マキシマム・リスク
劇場公開日:1997年5月24日
解説
双子の弟の死によって、ロシア・マフィアとFBIの絡んだ陰謀に巻き込まれた男の姿を描くサスペンス・アクション。「ハード・ターゲット」で香港映画界からジョン・ウーを招いたジャン=クロード・ヴァン・ダムが、今度は「友は風の彼方に」「ツイン・ドラゴン」などで知られるリンゴ・ラムと組んで、ハリウッド映画離れしたハード・アクションを展開する。脚本は「レッド・オクトーバーを追え!」「エイリアン3」のラリー・ファーガソンのオリジナル。製作は「ダブル・インパクト」から「クエスト」まで、ヴァン・ダム作品のほとんどを手掛けるモシェ・ディアマント。製作総指揮は「判決前夜/ビフォア・アンド・アフター」のロジャー・バーンバウム。撮影は「ザ・クラフト」のアレクサンダー・グルジンスキ、音楽はロバート・フォーク、美術は「ジャングル・ブック」(94)のスティーヴン・スペンス、編集は「カリートの道」のビル・パンコウ、衣裳は「インデペンデンス・デイ」のジョゼフ・ポロ。共演は「スピーシーズ/種の起源」のナターシャ・ヘンストリッジ、「メランコリー」のジャン=ユーグ・アングラード、「パリのレストラン」のステファーヌ・オードラン、「ツイスター」のザック・グリニア、「トウルー・ロマンス」のポール・ベン=ヴィクター、「ジェフリー!」のフランク・センガー、「グース」のデイヴィッド・ヘンブレンほか。
1996年製作/100分/アメリカ
原題または英題:Maximum Risk
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
劇場公開日:1997年5月24日
ストーリー
南仏の港町で1人の男が何者かに追われて死んだ。ミカエル・スヴェロフ(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)という名のその男は、地元の刑事アラン・モロー(ヴァン・ダムの二役)と瓜二つで、NYからこの町へアランに会いに来たらしい。アランは母親(ステファーヌ・オードラン)から生後間もなく養子に出された双子の弟の存在を知らされ、ミカエルがその弟だと知る。アランは同僚のセバスチャン(ジャン=ユーグ・アングラード)と養子縁組を手配したパリの弁護士を訪ねるが、ひと足遅く殺されていた。アランはミカエル宛にホテルに残されていたメッセージを手掛かりに、NYに飛ぶ。リトル・オデッサ(ロシア系移民街)にあるナイトクラブ、ボヘミアを捜し当てた彼は、そこで働く女アレックス(ナスターシャ・ヘンストリッジ)からホテルの鍵を渡された。彼女はアランを恋人のミカエルと思い込んでいた。外へ出たアランは、今度はロシアン・マフィアの一団にミカエルと誤解され、銃撃される。小説家志望のタクシー運転手デイヴィス(フランク・ヴァン・キーケン)に助けられ、彼は間一髪で脱出に成功した。その夜、ホテルで待つ彼の元に現れたアレックスに、アランは自分はミカエルではないと明かす。そこへ再びマフィアのイワン(ザック・グリニア)一味が襲ってきた。2人はデイヴィスの助けで難を逃れるが、彼が犠牲となった。マフィアの狙いは、組織から足を洗おうとしたミカエルがニースの銀行に保管した、FBIとロシアン・マフィアの癒着を示す証拠の載ったリストを取り戻すことにあった。一方、FBIの悪徳捜査官で、ミカエルを殺したペルマン(ポール・ベン=ヴィクター)とルーミス(フランク・センガー)もリストを求めてアランの前に現れた。アランは真相を確かめるためにマフィアのボス、キーロフ(デイヴィッド・ヘンブレン)に会いに行く。イワンがミカエルの命まで狙ったことを知り、彼をわが子同然に思っていたキーロフは激怒した。だが、形勢不利と見たイワンは、弁護士を殺したのと同じ殺し屋を使ってその場でキーロフを殺害。死闘の末に逃れたアランはイワン一味と町中で大追跡戦を演じ、警察に逮捕される。留置場に現れたペルマンはアレックスを人質にとっており、アランは仕方なく彼らとニースに向かう。ニースではペルマンたちと裏取引していたイワンが、セバスチャンを人質にして待っていた。為す術もなく金庫室へ向かったアランは、そこでミカエルが彼に託した「この資料を公表してくれ」というメッセージと拳銃を手に入れる。行外に出たアランはイワン一味に立ち向かい、セバスチャンを救出。イワンが倒されたのを知ったペルマンとルーミスはアレックスを連れて逃亡したが、アランは猛追撃の果てに彼らを倒す。事件は解決し、アランはアレックスと結ばれた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- リンゴ・ラム
- 脚本
- ラリー・ファーガソン
- エグゼクティブプロデューサー
- ロジャー・バーンバウム
- 製作
- モシェ・ディアマン
- 撮影
- アレクサンダー・グラジンスキー
- 美術
- スティーヴン・スペンス
- 音楽
- ロバート・フォーク
- 編集
- ビル・パンコウ
- 衣装デザイン
- ジョゼフ・ポロ
- 字幕
- 岡田壯平