世界女族物語
劇場公開日:1963年3月9日
解説
「世界残酷物語」のグァルティエロ・ヤコペッティが、前作と同じスタッフで世界各地の女性の生態や風俗を捉えたドキュメンタリー映画。撮影はアントニオ・クリマティとベニト・フラッタリ、音楽はニーノ・オリヴィエロとリズ・オルトラーニのコンビが担当。語り手は前作と同じく小沢栄太郎。
1962年製作/110分/イタリア
原題または英題:La Donna Nel Mondo
配給:東和
劇場公開日:1963年3月9日
ストーリー
収録した主な内容は--▽ローマの軍隊パレード▽イスラエルの女性兵士▽三〇年前ニューギニアの東沖三〇〇哩のイワ島に流れついて以来、五二人の妻と三四人の子供達に囲まれて豊かに暮している元英軍大佐ホプキンス氏▽一番背の高い女性が女王になって婿を選ぶロサンゼルスのクラブ、ハー・ハイネス・ザ・ウーマン▽濠州のカーペンタリア湾にある、囚人ばかりのスティアックス島▽パリ祭の夜▽ボルジア家に仕えて戦い、若死したヒーロー、グィダレロ・グィダッリの命日に、ラベンナ市の美術館にある彼の大理石像に列をなして接吻する女達▽春の第一日曜日、ブリュッセルの小便小僧の“生命の泉”を飲む着飾った娘達▽いわゆる良家の子女の集まるクラブ・ネアン▽世界でただ一人の女司祭、四〇歳のエリカ・ソンメル▽パリの夜に狂い咲く女だけのクラブ▽男だけのクラブ▽ニューギニアにある“ヒビドウ”という男だけの社会、彼らが化粧に大部分の時間を費やすので労働はすべて女性がやる。代りに男性は献身的に女性を楽しませる▽裸で陽やけするフランス南海岸の小島エリオポリスの男女▽陽やけを恐れる中国娘▽白人のように白くなるのを理想としてある種の泥を全身に塗るニューギニアのランプ族の女▽ニューギニアの僧院で神と向い合って外に出ない若い尼僧マリア・アンジェリカ・デ・モンタル▽イタリアのサルデニア島で葬式に雇う泣き女▽小学校でも踊りが正科になっているタヒチ島の熱狂的なリズム▽スターを夢みる女達が押しよせるカンヌ▽水着姿でスカウトの眼をひく女優志願のアメリカ娘▽バスト専門、鼻専門など専門化したニューヨークのモデル達▽一日七〇〇〇個のパットを作っても足りないロサンゼルスのパット工場▽北マライのサカイ集落で今も行われている一妻多夫制。子供達は夫達の共有物で夫連は、一日中重労働▽ハンブルグの“飾り窓の女”▽未婚の母親達も大手をふって生きてゆけるスウェーデンの開放的な性▽結婚の儀式が五週間も続くボルネオのある村▽式の後六日間断食して監視つきで寝室で暮さねばならぬマライの結婚▽イタリア南部の貞操帯▽今も貞操帯を用いているホッテントット族▽貞操を失って殺されたイタリア女達の墓地▽豪州の未亡人クリケット・クラブ▽離婚の聖地ラス・ベガス。五週間の義務滞在の間にホテル従業員やカウ・ボーイがお相手をつとめる▽ドルを動かすワシントン造幣局出納官スミス夫人▽世界でただ一人の女性頭取ジョンソン夫人▽悪徳と売春の街ホンコン▽刺青が美容のボルネオの娘▽美人になるヨーロッパの整形手術▽駱駝の糞で作ったクリームで肌を美しくするアルジェリアのベドウィン族の女達▽妻の陣痛と共に手足を縛って海中に投げられるニュージーランド・マホリ族の夫婦一心同体の出産▽妊娠した女は不浄と考えられ九カ月間豚小屋で暮しそこで出産するニューギニアのキンブ族など。
スタッフ・キャスト
- 監督
- グァルティエロ・ヤコペッティ
- 撮影
- アントニオ・クリマーティ
- ベニト・フラッタリ
- 音楽
- ニーノ・オリビエロ
- リズ・オルトラーニ
- 日本語版解説
- 小沢栄太郎