夜も昼も
劇場公開日:1951年1月11日
解説
「カサブランカ」「カンサス騎兵隊」のマイケル・カーティズが監督した1946年度作品で、現在アメリカのミュージカル作家として第一流の名声をもつコール・ポーターの半生と作品を主題としたテクニカラー音楽映画。作家のジャック・モフィットの書下しより、「婿探し百万弗」のチャールズ・ホフマン、「凸凹西部の巻」のウィリアム・バワーズがレオ・タウンゼントと共同脚本を書き、「父との生活」のペヴァレル・マーレーがウィリアム・V・スコールと撮影を担当、レイ・ハインドーフがポーターの作品の編曲、追加作曲はマックス・スタイナーが行なった。出演俳優は「恋はかくの如し」のケーリー・グラント、「アメリカ交響楽」のアレクシス・スミス、「浮世はなれて」のモンティ・ウーリイ、「ジョニー・ベリンダ」のジェーン・ワイマン、「処女読本(1938)」のイヴ・アーデンや歌手のジニー・シムズ、カルロス・ラミレス、それに「オペレッタの女王」のメアリー・マーティン等である。
1946年製作/128分/アメリカ
原題または英題:Night and Day
配給:セントラル
劇場公開日:1951年1月11日
ストーリー
エール大学の法学部に在学中のコール・ポーターは学業よりも作曲に興味をもつ青年であったが、1914年のクリスマス休暇に親友のワード・ブラックマンと共に、彼を嘱目するモンティ・ウーリイ教授のインディアナの家庭を訪問し、さらにわが家にむかった。この休暇中に彼は従妹のナンシーを訪ねてきたケンタッキーの旧家の娘リンダ・リイに紹介され、美しい彼女に心惹かれた。ポーターの祖父オマーは彼を法律家にしたいと考えていたが、休暇中にウーリイ教授と語り合ったコールは自分の進むべき道をすでに決めていた。彼は教授と共にエール大学を去り、自作の音楽劇「アメリカよいとこ」をウーリイの演出・主演でブロードウェイに上演することに決め、予ねて知り合いのグレイシー・ハリスをニュー・ヘヴンから呼び寄せ共演者にした。しかし、その初日は、不幸ルシタニア号の撃沈のニュースがあったため客が来ず直ちに打ち切りになってしまった。ポーターは仏軍の慰問旅行に行き脚を負傷して、陸軍病院に収容されたが、赤十字に従軍していたリンダ・リイと再会し、彼女に勇気づけられる。帰国した彼は、新しいショーを書いて大成功を収め、英国に招かれた。この地で三度びリンダ・リイに会ったポーターは彼女と結婚してブロードウェイに戻ったが、彼の生命は家庭よりもショーの創作にあった。リンダ・リイは失意の中にポーターの元を去ってしまう。歳月は流れ、ポオタアは祖父の亡きあと莫大な遺産を継ぎ、なお精力的な仕事を続けていたが、故郷で乗馬中に重傷を負い、何度も手術をしなければならなかった。見かねたグレイシーは欧州に居て何事も知らずにいたリンダに手紙を書いた。ようやく歩けるようになったポーターがエール大学の同窓会に顔を出したとき、欧州より戻ってきたリンダに会った。ポーターにとっては同窓会であるばかりでなく、リンダとの和解の日ともなったのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マイケル・カーティス
- 脚本
- チャールズ・ホフマン
- レオ・タウンゼント
- ウィリアム・バワーズ
- 原作
- ジャック・モフィット
- 製作
- アーサー・シュワルツ
- 撮影
- J・ペバレル・マーレイ
- ウィリアム・V・スコール
- 美術
- John J. Hughes
- 音楽監督
- レオ・F・フォーブステイン
- 編曲
- レイ・ハインドーフ
- テクニカラー・カラー・ディレクター
- ナタリー・カルマス
受賞歴
第19回 アカデミー賞(1947年)
ノミネート
作曲賞(ミュージカル) | レイ・ハインドーフ マックス・スタイナー |
---|