マンボ・キングス わが心のマリア

劇場公開日:

解説

1950年代、マンボが大流行した音楽界を舞台に、ラテン・ミュージシャンの兄弟の姿を描く。90年度のピュリッツアー賞を受賞したオスカー・イフェロスの小説『マンボ・キングス、愛のうたを歌う』をもとに、これがデビュー作となる「愛は霧のかなたに」を製作したアーネ・グリムシャーが監督。製作はグリムシャーと「JFK」のアーノン・ミルチャン、エグゼクティヴ・プロデューサーはスティーヴン・ルーサー、脚本は「イン・カントリー」のシンシア・サイダー、撮影は「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」のミハエル・バルハウス、音楽は「リトル・マーメイド」のロバート・クラフトが担当。

1992年製作/アメリカ
原題または英題:The Mambo Kings
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1992年12月18日

ストーリー

1953年、キューバからニューヨークへ、セサール(アーマンド・アサンテ)とネスター(アントニオ・バンデラス)のカスティーヨ兄弟がやってくる。肉屋で働く仲間とラテン・バンド_マンボ・キングス_を結成し、小さなクラブで演奏活動を始め、次第にメジャーなクラブでも成功を収めるようになる。しかしNYのナイトクラブ界を牛耳る男からの誘いを断ったために、仕事を干され、小さなパーティや結婚式などでの地道な活動を強いられることになる。場末の_クラブ・ババルー_に出演中、ラテン界の大スター、デジ・アーナス(デシ・アルナズ)に認められ、彼の人気テレビ番組『ルーシー・ショー』に出演。その後スター街道を歩み始める。夢がかない、セサールは派手な生活を楽しみ、ネスターはドロレス(マルーシュカ・デートメルス)と結婚した。しかしネスターは、次第に自分たちの在り方に疑問を持ち始め、セサールと対立し始める。ネスターは自分の店を持とうとするが、雪の日に、セサールと、彼の恋人ラナ(キャシー・モリアーティ)を乗せて車を運転している時に、スリップ事故を起こして死んでしまう。弟の遺志を継いで店をオープンさせたセサールは、店のステージで、弟が作曲した『わが心のマリア』を熱唱するのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第65回 アカデミー賞(1993年)

ノミネート

主題歌賞

第50回 ゴールデングローブ賞(1993年)

ノミネート

最優秀主題歌賞
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映画レビュー

4.0「中国人でも火星人でもアメリカでは成功できる」って誰の言葉なんだろう?

2020年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 バンデラスにはミュージシャン役がよく似合う。アサンテのドラムワークも大したもんだ。

 二人の兄弟の性格が全く違うところが上手く描かれてる。どちらかと言うと、ラテン系に限らずミュージシャンに多いタイプは兄の方なんだろうけど、慎重で内気な弟は日本人好みのミュージシャンだなぁ。

 「わが心のマリア」を演奏するときのドローレス(モリアーティ)のうつろな表情もいい。そして弟とマリアの秘密を告白してからの弟バンデラス・・・いい表情だなぁ。結局は結ばれぬ恋を題材にしたほうが名曲が生まれるってことだ。

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kossy

5.0マンボを復活させた映画

2015年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1992年公開の映画。この映画を切っ掛けにマンボの人気が再来。サルサのブームも起こった。原作は、ピューリッツァー賞の小説『マンボ・キングス、愛の歌を歌う』。アントニオ・バンデラスのハリウッド・デビュー作品。
夢を描いてニューヨークに出てきたマンボミュージシャンの兄弟だが、ショービジネスの世界で翻弄させられる。
マンボ時代のニューヨークの殿堂パラディアムが舞台となっており、本物のマンボの帝王ティト・プエンテやセリア・クルースなどが登場するシーンがマニアにはとても貴重である。サントラ盤もとても良い。

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M.Joe

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