もうひとつのラブストーリー
解説
事件の影に潜む謎の美女に心魅かれた私立探偵の愛ととまどいを描くミステリー・ドラマ。エグゼクティヴ・プロデューサーはテリー・グリンウッドとリンダ・ヤレン、製作はジェレミー・トーマス、監督は「フランス軍中尉の女」のカレル・ライス、脚本はアーサー・ミラー、撮影はイアン・ベイカー、音楽はマーク・アイシャムが担当。出演はデブラ・ウィンガー、ニック・ノルティほか。
1990年製作/イギリス・アメリカ合作
原題または英題:Everybody Wins
ストーリー
元刑事の私立探偵トム・オトゥール(ニック・ノルティ)は、アンジェラ・クリスピーニ(デブラ・ウィンガー)というミステリアスな美女の依頼をうけ、ニューイングランドのハイバリーにやってきた。一年前、町のヴィクター医師が惨殺され、彼の甥であるフェリックス(フランク・ミリタリー)が逮補された。アンジェラは真犯人は町はずれの工場に住むジェリー(ウィル・パットン)という宗教狂いの男である、と言う。やがてトムは、会うたびごとに別人の表情をみせるアンジェラにのめり込んでゆく。彼の長年のライバルでこの事件の担当検事ハガティ(フランク・コンヴァース)は、アンジェラが元売春婦であることをトムに告げる。真相を知りたいと詰め寄るトムに、アンジェラはようやく真実を語り始める。殺されたヴィクターは、警察とグルになった麻薬密売人で、手下のジェリーが、教会の建設資金を出さないヴィクターに腹を立てて殺したのだった。さらに事件のもみ消しのためにハガティがからんでおり、彼の愛人だったアンジェラがトムに救いを求めたのである。町ぐるみの巨大な不正に怒りを抱くトムは、ジェリーに自白を求め、友人のマードック判事(ジャック・ウォーデン)のもとに向うが、その道中ジェリーが交通事故死する。こうしてトムは唯一の証人となったアンジェラに告白を求め、判事のもとへ行き、こうして真実が明るみになり、事件は解決した。数日後判事のもとに出かけたトムは、彼の愛人となっているアンジェラの姿を見るのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- カレル・ライス
- 脚本
- アーサー・ミラー
- 製作総指揮
- テリー・グリンウッド
- リンダ・ヤレン
- 製作
- ジェレミー・トーマス
- 撮影
- イアン・ベイカー
- 音楽
- マーク・アイシャム
- 編集
- ジョン・ブルーム
- 字幕
- 戸田奈津子