ふたり(1989)

解説

パリの街で出会った男女が、傷つけあいながらも愛を育んでゆく姿を描くラブ・ストーリー。製作はピエール・ゴーシェ、監督・原案・脚本は「フレンチ・コップス」のクロード・ジディ、共同脚本はカトリーヌ・リロワ、撮影はジャン・ジャック・タルべ、音楽はジャン・クロード・プティが担当。出演はマルーシュカ・デートメルス、ジェラール・ドパルデューほか。

1989年製作/フランス
原題または英題:Deux

ストーリー

気ままな生活をモツトーとする音楽プロデューサーのマルク・ランベール(ジェラール・ドパルデュー)は、ある日3年前に死んだ恩師スタテールの家が売りに出されていることを知り、不動産屋を訪ねる。そこは彼が青春の一時期を過ごした思い出の場所であった。不動産屋の女性オーナー、エレーヌ・ミュレ(マルーシュカ・デートメルス)は、なぜか一目で彼を気に入り、自らの手で家を案内して回る。やがてふたりはお互いに好意を抱きあうようになり、その家にたどり着いた時、ふたりは抱きあう。売買契約が終ったある日、マルクはエレーヌに求婚する。エレーヌは喜んでそれを受け入れるが、その日から互いの個人主義や自己主張に、ふたりは衝突を繰り返すようになる。不安を紛らわすようにふたりは抱きあうが、それは虚しいものとなった。ある夜ふたりは真剣に話し合うが、解決を見出だせぬまま、エレーヌの実家へと向かう。しかしそこでマルクがエレーヌを無理矢理抱こうとしたことから、その仲は壊滅的になる。最後の食事をするため、ふたりはしストランに行き、思いのたけをぶつけあうが、その時調理場で爆発が起き、店は炎で包まれる。混乱の中でエレーヌは背中に大火傷をおい、マルクも煙を吸い過ぎて失神する。そしてエレーヌの重傷を知ったマルクは彼女の実家に押し掛け、真実の愛を告白する。その時ふたりは素直に互いの愛を信じるのだった。そしてふたりは結婚した。数ヵ月後、臨月を迎えていたエレーヌが突然産気づいた。プロデューサーをやめ、作曲家として出席していた音楽祭から早々に帰宅したマルクはエレーヌを車に乗せ病院に向かう。ところが高速道路で渋滞に巻き込まれ、やむなくエレーヌはマルクに助けられ、野原で赤ん坊を産み落とす。新たな命を抱くふたりの顔は、夕日に照らされ喜びに輝いていた。

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