ライアーライアー

劇場公開日:

解説

突然ウソがつけなくなってしまった、やり手の弁護士の悪戦苦闘ぶりを描いたコメディ。「ケーブルガイ」のコメディアン、ジム・キャリーが出世作「エース・ベンチュラ」のトム・シャドヤック監督と3年ぶりに組み、得意の顔面演技や形態模写、オーバーアクトを披露して笑いを誘う。脚本は『リトル・ラスカルズ』(V)のポール・ガイとスティーヴン・マザールのコンビ。製作は「身代金」のブライアン・グレイザー、製作総指揮は「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」のジェームズ・D・ブルベイカー、マイケル・ボスティック。撮影は「ティン・カップ」のラッセル・ボイド、音楽は「サドン・デス」のジョン・デブニー、美術はリンダ・デシーナ、編集はドン・ジマーマン、衣裳はジュディ・L・ラスキン。共演は「真実の行方」のモーラ・ティアニー、「裏切」のジェニファー・ティリー、「ツイスター」のケイリー・エルウェス、「白蛇伝説」のアマンダ・ドノホー、「リアリティ・バイツ」のスージー・カーツ、TVドラマ『ER/緊急治療室』の子役で映画初出演のジャスティン・クーパーほか。

1997年製作/87分/アメリカ
原題または英題:Liar Liar
配給:UIP
劇場公開日:1997年6月14日

ストーリー

フレッチャー(ジム・キャリー)は、口八丁手八丁の嘘で次々に勝訴するやり手弁護士。美人上司ミランダ(アマンダ・ドノホー)は、ほかの弁護士がモラル的に断った依頼人の裁判に勝ったら昇進させるという餌を、彼にちらつかせる。その依頼人サマンサ(ジェニファー・ティリー)は浮気が原因で夫から離婚訴訟を起こされているうえ、浮気をしたら離婚後は一切財産を受け取る資格はない、という結婚前の契約にサインしており、どう見ても勝ち目はない。しかし、フレッチャーは得意の嘘に自信があり、二つ返事で引き受けてしまう。そんな見下げ果てた仕事に精を出す彼は、離婚した元妻オードリー(モーラ・ティアニー)と暮らす最愛の息子マックス(ジャスティン・クーパー)の誕生パーティに行く約束をすっぽかす。父親がミランダとの情事に耽っている頃、マックスは「たった1日だけでいい、パパが嘘をつきませんように……」と願い事をする。すると不思議なことに、翌朝からフレッチャーは嘘が全くつけない男になっていた。自慢の嘘と詭弁を取り上げられたフレッチャーは法廷でアセりまくり、苦境に追い込まれる。午後の審理が始まるが、やり手の女検事ダナ(スージー・カーツ)を相手に、相変わらず悪戦苦闘の連続。もはや万事休すと思われたその時、インスピレーションが閃き、サマンサが夫と結婚した時は年齢を詐称していて、まだ17歳だったことを突き止めた。未成年の結婚前の契約は無効という法律を引き出し、ついに勝訴を獲得。サマンサは莫大な財産を勝ち取った。だが、フレッチャーはこんな形の勝利に初めてむなしさを覚え、裁判長に「法律を曲げた勝利なんか正義じゃない!」と叫び、法廷侮辱罪でブタ箱行きに。だが、こうしている間にもオードリーはマックスを連れて、再婚を迫るジェリー(ケイリー・エルウェス)と共にボストンへ向かってしまう。フレッチャーは空港に着いた時、既に機は離陸態勢にあった。だが、彼はタラップ車に乗って猛然と機を追いかけ、ついには飛行機を止めてしまった。その誠実な姿に心打たれたオードリーは、ボストン行きを思いとどまる。担架の上で、フレッチャーはマックスを抱きしめた。1年後、マックスの誕生日を一緒に迎えた3人の姿があった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第55回 ゴールデングローブ賞(1998年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ジム・キャリー
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映画レビュー

