ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ

劇場公開日:

解説

実在した天才女性チェリストの実像を描き出したドラマ。監督はドキュメンタリー畑出身で本作が劇映画デビューとなるアナンド・タッカー。脚本は「ウェルカム・トゥ・サラエボ」のフランク・コトレル・ボイス。撮影は「オセロ」のデイヴィッド・ジョンソン。チェロ演奏はロンドン・フィル等で活躍するチェリスト、キャロリン・デイルが担当。出演は「奇跡の海」のエミリー・ワトソン、「エイミー」のレイチェル・グリフィス、「エリザベス」のジェームズ・フレインほか。

1998年製作/121分/イギリス
原題または英題:Hilary and Jackie
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:2000年3月4日

ストーリー

ヒラリー(レイチェル・グリフィス)とジャクリーヌ(エミリー・ワトソン)の姉妹は幼少の頃から音楽好きの母アイリスによって育てられた。ふたりはそろってパーリーの音楽コンクールに出場するが、そこで絶賛されたことを機にジャクリーヌはチェリストとしての才能を開花させていく。ヒラリーは自分の才能に見切りをつけ、大学の同級生の指揮者キーファと結婚し、平凡な家庭夫人となる道を選ぶ。22歳で天才ピアニストのダニエル・ボレンバイム(ジェームズ・フレイン)と結婚してさらに名声を高めた彼女だが、夫との世界公演は彼女を心身共に疲労させた。ある日、ジャクリーヌはヒラリーの家を訪れ、彼女の人生をうらやみ、ついにはキーファとセックスしたいなどと言い出す。姉夫婦の家でいっときの落ち着きを取り戻し、演奏活動も再開したジャクリーヌだが、心身の異常は続き、医者から多発性硬化症と診断される。そんななか、夫ダニエルはパリで別の家庭を持つようになり、ジャクリーヌはひとり自分の世界に閉じこもるように。彼女は闘病生活を続けたが、1987年10月19日に世を去った。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第56回 ゴールデングローブ賞(1999年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) エミリー・ワトソン
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映画レビュー

4.0You really got me

2018年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 子供時代は、姉のフルートが褒められていてジャッキーのチェロはイマイチ。姉に追いつくためにずっと運指練習をする姿が健気で良かったのに、すぐに逆転しちゃいました。子供時代だけのストーリーでもよかったような気さえする。

 大人になってから、まずヒラリーの視点。ジャッキーのわがままな点が鼻につく。特にエミリー・ワトソンの演技が過激すぎるほど上手いので見事なまでに嫌いになってしまう。それでも隠れてコソコソやられるよりはココまで大胆に正直にやられると、共感しないまでも、まだマシなのかもしれない。とりあえずヒラリーかキーファに感情移入してみると、夫を’貸した’姉ヒラリーがとても可哀想に思えて複雑な思いにかられてしまうのだ。

 次にジャッキーの視点。チェロ以外に何も取り得がないと言われることにショックを受けるジャッキー。ここでも彼女の演技は光り、多汗症であることが見事に伝わり、匂ってくるのではと思えるほどだ。ただし、病んでしまってからは映像効果が優れ、演技はぼちぼち。

 演奏を途中で止めるシーンが多かったけど、これはどこまでほんとうなのかな?ダニーとの演奏で、途中「You really got me」に変わるところが最高。

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kossy

4.5姉妹の、音楽家の、人生の悲哀を描く。 5点にしたかったけれど、最後...

2015年12月7日
iPhoneアプリから投稿

姉妹の、音楽家の、人生の悲哀を描く。
5点にしたかったけれど、最後の言葉の陳腐さと邦題のセンスのなさに4.5点で

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jyojyo4649

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