摩天楼を夢みて
劇場公開日:1993年9月4日
解説
ニューヨークの不動産業界を舞台に、不動産セールスマンたちの姿を描く人間ドラマ。監督は「アフター・ダーク」のジェームズ・フォーリー。製作は元コロンビア映画の製作担当副社長で、ホテル業界に転身した後、映画界に復帰したジェリー・トコフスキーと建築・金融・不動産業界で活躍してきたスタンリー・R・ズプニック。エグゼクティヴ・プロデューサーはジョゼフ・カラチオーラ・ジュニア。83年ロンドンで初演され、ピューリッツァー賞を受賞したデイヴィッド・マメットの同名戯曲を「殺人課」などで監督としても活躍する彼自身が脚本化。撮影はファン・ルイス・アンシア、音楽は「愛の選択」のジェームズ・ニュートン・ハワードが担当。主演は「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」のアル・パチーノ、「JFK」のジャック・レモン、「キスヘのプレリュード」のアレック・ボールドウィン。他に「アビス」のエド・ハリス、「ロケッティア」のアラン・アーキン、「ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女」のケヴィン・スペイシー、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」のジョナサン・プライスが共演。
1992年製作/アメリカ
原題または英題:Glengarry Glen Ross
配給:東宝東和
劇場公開日:1993年9月4日
ストーリー
シェリー・レーヴィン(ジャック・レモン)はかつては成績優秀な不動産セールスマンだった。しかし今は娘の入院やツキがないやらで、成績不振。リッキー・ローマ(アル・パチーノ)は今やミッチ&マレー社でトップの敏腕セールスマン。押しの強さと巧みな話術でつぎつぎと契約をモノにしていた。彼らの稼ぎは成績次第で、成績優秀者には優良願客情報が与えられるが、他の者は最初からクズのような資料しか与えられない。その日の戦略会議はいつもと違っていた。成績トップのローマを除いた同僚のセールスマン、モス(エド・ハリス)と、アーロナウ(アラン・アーキン)、そして支店長ウィリアムソン(ケヴィン・スペイシー)を前にして、本社からやって来た幹部ブレイク(アレック・ボールドウィン)が立っていた。彼は成績不振の3人を罵倒し、月間成績トップの者と2位の者以外は解雇すると言った。追いつめられたレーヴィンは支店長に優良顧客名簿を見せてくれればリベートを払うともちかけるが一蹴される。モスとアーロナウの今日のセールスも無駄足に終わった。2人は会社に復讐しようと決意し、高級リゾート地グレンガリー高原の顧客名簿を盗み、ライバル社に流そうと考えた。同じ頃ローマはバーでジェームズ・リンク(ジョナサン・プライス)という男に人生論を語っていた。うまく商談に持ち込み、巧みに契約に取りつけた彼だったが、翌朝出社すると、オフィスの前にパトカーが止まっており、警官が盗難があったと告げる。グレンガリーの名簿が盗まれたのだ。4人のセールスマンたちは一人一人警察の取り調べを受ける。そんな時、ローマが契約したリンクがキャンセルしたいと言ってくる。レーヴィンは幸運にも契約を取ることができてゴキゲンだったが、金庫の中のリンクの小切手のことをうっかりしゃべってしまう。このことから犯人はレーヴィンであることが分かり、モスが共犯者であることも明らかになるのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジェームズ・フォーリー
- 脚本
- デビッド・マメット
- 原作
- デビッド・マメット
- 製作総指揮
- ジョセフ・M・カラッシオロ・Jr.
- 製作
- ジェリー・トコフスキー
- スタンリー・R・ザプニック
- 撮影
- ファン・ルイス・アンシア
- 美術
- ジェーン・マスキー
- 音楽
- ジェームズ・ニュートン・ハワード
- 編集
- ハワード・スミス
- 衣装デザイン
- Jane Greenwood
- 字幕
- 戸田奈津子
受賞歴
第65回 アカデミー賞(1993年)
ノミネート
助演男優賞 | アル・パチーノ |
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第50回 ゴールデングローブ賞(1993年)
ノミネート
最優秀助演男優賞 | アル・パチーノ |
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第49回 ベネチア国際映画祭(1992年)
受賞
ボルピ杯(最優秀男優賞) | ジャック・レモン |
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