九龍の眼のレビュー・感想・評価
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この映画のターゲットは日本
前作の成功により、続編として製作された。しかし、ジャッキー・チェンは、その内容に満足できず、追加の撮影を行い、それをあろうことか日本に送って編集させたようだ。公開は、日本の方が、本国香港に先行していた。日本には、とんでもない数のジャッキーの追っかけの女性がいたことが想い出される。映画でも、クルマやカメラなど、日本製品のオンパレード。こんな時代もあったのだ。
ジャッキーは問題はあるが、いざと言うときに一番頼りにされる現役の刑事で、いつもの上司や署長と対立しながらも事件に取り組む。前半は、設定も前作と同じだが、やがて脅迫状を送って、爆薬をしかけると脅し、お金を巻き上げようとする新たな勢力との抗争になる。
確かに前作の香港のスラムでの活劇やバスのチェイス、デパートでの落下のようなエピソードでは、やや劣るかも知れない、しかし、ジャッキーの身体を張った戦いは見事。相手は、聴力障害の男を演ずるベニー・ライ。足技のスピードと正確性では、ジャッキーを上回っていたのかも知れない。しかし、ジャッキーは、相手の利点を奪うことに精力を注ぐ。
さらに目立ったのは、いつもの恋人役メイを務めるマギー・チャンか。彼女は熱演のあまり、頭部にけがを負ってしまうところが恒例のNG集に出てくる。それにしても、ジャッキーはこのシリーズを通して、コミカルの要素を入れた香港のカンフー・スターから、自ら身体を張ったアクション俳優として、世界にはばたく。日本は、音楽等を含め、それに力を貸している。
ジャッキー映画 屈指の最強ヴィランとのバトルシーンが見どころ
「プロジェクトA」と並ぶジャッキー・チェンさんの最高傑作と称される「ポリス・ストーリー/香港国際警察」の正統続編ですが、1988年の初公開当時、何故か東宝東和さんはポリス・ストーリーの続編という売り方をしなかったのが不思議でした、原題は“続編”と明確に言ってるのに何故だろうと少年ながらに悶々とした記憶があります
でも正真正銘の続編で、1作目のハイライトシーンから始まるオープニングで一気に気分が上がり、ジャッキーさん扮するチェン刑事、ラム・コーホンさん演じる署長、トン・ピョウさん演じるチョウ警部の3人の掛け合いが健在で最高に面白かった
チェン刑事の恋人メイを演じるマギー・チャンが可愛い、NGシーンでは現代では100%あり得ない、トップクラスのアイドル女優が自ら体を張ったアクションで頭打って血出しているとこが映り痛々しかった
有名な公園での遊具を使ったチェン刑事と大勢のチンピラ連中とのアクションが懐かしかった
そして本作の最大の見どころはジャッキー映画史上屈指の最強ヴィランの1人であろうベニー・ライさんとのバトルシーン、キックやパンチがものすごいスピードで繰り出されるこういう勝てる気がしない相手との肉弾戦はジャッキー映画の真骨頂、何回観ても見応えたっぷりで飽きない名シーンだと思います
ポリスストーリー1に優るとも劣らず
ジャッキーチェンの映画を見ていて いつも驚かされるのは脚本家 エドワード・タンのアイデア 力だ。 ストーリー 全体が多少 辻褄が合ってなくても、細かいところがおかしくてもアイディアの面白さ でカバーしてしまう。・・というのが彼の手法だ。とにかく面白いシーンをたくさん入れるという考え方・・私はそれが好きだ。 また、 クライマックスが2つあるところがこの作品のいいところ。その 最初のクライマックスの方で使われているアイディアが実に冴えている。その窮地どうやって脱出するのかというサスペンスは最高だった。脱出の仕方も説得力があった。その後にさらにもう一つのクライマックスが来て存分に 盛り上がった。 手紙を読むシーンも面白い。こういうところのアイデアも効いていて作品を輝かせていた。アクションあり 男のこだわりあり、恋いあり、ギャグありで とても良かった。彼女とのすれ違いのドラマと 犯人追跡のドラマが実にうまく リンクしていた。 エドワード・タンはオリジナル脚本家として映画史の10本指に入るんでないだろうか? ラストの炎の部分は黒澤明の乱を見て ヒントにしたのかな・・とっても美しい炎だった。 あのシーン 、下から炎を見上げるととっても綺麗なんだよね。部屋の壁いっぱいに炎が広がって・・ 映画 ファンよ、 映画はプロジェクターで見よ。でないともったいないぞ。
