劇場公開日 1967年3月18日

砲艦サンパブロのレビュー・感想・評価

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3.5かもめの水兵さん

2021年5月17日
スマートフォンから投稿

原作がしっかりしていて反戦メッセージも明確でそれなりの秀作ですが、植民地の上海を舞台にとった3時間の大作にしてはどうも風格にかけるようです。リーン君に任せたらスケール感やダイナミズムが出て正に超大作になったのでは? 敗因は、ドラマ描写中心で、せっかくの舞台を生かすダイナミックな映像が殆ど見当たらないこと。そしてなんと言ってもマック君が主役に合っていないと感じます。大脱走とか7人とかブリットとかのイメージが強烈なので、今更カモメの水兵さんの格好されても戸惑います。尤もあの帽子、元がかっこ悪いから似合う人いませんけどね。

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越後屋

3.5スティーブン・マックイーンとキャンデス・バーゲンの代表作

2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

ニコラス・レイの「北京の55日」に続く混乱の中国を舞台にしたハリウッド映画。満州事変の数年前の時代背景で、西洋列強の植民地争いが激しいとき。 この企画は、スペクタクル映画に活路を見出す興行目的が最優先だったと想像します。でも監督がロバート・ワイズの御蔭で社会派映画の佳作になった。 マックイーンとバーゲンが素晴らしい。「荒野の七人」や「大脱走」のアクション映画のマックイーンも颯爽とかっこいいが、男らしさに独特の寂寥感の漂う「シンシナティ・キッド」や「パピヨン」のマックイーンもいい。その中でこの作品のマックイーンが一番役柄にマッチしているのではないか。デビューしたてのバーゲンは、この時二十歳の若さながら、確かな演技力を身に付けています。鼻から顎にかけてのラインが美しい、横顔美女の第一人者。後に監督業も兼ねたリチャード・アッテンボローと日系アメリカ人俳優マコ岩松も存在感ある好演を遺して、大味になりがちな当時のハリウッド映画大作では魅力的な作品だ。歴史の真実より、人間ドラマの価値がある、好きな作品。

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Gustav

4.0正しいことを行うことが幸せな結果にはならない、その虚無感が深い余韻を残します

2019年5月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

マックイーンが主演ですが、娯楽映画ではありません 戦争映画でもありません カタルシスも得られません 見終わった後に広がるのは暗澹たる重い気分です しかし3時間強もの大作にもかかわらず、短く感じられるほどなのです 間違いなく名作です マックイーンの演技力はブリッドを上回るものです 正しいことを行うことが幸せな結果にはならない、その虚無感が深い余韻を残します 主人公も、フレンチーも、艦長も、乗組員も、中国人も、宣教師も それぞれがみんな正しいと信じることをやるのです それがこのエンディングを迎えるのです 本作製作の時代のベトナム戦争も、湾岸戦争も、対テロ戦争も、イラク戦争も、恐らくこれからもあるであろう戦争もそうなのでしょう 永遠の生命を持つ映画であると思います

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あき240

3.53時間を超えるけど

2017年12月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

公開時、リアルタイムで観たのだがよくわからなかった。 1920年代の中国が舞台、列強に蹂躙されていた中国は国民党と共産党が革命の戦いを始めていた。 主人公(スティーブ・マックィーン)はベテランの機関士、配属された砲艦は旧式で、中国でアメリカの覇権を誇示する任務にあたっていた。 主人公の行くところにトラブルが待っているようで、次第に身動きが取れなくなる。 キャンディス・バーゲンとのロマンスはあるが、メインではなく、アメリカ人も中国人もなんだかなぁ、という扱いなので誰が見る映画なんだろう?

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いやよセブン