「なかなかロックなヘップバーン」マイ・フェア・レディ SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
なかなかロックなヘップバーン
ロンドンの下町の花売り娘が玉の輿にのってハピエンの話だと思っていたが、ちゃんと観てみると、下流階級に生まれると安定した職業に就くことができないことや、上流階級に生まれても女性であれば結局は自分の体を売って生きていくしかないことへの不満を歌う、わりとロックでフェミなメッセージ性のあるミュージカルだった。原作のラストは教授はがっかりさせられる結末だったらしいのも興味深い。
お披露目の場でのヘップバーンの衣装は素敵だったが、競馬場の上流の婦人たちの装いは凝りすぎというかドレスの受注販売会のようで興醒めだったので少しマイナス。
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