ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ

劇場公開日:

解説

86年3月30日、86歳で死んだジェームズ・キャグニーがブロードウェイ・ミュージカルの父といわれたジョージ・M・コーハンに扮した伝記映画。エグゼクティヴ・プロデューサーはジャック・L・ワーナーとハル・B・ウォリス、監督はマイケル・カーティズ、脚本はロバート・バックナー、エドモンド・ジョセフ、音楽監督はレオ・F・フォーブステイン、振付はジョン・W・ボイル、リロイ・プリンツ、シーモア・フェリックスが担当。

1942年製作/アメリカ
原題または英題:Yankee Doodle Dandy
配給:ヘラルド・エンタープライズ
劇場公開日:1986年12月27日

ストーリー

1937年、ジョージ・M・コーハン(ジェームズ・キャグニー)はほぼ10年ぶりに舞台にカムバックした。この作品でコーハンはフランクリン・D・ルーズベルト大統領を演じたが、何とその大統領自身からホワイトハウスへの招待の電報が届いた。そこでコーハンは大統領と対面し、自分が歩んだ道を回想する。彼の父ジェリー・コーハン(ウォルター・ヒューストン)、母ネリー(ローズマリー・デ・キャンプ)はともにボードヴィルの芸人だった。やがて妹ジョニーも生まれ、一家はコーハン4人組として巡業を続けた。旅から旅の暮らしでコーハンも大人になり、あるとき白髪の老人役をやった。その舞台を見ていたのがのちに結婚することになるメーリー(ジョーン・レスリー)だ。コーハンは彼女の歌を認め、劇場主に無断で自作の歌をうたわせたことが原因で劇場主と大ゲンカ、完全にほされてしまう。そこで作詞・作曲の仕事に活路を求めるが、買ってくれるところもなく失意のドン底をはい廻るが、のちに製作者としてコンビを組むことになるサム・H・ハリス(リチャード・ウォーフ)とめぐり会いついに「リトゥル・ジョニー・ジョーンズ」の上演にこぎつけた。これは初期のコーハンの代表作となり、彼はスター街道を歩み始める。そして2年後の「ブロードウェイから45分」でも成功を納め、ブロードウェイにはジョージ・M・コーハンの時代がやってくる。やがて第2次世界大戦が始まった。コーハンは入隊を志願したが年齢オーバーではねられ、代りに前線慰問に情熱を注いだ。1920年代のブロードウェイは以前にも増してコーハンの時代になり、いくつもの劇場で彼の作品が上演された。仕事の上では絶頂期を迎えたが、代りに次々と家族の死に見舞われた。プロデューサーのサム・H・ハリスとも長年のコンビを解消、1928年の「ビリー」で引退。妻のメーリーと世界旅行に出て、帰国後は農場で暮らすようになった。10年もたつと彼の名前すら知らない若い人が出てくる、そんな時代になった。その頃、旧友サム・H・ハリスからカムバックの要請が来た。それが「私はむしろ正しくありたい」だった。長い回想が終わったとき、大統領は彼に名誉勲章を授けた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

4.0全米全土をズボンに詰めたような男

2023年11月24日
Androidアプリから投稿

第一次世界大戦前に大人気だったジョージ・M・コーハンの伝記映画 彼は『ミュージカルコメディの父』と呼ばれているらしいが 映画の中ではフェイ・テンプルトンのマネージャーが (スポンサー?) 「全米全土をズボンに詰めたような男」と呼んでいた コーハンは脚が硬いダンススタイルだったらしく 同じアイルランド系でボードビル出身の キャグニーの頑張りが感じられた そしてこの映画は彼の最高傑作とも言われている 同じ頃のアメリカの左翼を描いた「レッズ」を観ていて 当時を知る人が彼のメロディーがすごく流行っていた、と 歌ってくれていたので 観てみた (レッズの方は「インターナショナル」で盛り上がる) 愛国的な映画で 製作同時期に起きた真珠湾攻撃による熱い思い みたいなものも感じられるし キャグニーが共産主義者と疑われ、批判されたのもあって 準プロデューサーの弟の愛国的映画製作への決意らしきものも、うかがえるような出来

コメントする (0件)
共感した! 0件)
jarinkochie

3.5ドゥードゥルの意味はいたずら書き

2023年10月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2023年10月13日 映画 #ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ (1942年)鑑賞 ブロードウェイの父と呼ばれ、愛国的な歌や『オーヴァー・ゼア』のような軍歌も作曲した興行師 #ジョージ・M・コーハン の伝記映画 当初、#フレッド・アステア に打診されたが断られ、#ジェームズ・キャグニー が主演へと

コメントする (0件)
共感した! 0件)
とし

4.0タイトルなし

2023年5月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

出だしはちょっとタルさを感じるものの、あとは息をもつかせぬ怒涛の歌とタップ。国威発揚という背景はあるのだろうが、それよりも、ヨーロッパに対するアメリカの人たちの愛と屈折というかアンビバレンツや、アイルランド系の人のイングランドへの複雑な思いを感じさせるところがあった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ouosou

3.0アメリカ万歳

2018年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

単純

ブロードウェイ・ミュージカルの父といわれたジョージ・M・コーハンの伝記らしいが、戦争債を集めるのに効果的な内容。 主演のジェームズ・キャグニーはタップも見事だが、その後のアステアやジーン・ケリーとは違う。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
いやよセブン

他のユーザーは「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」以外にこんな作品をCheck-inしています。