ラスト・ショー

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説・あらすじ

「ペーパー・ムーン」のピーター・ボグダノビッチ監督による青春ドラマ。ラリー・マクマートリーの半自伝的小説を基に、ボグダノビッチ監督とマクマートリーが共同で脚本を手がけ、テキサスの田舎町で暮らす多感な若者たちの青春をノスタルジックに描いた。1951年、テキサスの小さな町アナリーン。高校生のソニーと親友デュアンにとって、元カウボーイのサムが経営する映画館は唯一のデート場所だ。しかし2人とも、それぞれ恋人との関係が上手くゆかずにいた。そんなある日、フットボールのコーチから妻ルースの送迎を頼まれたソニーは、心優しい彼女に惹かれていく。1972年・第44回アカデミー賞で、サム役のベン・ジョンソンが助演男優賞、ルース役のクロリス・リーチマンが助演女優賞を受賞した。

1971年製作/118分/アメリカ
原題または英題:The Last Picture Show
配給:コロムビア
劇場公開日:1972年7月20日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第29回 ゴールデングローブ賞(1972年)

受賞

最優秀助演男優賞 ベン・ジョンソン

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀助演女優賞 エレン・バースティン
最優秀助演女優賞 クロリス・リーチマン
最優秀監督賞 ピーター・ボグダノビッチ
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映画レビュー

4.5ベストなラスト・ピクチャーズ・ショー‼️

2025年3月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

泣ける

悲しい

幸せ

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活動写真愛好家

4.0切ない、悲しい、消えていく名画座

2025年3月10日
PCから投稿

ピーター・ボグダノビッチはいいねぇ~。
見たのは17歳のころに名画座で見たけど、
それでも、この失われ行く古き良き価値観の哀愁は十分に感じた。
年を取った今、あたらめてこの映画の良さがしみてくる。
ベン・ジョンソン、良かったな~。
年を取ると、なんだか知らないけど頑固になるのが、
やっとわかってきたこの頃です。

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ニューマン

3.5モノクロが郷愁を誘う。昔のアメリカ、田舎のアオハル。 サカリのつい...

2023年7月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

モノクロが郷愁を誘う。昔のアメリカ、田舎のアオハル。
サカリのついたネコ状態(笑)たいした内容ではないがなぜか面白い。私も次はアメリカンに生まれ、全裸プールパーティーに参加したい(笑)
奔放娘に成長したジェイシー(C・シェパード)はどうなったんだろう、気になる。

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はむひろみ

4.0自由を謳歌した先にあるアメリカ(映画)の未来に絶望する群像劇の衝撃度

2022年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

これはノスタルジックな作品でありながら、アメリカン・ニューシネマの延長線上に置くことが出来る新しい感覚を持った映画だ。好みで言えば2年後の「ペーパームーン」が断然上だが、描かれた赤裸々な人間群像の切実さと時代を映し出す映像の緊張感のアメリカ映画らしさの点では力作だと思う。ここ10年の間のアメリカ映画の中では最も衝撃を受けた。大胆にして厳しいボグダノビッチの演出タッチに面食らいながら、この絶望的な物語の未来はどうなるのだろうと思いを馳せる。ただ欲を言えば、編集に不満を憶えたし、シビル・シェパードはミスキャストだと感じた。
それ以外の出演者は役柄に合っていると思う。ティモシー・ボトムズとジェフ・ブリッジスはテキサスの田舎の青年らしく、ベン・ジョンソンとクロリス・リーチマン、エレン・バースティンは貫禄と味のある演技を見せてくれる。この役者への演出を観ると、如何にボグダノビッチ監督が映画好きか分かるだろう。特にサムを演じたベン・ジョンソンの役柄に感じる。アメリカの、またはアメリカ映画の活気があった時代を知るサムの突然の死が、主人公の若者たちに多大な影響を与える。欲望の赴くままに生きてきたアメリカの青春の終わりは、その自由を謳歌すると同時に未熟で未練がましく、何処か寂しい。これでいいのだろうか。

  1977年 1月29日  池袋文芸坐

私のこの映画の評価は衝撃度の大きさ故もある。私が尊敬する映画批評家でも評価が2分化していた。飯島正氏と淀川長治氏はベストテンに選出していない。代わりに清水千代太氏と野口久光氏、双葉十三郎氏は高評価だった。

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Gustav

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