プロヴァンス物語 マルセルのお城
劇場公開日:2018年8月4日
解説
フランスの国民的作家マルセル・パニョルの自伝的小説「少年時代」3部作を映画化した「マルセルの夏」の続編で、「プロヴァンス物語」2部作の第2作。再び休暇が訪れプロバンスの丘に戻ってきたマルセルは、そこで初恋とほろ苦い別れを体験する。やがて一家は、母の計らいにより毎週末をラ・トレーユ村の丘で過ごすことに。その場所は駅から遥かに遠く、一家は父の教え子の助けもあっていくつかの屋敷の庭先を抜けて近道をするが、屋敷の管理人に見つかり母は卒倒してしまう。時が経ち、大人になって成功を収めたマルセルはお城を買うが……。「わんぱく戦争」のイブ・ロベール監督が前作に続いてメガホンをとった。2018年、デジタルリマスター4K版で2部作同時にリバイバル公開。
1990年製作/98分/フランス
原題:Le chateau de ma mere
配給:オンリー・ハーツ
日本初公開:1991年12月21日
スタッフ・キャスト
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2018年8月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
前作に続いて今作も最初は平和なムード。プロヴァンスでの平和な夏の休暇。
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でもその楽しい毎日もずっとは続かないし、もう二度と戻ってこない。なんとなく、正月とかお盆におばあちゃん家に行っていとこ達親戚もみんな来てて、おばあちゃんおじいちゃんも生きてたあの頃を思い出してた。
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なんだか大人になってしまったなと。
そして、お嬢様(?)との初恋はプロヴァンス物語の中で一番好きなシーンだな。犬の真似させられたり、奴隷にならされたり、それを喜ぶマルセルとんだドMかよ(笑).
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子供だから許されるようなものを、大人になったらなんだかヤバい匂いがプンプンしていました(笑).
2013年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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総合:80点
ストーリー: 80
キャスト: 75
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 75
前作の「マルセルの夏」同様に豊かな少年時代を愛情たっぷりに描いている。だが美しい自然に触れて驚きつつもそれを堪能した前作とは異なり、初恋と城への道との話が中心になる。その分、前作のような田舎の生活と仲良くなった地元の少年リリに触れ合う描写はあまりなくなってしまって、そのあたりは見ていてちょっと残念に感じる。それでもほのぼのとした描写は健在で、前作ほどではないけれども彼の黄金の少年時代が楽しめる。
終わりにかけて急に彼のその黄金の少年時代が終わりを告げ、せつなく物悲しい場面に切り替わる。あまりに急激な変化に見ていて戸惑うのだが、それも受け入れなければならない現実の人生なのだろう。彼も二度とあの時代が戻らないことを知っている。美しい物語が終わり、物悲しい余韻が残った。最後に一気に物語を盛り返すいい映画でした。