マンハッタン・ラプソディ
劇場公開日:1997年10月18日
解説
美醜にこだわり、セックスに惑わされる、現代の悩める恋人たちの姿をユーモラスに描いたロマンチック・コメディ。ニューヨークの実景をたっぶり取り入れた美しい映像と、豪華俳優陣の共演が見どころ。アンドレ・カイヤット監督のフランス映画「両面の鏡」(58)を下敷きに、「マディソン郡の橋」のリチャード・ラグラヴェニーズが原案・脚本を書き、「サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方」のバーブラ・ストライサンドが監督・製作・主演でリメイク。製作はストライサンドと「ヒート」のアーノン・ミルチャン、製作総指揮はシス・コーマン。撮影は「クイック&デッド」のダンテ・スピノッティと「グッドマン・イン・アフリカ」のアンジェイ・バートコウィアック。音楽は「ファニー・レディ」以来のストライサンドと名コンビのマーヴィン・ハムリッシュ、美術はトム・ジョン、編集はジェフ・ワーナー、衣裳は「ファースト・ワイフ・クラブ」のテオーニ・V・アルドリッジ。共演は「白い嵐」のジェフ・ブリッジス、「プレタポルテ」のローレン・バコール、「ダンテズ・ピーク」のピアース・ブロスナン、「逃亡者」(90)のミミ・ロジャースほか。
1997年製作/126分/アメリカ
原題または英題:The Mirror Has Two Face
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
劇場公開日:1997年10月18日
ストーリー
コロンビア大学の数学教授グレゴリー(ジェフ・ブリッジス)は、過去の手痛い経験から極度の美女不信に陥り、美人を見るとめまいが起こるという奇妙な症状に悩まされていた。一方、同じ大学で文学を教えるローズ(パーブラ・ストライサンド)は、派手好きで美しい母ハンナ(ローレン・バコール)や、母の美貌をそっくり受け継いだわがままな妹クレア(ミミ・ロジャース)とは対照的に、ただの一度もロマンスを成就させたことがない地味な人生を送ってきた。しかも最悪なことに、彼女が密かに思いを寄せていたプレイボーイのアレックス(ピアース・ブロスナン)は、クレアと結婚間近という始末。しかし、彼女の心はどこかロマンチックな恋に憧れていた。グレゴリーは、知的で地味な女性を探すことにして、新聞に「パートナー求む」の広告を載せる。広告を見たクレアは姉に黙って彼女の写真を送った。それを見て気に入ったグレゴリーはさっそく彼女に近づく。2人は全く異なるタイプの人間だったが、デートを重ねるうちに互いの魅力を発見していく。ローズは彼の「セックス抜きの付き合いがしたい」という申し出に戸惑うが、次第に彼の優しさにひかれていく。そしてある夜、グレゴリーは彼女にプロポーズした。母ハンナの反対を押し切って、こうして2人は夫婦になった。奇妙な新婚生活もようやく軌道に乗ってきたと思われた頃、ローズは欲求不満になり始めていた自分にきづく。一方、グレゴリーもローズの何気ない仕種にセクシーな美しさを感じて、あやうく目まいを起こしそうになる。そんなある日、グレゴリーがヨーロッパに3ケ月間出張講義することになり、しばらく会えなくなると焦ったローズは、彼の出発前にベッドインしようとムードたっぷりの夜を演出するが、失敗に終わる。彼がセックスを拒んだのは自分に魅力が足りないせいだと思い込んだローズは、母のアパートに逃げ帰る。3ケ月が過ぎ、帰宅したグレゴリーは自分を迎えた美女を見て卒倒する。それは3ケ月間、ジョキングにエアロビクス、メイクアップに専念して見違えるように美しくなったローズだった。変身した姿にアレックスも以前とは打って代わった態度を示すが、彼女は自分が本当に求めているのはやはりグレゴリーであることに気づく。2人は今、ようやく本当の夫婦となった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- バーブラ・ストライサンド
- 脚本
- リチャード・ラグラベネーズ
- 原案
- リチャード・ラグラベネーズ
- エグゼクティブプロデューサー
- シス・コーマン
- 製作
- バーブラ・ストライサンド
- アーノン・ミルチャン
- 撮影
- ダンテ・スピノッティ
- アンジェイ・バートコウィアク
- 美術
- トム・ジョン
- 音楽
- マーヴィン・ジェイ・ハムリッシュ
- 編集
- ジェフ・ウェルナー
- 衣装デザイン
- セオニ・V・アルドリッジ
- 作曲
- バーブラ・ストライサンド
- 字幕
- 戸田奈津子
受賞歴
第69回 アカデミー賞(1997年)
ノミネート
助演女優賞 | ローレン・バコール |
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主題歌賞 |
第54回 ゴールデングローブ賞(1997年)
受賞
最優秀助演女優賞 | ローレン・バコール |
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ノミネート
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) | バーブラ・ストライサンド |
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最優秀作曲賞 | マービン・ハムリッシュ |
最優秀主題歌賞 |