「The rain in Spain stays mainly in the plain. オードリー・ヘプバーンで有名なシンデレラストーリー?」マイ・フェア・レディ アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
The rain in Spain stays mainly in the plain. オードリー・ヘプバーンで有名なシンデレラストーリー?
オードリー・ヘプバーンのシンデレラストーリーなのかなっと思ってましたが、実際観てみるとそんなにシンデレラストーリーでもなかったですね。ワーキングクラスの花売りの娘が話し方とマナーを身に付けていくお話なのですが、社交界で成功した後もちゃんとストーリーがあり、階級の違いだけでなく男女の価値感の違いまで話が入っている事が物語が古くなっていない秘訣ではないでしょうか。
でも上映時間が長い!個人的にはイライザの父親のシーンは丸ごとなくても良かったのでは?っと思いました。ミュージカル的に楽しいシーンなのかもしれないですけど、ぶっちゃげストーリーにあまり関係ないですし。何より歌が無駄に長すぎる!!昨今のディズニーアニメにあるような途中で歌が入る分は良いのですが、今のテンポに慣れていると歌が長すぎてテンポが悪く感じました。
意外とオードリー・ヘプバーンが歳を取った頃の作品だったことにビックリしました。最初登場した時にはオードリーってわからないぐらいでした。当時35歳。21歳のイライザを演じるには少々厳しい年齢かも?後半、色んな特訓で磨かれた後は流石に美しかったですけど、もう5歳若ければっと思わずにはいられません。
正しい?発音を学ぶ為に頑張るイライザには応援してしまいます。個人的に日本人でなかなか正しい英語の発音ができずに苦労している身分なので、思わず自分も一緒に口を動かしてみたり。でも「The rain in Spain stays mainly in the plain. 」ってもはや早口言葉じゃないですか?いわゆる米語が主流となっている、そしてSNSの普及等で言葉を崩す事が日常的になってきている現代に、もしヒギンズ教授がいたらもっともっと嘆いている事でしょう。
しかし、ヒギンズ教授の子供っぷりに苦笑でした。イライザが去っていった後の「MOTHER!」っと母親を呼ぶ所は可笑しかったです。やはり男はいくつになっても子供で、最終的にそれを受け入れるイライザの母性は今観ると「古き良き時代のファンタジー」ですね。
最後に一言。フレディ、扱いがなんだか可哀想だったけどお前はいい奴だったよ!!