頭を空っぽにして見る事の出来る最高峰の映画
体をはって演技する姿に共感しないわけには行かない。
頭を空っぽにして見る事の出来る最高峰の映画だと思っている。
突っ込みどころは満載であろうが関係ない。
1988年パルパルの年。
『Sa○sung』が半分隠れて赤く光っていた。
バブル弾ける前、車も電気製品も日本企業ばかりで、へきへきする。
今、香港の町はどうなっているのだろうか。
警察故事続集〜思い出のジャッキー映画〜
この作品はいろんな意味でいわくつきの作品だったと思います。製作当時、ジャッキーが急遽脚本を大幅見直し、そのためロードショーやスクリーンといった雑誌で紹介されていたエミリー・チュウの出番が丸ごとカットされ、幻のキャスティングとなってしまった。当時「ファーストミッション」や「男たちの挽歌」で人気絶頂だっただけにアレレ?と思ったものです。そして製作の大幅な遅れ。当時夜のヒットスタジオで河合奈保子とのデュエット曲「愛のセレナーデ」を披露するため来日した際、公開まで1ヵ月を切っていたにもかかわらず、まだ完成していないとコメントしていた。そのせいか「九龍の眼」というタイトルも、ファンの方ですら「ポリス・ストーリー」の続編だと認識してなかったんじゃないかな?そして "ジャッキー監督主演10本記念超大作" というキャッチコピー!実質8本目だったのに、「バトルクリークブロー」と「プロテクター」の一部演出を無理矢理監督作扱いしてしまった、などなど。で、肝心の作品の中身はと言うと、アクションは正直拍子抜けです。前作の敵キャラ達とレストランでの格闘シーンとクライマックスの花火工場での闘いくらいで、とても前作の集落車爆走シーン、バスぶら下り、デパートでの大格闘といったジャッキー映画史に残るようなアクションシーンは皆無。ですが、爆破犯追跡チームを結成してからの捜査描写はハリウッド映画にも負けない緻密さで、マギー・チャン扮するメイとのラブ・ストーリーや、前作敵キャラのメガネギャグなど、ジャッキーの監督としての成長ぶりを感じさせられました。それもクライマックスの花火工場のアクションになってからはいつものジャッキー映画になりましたけれども・・・あと "アパ、アパ "を連発する敵キャラも印象的でしたね。いろいろ書きましたけれども、私はジャッキー自身が気に入ってるらしい3作目よりもこの「九龍の眼」が好きですね。
小柄な犯人役の人、凄かった
爆弾犯と、それを追い詰める刑事の攻防を描く物語。
大ヒットしたポリスストーリーの続編です。ジャッキーは続編を作るのが下手ですね。
第2弾が評価を落とすことは、他の映画シリーズでも良くあることではあるのですから、「ジャッキーも」と書くのが正解なのかもしれません。
この作品の欠点は二つ。
一つ目は、前作の犯罪組織を無理やり登場させてしまったこと。付随する格闘シーンは素晴らしい迫力だったのですが、メインストーリーと関係ない話がダラダラ続き、映画としては散漫な印象を与えてしまいました。
二つ目は、肝心のクライマックス。ジャッキー映画に時々あるのですが、アイデアに拘ってしまい、肝心のクンフーアクションが中途半端になっているように感じます。
特に今回の犯人グループ格闘技術は素晴らしく、しっかりとしたクンフーアクションで終わらせて欲しい相手でした。
私的評価は、やや低めです。
ポリス・ストーリーの2作目
調子に乗ってポリスストーリー連続鑑賞。 結果、続けて見るのは失敗だ...
マギー・チャンがきれいになった
創造力。
四面楚歌で耐えるジャッキー刑事
総合:70点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 65
「ポリス・ストーリー 香港国際警察」の続編。派手な活劇は健在でそれなりに楽しめる。
今回のジャッキーは前作と異なり、犯人からだけでなく彼女からも警察内部からも叩かれる役どころ。一生懸命に何をやっても、どこからか批判が出る。そんな逆境に耐えるジャッキーがやや痛々しい。前作のように、深刻な場面でも軽くお笑い路線で流してくれたほうがこのシリーズには合っているかと思う。
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