を受けた。大胆にして厳しいボグダノビッチの演出タッチに面食らいながら、この絶望的な物語の未来はどうなるのだろうと思いを馳せる。ただ欲を言えば、編集に不満を憶えたし、シビル・シェパードはミスキャストだと感じた。 それ以外の出演者は役柄に合っていると思う。ティモシー・ボトムズとジェフ・ブリッジスはテキサスの田舎の青年らしく、ベン・ジョンソンとクロリス・リーチマン、エレン・バースティンは貫禄と味のある演技を見せてくれる。この役者への演出を観ると、如何にボグダノビッチ監督が映画好きか分かるだろう。特にサムを演じたベン・ジョンソンの役柄に感じる。アメリカの、またはアメリカ映画の活気があった時代を知るサムの突然の死が、主人公の若者たちに多大な影響を与える。欲望の赴くままに生きてきたアメリカの青春の終わりは、その自由を謳歌すると同時に未熟で未練がましく、何処か寂しい。これでいいのだろうか。 1977年 1月29日 池袋文芸坐 私のこの映画の評価は衝撃度の大きさ故もある。私が尊敬する映画批評家でも評価が2分化していた。飯島正氏と淀川長治氏はベストテンに選出していない。代わりに清水千代太氏と野口久光氏、双葉十三郎氏は高評価だった。
朝鮮戦争
全編白黒のこの映画、女優たちをいっぱい脱がせているからそうしたのであろうか。80年代に流行るコメディタッチの青春映画からコメディを抜いたような映画だ。そして一連の青春映画と違って、子供たちよりも大人の方が処女性にこだわりがなく、子供たちにむしろセックスを勧めているいるかのような不思議な世界だ。 賞を多数獲得しているが、編集のせいか時の流れの扱いが手抜きすぎるし、作品としてはダメだ。いつのまにか数ヶ月経っていたり、いつのまにか友達の恋人を寝取ったり・・・真面目に作ってはあるが、出来は悪いと感じる。普通なら男の友情をメインにするような気がするのだが、後半に無理矢理付け足したような感じで、男たちの「誰とやって、誰と別れた」とかいう会話に成り下がってる。タイトルのテーマである映画に関しても一工夫欲しいところだ。助演男優賞獲得は頷けないが、助演女優賞は納得です。それでも可愛さだけのシビル・シェパードは何にも無い・・・脱いでるのに。 ベトナム戦争への反戦気運が高まる世の中であっても、この映画のスタッフは朝鮮に出兵するという意味を「東洋女性とやりにいく」だけとしか考えてないんでしょうね。朝鮮戦争の件が無ければ評価はもうちょっとだけ上がる。
モノクロの味を感じる
流れる空気感がなんとも形容し難いノスタルジックな雰囲気を醸し出している。 モノクロであることに最初驚いたが恐らくこの雰囲気あってのことだろう。 性的な描写が多すぎる事にやや嫌気がさしたので少し減点である。
熟女キラー!?
陽気に流れるカントリーやヒルビリーとブルーグラスの雰囲気、ロックンロール前夜。 そんなゴキゲンな音楽とは相反して廃れ果てた寂しそうな町と覇気の感じられない表情が印象的な主人公のソニーがR・レイノルズにしか見えない!? 70年代の作品なのにモノクロの効果もあってか50年代に撮った映画に思えてしまう。 年増の女三人がソニーに対して優しく接してくれるが人妻ルースは可哀想。 性悪なコ娘で理解が出来ない行動ばかりのC・シェパードがとにかく可愛かった。 ソニーが町に留まる理由は親友デュエーンの愛車を預かる以外にはもう見当たらない。
何故白黒なのか
1971年製作なのだからもうカラー時代 なのにあえて白黒で極力劇中と同じ1950年代初めのに撮られたかのように作られている 特典映像の監督インタビューで、カラーだと派手過ぎて原作の雰囲気に合わないからとのこと 1950年代初め 映画ジャイアンツのラストシーンの時代 本作は石油景気に乗れなかった人々がどうなったかの物語だ 西部劇の世界が完全に失われ、それを知っていた世代が消えようとしている サムは40年前にテキサスのこの町に来たというから、彼はジャイアンツのジェットになれなかったほとんどの人々の一人だ 寂れていくばかりの町に取り残されてる そこの若者もまた、石油会社に雇われて町から出ていくか、軍隊に入り朝鮮戦争に行くしか無い 町に残っていたら、頭の足りない野球帽の少年のようにの垂れ死ぬのだ 女は女性の武器を使うしかない 裕福で有れば都会の大学に行ける しかし年をとった女はどうか 亭主の愛を失えばこの田舎町に何があるというのか 高校生の青春物語のようで本作の本当のテーマは フロンテアが消えた土地=アメリカに何が残っているのか 何も無い、閉館する映画館みたいなものだということ だから閉館の最終興行は西部劇だったのだ 故に本作はその西部劇とおなじ白黒なのだ コーチの妻の演技は目を見張る出来 疲れきった老婆のような初登場シーンから、主人公と知り合う内に若く美しく変わり、捨てられて元に戻ってしまうが、またよりを戻そうとする主人公に手を握られてみるみる若返るのだ 町からでられず中年女との不倫で絶望を紛らわすしかない主人公の若者はアメリカそのものなのだ
名画座にかかる人生なんて
アメリカ南部の田舎町、高校卒業を迎えた男二人と女一人。 打算の強い女は付き合っていた男と別れ、ウロウロしながらもう一人の男とも関係する。 フラれた男は街を抜け出すが戻ってくる。 もう一人の男はコーチの奥さんと関係を持ってしまう。 青春の終わりと映画館の閉館がリンクしている。
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