マチネー 土曜の午後はキッスで始まるのレビュー・感想・評価
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『MANT!』は面白いが…
個人的に合わない映画だった…(^^;
この映画で面白かったのは劇中映画『MANT!』というモノクロ作品で「放射能で人間と蟻が合体したMANTという特撮映画」だった。このMANTなる映画はしっかりと作られていた。
また、それを上映する映画館は煙が上がったり椅子が揺れたりと時代の先を行った感はあった。
ただ、全体的にあまりにも幼稚な感じを抱いてしまったことで、自分は楽しめなかった。
ジョー・ダンテ監督作にはタマにこういう作品がある。(昭和の終わりぐらいに、「地方館のみ上映」ということで、藤沢の映画館まで観に行ったジョー・ダンテ監督作も、こんな感じだった…)
もちろん、同監督作品に佳作はあるので観るのだが。
映画が娯楽の中心だった
キューバ危機で世界が核戦争に怯えていた時期、フロリダの映画館では新作のホラー映画が監督(ジョン・グットマン)を迎えて上映されようとしていた。
映画館は大入り満員で、子供たちは大騒ぎ・・・。
懐かしい時代だ。
子供は子供から学ぶ 映画は自由 大人たって先がわからず悩んで生きて...
子供は子供から学ぶ
映画は自由
大人たって先がわからず悩んで生きているんだ
ベト戦の予感を匂わせ終わるラストが怖い…
奇想天外なシナリオが魅力
不意を突かれるような奇想天外なシナリオが魅力の映画。
映画館の中だけでパニックを仕込むという荒技。いちいちつっこんでいるとキリがない。
戦争とか海軍のパパとかちょっとシリアスな展開もあるのかと思ったらそうではない。ところが、デートの約束とか恋敵とか細かい伏線はちゃんと回収していくという笑
で、どうも映画監督が二枚目的な役回りなのがウケる。どうみても、金の亡者キャラだったのだが。
映画館でポップコーンが飛び交うあの感じも楽しい。何かとおもしろい驚きのある映画でした。
ジョー・ダンテの描く映画館はいつも荒れてる
借金を抱え後のない映画監督のウールジーは、今までにない体験型の映画の公開に全てをかけていて…。
キューバ危機を背景に体験型の映画が巻き起こす騒動やら若者の恋愛模様やらが破茶滅茶に描かれていて面白く、登場人物の魅力たっぷりな秀作でした。
面白かった
借金取りに追われている映画監督のウールジーが、ホラー映画を作りいろいろな手を使い観客を怖がらせる。
ホラー映画好きな少年とその周りの友人達との恋愛模様。
全然関係ない話のようだけど、二つの話をコメディを入れて楽しく観れる映画でした。
昔の映画によくある、そんなアホな!笑 と、つっこめる感じも好きです。
気楽に観て笑えて少しほっこり出来ました。
映画好きのためにある映画
1962年、キューバ危機に揺れるキー・ウエストを舞台に、新作ホラー「マント」のプレミア上映にやって来た映画監督と、劇場に集うティーンエイジャーたちを描いたノスタルジックな傑作。
映画好きのための映画と言えば、有名どころで『ニューシネマパラダイス』『ヒューゴの不思議な発明』などあるが、本作も悲しいほど知名度がないが傑作!(゜ロ゜;
実在の「ギミック映画の帝王」と呼ばれた映画人ウィリアム・キャッスルをモデルにした興行主兼監督をジョン・グッドマンが演じる(ヒッチコックぽく見えるが…)
ロバート・ゼメキスやジョー・ダンテなどに大きな影響を与えた方です(^^)
B級ホラーの『マント』上映前後、間中に起こる町の人々とのドタバタ劇をおもしろおかしく描いている(*^^*)
ただのドタバタではなく、そこに社会風刺、コメディ、スリラー、恋愛、青春、アクションとなんでも盛り込んだすごいもの(゜ロ゜)
しかも、何の破綻もなくストンとまとめるのである…恐るべき脚本と監督。
とにかく全編に渡り映画愛(B級)に満ちあふれた愛すべき映画♪
劇中映画の『マント』もザ・フライやキングコングを足したような怪奇アリ人間ものでおもしろい!※DVD特典で『マント』はすべて観れます(^^)
副題のセンスの良し悪しはともかく、少年少女たちの青春恋愛描写がみずみずしくていいです(*^^*)シェリー役のケリーマーティンがかわいい!
映画好きなら一生に一度は観てほしい、映画オタク(ジョーダンテ)が映画好きに贈る、至高の名作です(>_<)
余談ですが、同じく劇中映画の『スーパーマーケットの大騒動』のヒロイン役を無名時代のナオミ・ワッツが演じています(*^^*)必見!
映画が好きで良かったと思える作品
ロバート・ゼメキスやジョー・ジョンストン達と【スピルバーグファミリー】の1人で
『グレムリン』や『インナースペース』などの傑作を残している監督だが
あえてB級映画魂をズット貫き製作している人です
特にこの『マチネー』はヒットこそしなかったけど
『ニューシネマパラダイス』以上に【映画愛】に溢れている
テーマは 【核】と【恋愛】と【映画】
舞台は1962年 キューバ危機に揺れるキー・ウエスト
その街に新作ホラー「マント」のプレミア上映にやって来た映画監督と
毎週劇場に集うティーンエイジャー達の青春コメディー
映画が今よりもっと貴重で遊園地並の娯楽だった時代
アメリカ国民はキューバ危機により【核の恐怖】に脅える毎日・・・
しかしティーン達は【恋の行方】も重大問題・・・
劇場支配人は映画館の下に【1人用シェルター】を作り・・・
舞台挨拶に来たホラー映画の監督は客の入りが心配・・・
映画監督に扮したジョン・グッドマンのシルエットは正に
サスペンスの神様【ヒッチコック】そのもの
(実際のモデルはウィリアム・キャッスルというB級ホラーの監督)
しかも劇場のシートに【電流】を流したり
スクリーンあたりから【煙や火花】を出したり
着ぐるみの【モンスター】を劇場内に走り回らせたり
当時このような仕掛けの映画館も実際あったらしいし
みんなを【驚かせたい】というサービス精神旺盛なとこも
ヒッチコックっぽくもあり 深い映画愛を感じるところ
脇役には50年代に活躍した役者が出てたり
ジョー・ダンテ監督作の常連も何人か出ている
PTアンダーソン監督の作品もそうだけど
常連の俳優を出すっていうのは 役者的にも
毎度【違う顔】を見せてくれるから好きですね
60年代の家庭の様子や ファッションや音楽や 当時の
ニュース映像も織り交ぜてあり 視覚的にも楽しめる
そして 自分も小さい頃 親に連れられて行った
映画館の【暗闇】に入るだけでドキドキし ワクワクし
目を輝かせて観ていた
映画で いろんな冒険を何度も経験した・・・
見たこともない景色を何度も見た・・・
大事な人との別れに何度も泣いた・・・
・・・数々の映画をいっぱい思い出した
そんなこんなで 鑑賞後 エンドクレジットも終わり
余韻に浸っていると・・・
【映画】が好きで良かったと 涙がポロッと出た
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