モスクワは涙を信じない

劇場公開日:

解説

それぞれに夢と希望を抱いてモスクワに出てきた三人の娘の20年に亘る愛と苦悩、友情を描く。監督はウラジーミル・メニショフ、脚本はワレンチン・チェルヌィフ、撮影はイーゴリ・スラブネビッチ、音楽はセルゲイ・ニキーチンが各々担当。出演はヴェーラ・アレントワ、アレクセイ・バターロフ、イリーナ・ムラヴィヨワ、ライサ・リャザノワ、ナターリヤ・ワヴィーロワ、ユーリー・バシリエフ、ボリス・スモルチコフ、アレクザンドル・ファチューシンなど。

1980年製作/ソ連
原題または英題:Moscow doesnot Believe in Tears МОСКВА СЛЕЗАП НЕ ВЕРИТ
配給:東映ユニバース
劇場公開日:1982年1月29日

ストーリー

1958年モスクワ。カテリーナ(ヴェーラ・アレントワ)、リュドミーラ(イリーナ・ムラヴィヨワ)、アントニーナ(ライサ・リャザノワ)の三人は、同じ女子労働者寮に住む親友同士。カテリーナは専門学校の資格獲得をめざして学ぶ努力家。リュドミーラは、明るく積極的な性格で、有名人や芸術家に出会って成り上がろうと考えている。アントニーナは良妻賢母型の控え目な人柄、同じ職場のニコライ(ボリス・スモルチコフ)との結婚は時間の問題だった。そんなある日、大学教授の伯父の留守番を頼まれたカテリーナをリュドミーラが訪れ、カテリーナを大学教授の娘に仕たて、ハイ・レベルの男性たちを家に招いた。それがきっかけでリュドミーラはアイス・ホッケー選手グーリン(アレクザンドル・ファチューシン)と知り合い、カテリーナもTVカメラマンのラチコフ(ユーリー・バシリエフ)と愛し合うようになった。しかし、カテリーナが女性調整工であることを知ったラチコフは、彼女のもとを去った。カテリーナはすでに妊娠しており、未婚の母となってひとり工場で働きながら子供を育てた。それから18年、カテリーナはモスクワの大きな工場の工場長にまでなっており、娘アレクサンドラ(ナターリヤ・ワヴィーロワ)も美しく成長していた。一方、リュドミーラは、アルコール中毒の夫グーリンとは離婚して結婚相談所に通っていた。そして、アントニーナはニコライや子供たちと幸福に暮らしていた。ある日、カテリーナは、ゴーシャ(アレクセイ・バターロフ)という不思議な魅力をもつ中年の仕上工に出会い、プロポーズされる。初めての安らぎに満ちた愛を受けるカテリーナ。アレクサンドラともすぐ親しくなるゴーシャだったが、実の父ラチコフの出現で彼は姿を消した。そしてニコライたちが必死でゴーシャを探して彼を連れ戻した。涙ながらに、カテリーナは言うのだった。“一生涯あなたを探していたような気がする”と……。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第53回 アカデミー賞(1981年)

受賞

外国語映画賞  
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映画レビュー

4.5友情を信じるモスクワ

2008年8月2日

泣ける

笑える

幸せ

レビューの前に、「story」に間違いがあるので訂正。「テリーナ」→「エカテリーナ」(あるいは「カーチャ」)、「アントニーフ」→「アントニーナ」。

性格の違うお上りさん3人娘の恋と友情、仕事と家族との20年間のドラマ。現実的な部分と夢物語的な部分が混ざっていて、多くの人の気持ちをつかんだのではないでしょうか。

努力家のカーチャが、それでも泣いてしまう場面が2か所ある。
深夜に目覚ましの時間を早めて4時にセットし、泣きながら眠りに就くところは、自分でも仕事で辛いことがあったときには思い出します(泣きはしないけど)。
女は辛いよ。
幸せになってね、カーチャ。

モスクワ青春ものでは、「モスクワを歩く」「私は二十歳」も好き!

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Kocmoc Kocma