港のマリイ
劇場公開日:1951年11月23日
解説
「霧の波止場」のマルセル・カルネが「夜の門」に次いで監督した一九四九年度作品。「モソパルナスの夜」のジョルジュ・シムノンの小説から、カルネと「密告」のルイ・シャヴァンスが脚色し、リブモン・ドセエニュが台詞を書いたもので、微妙な男女関係から心理のリアリズムを衝いた作品。撮影は「アンナ・カレニナ」のアンリ・アルカン、音楽は「火の接吻」のジョゼフ・コスマ、装置は最近「愛人ジュリエット」でもカルネに協力しているアレクサンドル・トローネとA・カプリエが担当する。主演は「鉄格子の彼方」のジャン・ギャバンと、我国初登場のニコール・クールセル(七月のランデヴウ)で、他に「獣人」のブランシェット・ブリュノワとキャレット、クロード・ロマン、ルイ・セニエ、ジャーヌ・マルカン・ルネ・ブランカールらが助演する。
1949年製作/100分/フランス
原題または英題:La Marie du Port
配給:新外映=東宝
劇場公開日:1951年11月23日
ストーリー
情婦オジール(ブランシュ・ブリューワ)の父親の葬式に港町にやって来たシャトラール(ジャン・ギャバン)はオジールの妹マリー(ニコル・クールセル)を見染めた。マリーは床屋の職人のマルセル(クロード・ロマン)とつき合っているが、マルセル嫉妬深いので近頃では嫌っていた。シャトラールは港に来る度にマリーにいいよるがいつもはねつけられていた。2人を嫉妬したマルセルがシャトラールの車にひっかかったのが縁でシャトラールはマルセルを家に引きとることになった。オジールとマルセルは出来てしまう。シャトラールはオジールと別れ、マリーの後を追う。単なる火遊びのつもりであったシャトラールは若い娘にいいくるめられ、結婚することになった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マルセル・カルネ
- 脚色
- ルイ・シャバンス
- マルセル・カルネ
- 原作
- ジョルジュ・シムノン
- 台詞
- リブモン・ドセエニュ
- 撮影
- アンリ・アルカン
- セット
- アレクサンドル・トローネ
- オーガスト・カプリエ
- 音楽
- ジョセフ・コスマ
- 編集
- レオニード・アザー
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Henri Chatelardジャン・ギャバン
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Odileブランシェット・ブリュノワ
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Marieニコール・クールセル
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Viauキャレット
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Marcelクロード・ロマン
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Le Patronルイス・セニエ
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La Patronneジャーヌ・マルカン
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Dorchaルネ・ブランカール
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Le client mecontentロベール・ヴァッティエ
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Le commissaire-priseurマーシャル・レベ
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La prostitueeルイーズ・フーケ
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La premiee tanteジェルメーヌ・ミシェル
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Le deuxieme oncleオリビエ・ユスノー
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Le coiffeurチャールズ・マユー
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Madame Blancジャンヌ・ヴェニア
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Une commereガブリエル・フォンタン
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Monsieur Josselinジョルジュ・ヴィトラフ
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La voisineイヴォンヌ・イマ
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Francoiseオデット・ロール