マチネー 土曜の午後はキッスで始まる
劇場公開日:1993年7月24日
解説
1962年のアメリカ、フロリダ州キーウェストを舞台に、土曜日の午後の映画館で巻き起こる騒動を描くパニック・コメディ。監督は「グレムリン2 新・種・誕・生」のジョー・ダンテ。劇中に登場するB級ホラー映画「MANT」も、約20分の独立した作品としてダンテが35ミリフィルムで撮影した。製作は「メイフィールドの怪人たち」のマイケル・フィネル。脚本は「テックス」のチャールズ・S・ハース。撮影は「ジャイアント・ベビー」のジョン・ホラ。音楽は「わんぱくデニス」のジェリー・ゴールドスミスが担当。出演は「バートン・フィンク」のジョン・グットマン、「パワー・オブ・ワン」のサイモン・フェントン、「ダイナウォーズ 恐竜王国への大冒険」のオムリ・カッツ、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」のケリー・マーティン、「マンボ・キングス わが心のマリア」のキャシー・モリアーティ、「ランブリング・ローズ」のリサ・ジャクブなど。
1993年製作/99分/アメリカ
原題または英題:Matinee
配給:松竹富士
劇場公開日:1993年7月24日
ストーリー
1962年、フロリダ州キーウェスト。海軍に勤務する父の転勤でこの町に越して来た14歳のジーン(サイモン・フェントン)は、今日も弟のデニス(ジェシ・リー)と映画館通い。毎年のように転校を繰り返す彼には友達ができにくく、そんなジーンはB級映画の天才映画作家ウールジー(ジョン・グッドマン)の作品を愛するホラー映画ファン。次の土曜日の午後には、半分蟻と化した男が主人公のウールジーの新作「MANT」が公開される。その頃、ソ連がキューバに核兵器を配置しようとしていることが発覚し、アメリカは海上封鎖に出て、キーウェストの市民は動揺し、不安な日々を送っていた。ジーンの父が海上封鎖の勤務についていることがクラスメイトに知れわたり、ジーンはたちまちヒーロー扱いされ、スタン(オムリ・カッツ)や、サンドラ(リサ・ジャクブ)といった友達ができた。一方「MANT」公開の成功にウールジーは期するものがあった。彼は映画館の前で、仲間のボブ(ジョン・セイルズ)らを使ってヤラセの宣伝を展開するが、ボブがウールジーの映画に出ていた役者だとジーンに見破られてしまう。ジーンはそのことをバラさないかわりに、ATOMOと名づけられた劇場を揺らす特殊効果の仕掛けを見せてもらう。いよいよ土曜日のマチネーの時が来た。弟を連れたジーンやサンドラも来ている。ついに映画が始まり、子供たちの目はスクリーンに釘付けだ。スタンはお目当てのシェリー(ケリー・マーティン)と良いムードに。しかし、そこに蟻人間の縫いぐるみを着たシェリーの前のボーイフレンド、ハーヴェイ(ジェームズ・ビルマイヤー)が登場した。彼は2人がキスするのを見てスタンとシェリーを追い回し、ジーンとサンドラがまたそれを追う。4人が駆けこんだのは地下の核シェルターだった。だがその時、突然扉が閉まり、ジーンとサンドラだけが中に閉じこめられてしまう。場内では、ATOMOの特殊効果に興奮した子供たちが大騒ぎ。すると突然スクリーンが爆音と共に火を吹き、巨大なきのこ雲が見えた。実は映画館の2階がつぶれただけだったのだが、ジーンとサンドラは核戦争が起きたと思い、2人は抱き合うが、ウールジーの手でシェルターは簡単に開けられ、助けられる。やがて騒ぎは鎮まり、ジーンとサンドラは晴れてカップルとなり、ウールジーはそんな2人を見送るのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョー・ダンテ
- 脚本
- チャールズ・S・ハース
- 原案
- ジェリコ
- チャールズ・S・ハース
- 製作
- マイケル・フィネル
- 撮影
- ジョン・ホラ
- 美術
- スティーヴン・レグラー
- 音楽
- ジェリー・ゴールドスミス
- 編集
- マーシャル・ハーベイ
- 衣装デザイン
- アイシス・マッセンデン