ホーム・フォー・ザ・ホリデイ
劇場公開日:1996年11月23日
解説
感謝祭で故郷の家に集まった家族のそれぞれの問題が吹き出す様をコミカルに描くファミリー・ドラマ。「ネル」の女優ジョディ・フォスターの、「リトルマン・テイト」に続く監督第2作。製作はフォスターとは「リトルマン・テイト」でも組んだ「迷子の大人たち」のペギー・ライスキー。エグゼクティヴ・プロデューサーはスチュアート・クレインマン。クリス・ラダントの家族にまつわる同名短編小説集(邦訳・徳間文庫)を基に「ニードフル・シングス」のW・D・リクターが脚本を執筆。撮影は「メフィスト」「理由」のラヨシュ・コルタイ。音楽は「クイズ・ショウ」のマーク・アイシャム。美術は「クロッカーズ」のアンドリュー・マッカルパイン。編集はリンジー・クリングマン。出演は「コピーキャット」のホリー・ハンター、「ショート・カッツ」のロバート・ダウニー・ジュニア、「ザ・シークレット・サービス」のディラン・マクダーモット、「キルトに綴る愛」のアン・バンクロフト、「未来は今」などの名バイプレイヤー、チャールズ・ダーニング、「ジェイン・エア」のジェラルディン・チャップリン、「スリーメン&ベビー」のスティーヴ・グッテンバーグほか個性派ぞろいのキャスト。
1995年製作/アメリカ
原題または英題:Home for the Hollydays
配給:日本ヘラルド映画配給(アスミック=日本ヘラルド映画提供)
劇場公開日:1996年11月23日
ストーリー
シカゴ美術館の古美術修復技師クローディア(ホリー・ハンター) は政府予算のカットでクビになってしまう。感謝祭でボルチモアの実家に戻る日というのに気の滅入ること。しかも空港まで送ってくれた一人娘のキット(クレア・デインズ)に、母さんの留守中に恋人と初体験するつもりだと宣告される。落ち込んだクローディアは飛行機から弟のトミー(ロバート・ダウニー・ジュニア)に電話をかけるが留守電、空港では父ヘンリー(チャールズ・ダーニング)と母アデル(アン・バンクロフト)が大喜びで迎えに来ており、クローディアはますます落ち込む。深夜になってトミーがレオ(ディラン・マクダーモット)という美男子を連れて到着。クローディアは喜ぶが、ゲイのトミーにはジャック(サム・スロヴィック)という恋人がいるはず。だがトミーは姉の疑問に答えない。アデルは息子でゲイであること、レオが彼の恋人かもしれないことをひたすら無視し、クローディアに「素敵な人じゃない」という。感謝祭当日、クローディア、トミー、レオの三人はグラディ伯母さん(ジェラルディン・チャップリン)を迎えにいく。レオが彼女の家の電気スタンドが素敵だというと、伯母はならあなたに上げるという。感謝祭の食事には妹のジョアン(シンシア・スティーヴンソン)と夫の堅物銀行員ウォルター(スティーヴ・グッテンバーグ)も来る。保守的なジョアン夫妻は姉と兄が自由で好き勝手に生きていることに我慢がならない。グラディはヘンリーの結婚前に彼に恋していたこと、彼にキスされた思い出をしゃべりはじめ、一同はうろたえる。ジョアンは兄と姉の勝手きままな生き方をなじり、トミーがジャックと結婚式を上げたことを両親にばらしてしまう。もののはずみでクローディアがクビになったことまでばれる。ジョアンの服が七面鳥のソースでベタベタになり、食事は散々な結果に。さらに食後の運動やヘンリーの自動車洗いまで喧嘩の種になり、トミーは悪のりしてホースでウォルターに水をかける。ウォルターは激怒、妻子を連れて帰っていく。トミーにジャックから電話がかかり、ヘンリーは息子の“夫”を祝福する。レオはただトミーの同僚というだけだったのだ。夕方、クローディアとレオはグラディを家に送り、帰りにジョアンに忘れ物を届ける。ジョアンが自分ひとりが犠牲になって、この田舎に残って両親の面倒をみているのに、と怒りをぶちまけると、クローディアは「そんなにつらいならやめちゃえば」と答える。翌朝、トミーとレオは仕事先に旅立つ。シカゴに帰ろうとするクローディアに、元空港の管制官だったヘンリーは、子供たちを空港の滑走路に連れていったときの思い出を語る。クローディアは両親の愛情を再確認する。飛行機に乗ったクローディアはいまひとつ気が晴れない。その通路をグラディの家の電気スタンドを持ったレオが歩いてきた。クローディアの隣に座るレオ。そして二人の新しい家族が始まるのかも……。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョディ・フォスター
- 脚本
- W・D・リクター
- 原作
- クリス・ラダント
- 製作総指揮
- スチュアート・クレインマン
- 製作
- ペギー・ラジェスキー
- ジョディ・フォスター
- 撮影
- ラホス・コルタイ
- 美術
- アンドリュー・マッカルパイン
- 音楽
- マーク・アイシャム
- 音楽監修
- ドーン・ソーラー
- 編集
- リンジー・クリングマン
- 衣装デザイン
- スーザン・ライアル
- 字幕
- 松浦美奈