3.5ジム・キャリーの演技に爆笑

2024年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ジム・キャリー演じる弁護士、フレッチャーの常軌を逸したテンションと顔芸が笑える映画。嘘をつけないどころか、感情のコントロールや言い回しの制御すらできなくなっているのに爆笑した。この映画の面白さは、ジム・キャリーの全力の演技によるところが大きい。

コメディ映画だから突っ込んでも仕方ないかもしれないが、人物描写やストーリーは単純。金稼ぎに執着している訳でも無く、法律で社会の課題を解決したいなどの志がある訳でも無さそうなのに、なぜ弁護士をやっているのか良く分からない。また、常に明るく周囲を楽しませようとするサービス精神溢れる良い父親ぽいのに、子供の誕生日パーティに嘘をついて出ないのも違和感がある。あと、そんな彼が嘘をつけない制約の中で過ごしたことで、急に周囲の人々を大切にするようになる心境の変化の描き方も安易だと感じた。

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根岸 圭一

2.5ジム・キャリーは悪くない

2024年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

己の利益のためなら平気で噓をつく敏腕弁護士フレッチャーだが息子が誕生日に神様に頼んだ願い事によって24時間嘘をつけなくなってしまってさあ大変。
作品の世界観に対してジム・キャリーの演技が大げさ過ぎて違和感を感じた。
例えるなら、木村拓哉 の『HERO』の主人公を志村けんが演じるような感じか?
そもそも「噓をつけない」ではなく「本音がダダ洩れになり口を閉じようとすると挙動不審になる」というジム・キャリーが演じるのを前提としたような設定が世界観に合わないと思う。
映画はハッピーエンドだが後半やらかした騒動を考えれば普通の生活は難しいのではないだろうか。
ジム・キャリーの演技だけなら★5

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ジョン・ドゥ

3.5ウソがつけない弁護士?設定だけで笑える

2024年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

弁護士が嘘をつけなくなる。それも、悲しい思いをした娘の願いが叶い、職務上とても困ったことになるというユニークなシチュエーションを、けれんみたっぷりに演じるのがジム・キャリー。これだけで、もう見たくてしょうがない映画になりました。

実際に、何とかしてウソを回避しようとするジムの表情がおかしくてしょうがないドラマに仕上がっています。このシンプルな設定を、よくこれだけのドラマに作り上げたなと、感心しました。ジム・キャリーのキャリアの円熟期に撮られた、質のいいコメディ。安心して見ていられます。

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うそつきかもめ

3.5【”一日で良いから、パパが嘘を付かないように!”5歳の息子の魔法の呪文。嘘ばっかりついていると、幸せが逃げちゃうよ!】

2021年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

幸せ

ー ジム・キャリーのような、軽佻浮薄だが、憎めない百面相のイケメン男の役が出来る人って、現在だと、誰なんだろう・・、と思いながら鑑賞。-

<Caution ! 内容に触れています。>

・弁護士のフレッチャー(ジム・キャリー)は、普段から流れるように嘘を付き、勝訴を次々に勝ち取る敏腕弁護士。
 だが、愛する息子マックスの5歳の誕生日を忘れてしまい・・。
 マックスが涙を浮かべながら、口にした言葉。
 ”一日で良いから、パパが嘘を付かないように!”

・それが、呪文のようにフレッチャーに掛かり、彼は24H、嘘が付けなくなってしまう・・。

ー 2021年に今作を観ると、ライト・コメディながら良く出来ている作品だなあ、と思う。
 それは、ひとえにシンプルな脚本の良さと、ジム・キャリーのコメディアンとしての資質であろう。
 イケメンなのに、百面相が得意で、身体を張ったハチャメチャ演技。
 けれど、それが嫌みになっていない。
 今作では、アメリカ映画では珍しいNGシーンがエンドロールで流れるが、ジム・キャリー自身の面白さが、撮影現場を活気ださせている事が伝わって来る。
 ホント、こういう役者サンって、今だと誰なんだろう・・。
 それより、今作の様なライトコメディ自体の需要が無くなっているのかな・・。
 少し、寂しい気がしますね。-

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NOBU