フェア・ゲーム(1995)
劇場公開日:1996年4月20日
解説
KGBの暗殺集団に命を狙われる女性弁護士と、彼女を守る刑事の戦いを描いたノンストップ・アクション。86年にシルヴェスター・スタローン主演の「コブラ」として映画化されたこともある、女性ミステリー作家ポーラ・ゴズリングの『逃げるアヒル』(邦訳・ハヤカワ文庫)を、構想も新たに再映画化。監督はアンドリュー・サイプス、脚本はチャーリー・フレッチャーの新鋭コンビ。製作は「ダイ・ハード」「リーサル・ウェポン」の両シリーズや「暗殺者」などアクションで定評あるジョエル・シルヴァー、エグゼクティヴ・プロデューサーはトーマス・M・ハーメル。撮影は「ピュア・カントリー」のリチャード・ボーウェン、音楽は「暗殺者」のマーク・マンチーナ、美術はジェームズ・スペンサー、編集は「逃亡者」のデイヴィッド・フィンファー、「バッドボーイズ(1995)」のクリスチャン・ワグナー、「タイムコップ」のスティーヴン・ケンパーが担当。主演は念願の映画デビューとなるスーパーモデル出身のシンディ・クロフォード。相手役に、「スリー・オブ・ハーツ」のスティーヴン・ボールドウィン。「ランボー 怒りの脱出」など、ロシア人の悪役で知られるスティーヴン・バーコフ、「クイズ・ショウ」のクリストファー・マクドナルド、「エル・マリアッチ」のサルマ・ハエックらが助演している。
1995年製作/91分/アメリカ
原題または英題:Fair Game
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1996年4月20日
ストーリー
常夏の街マイアミ。ジョギング中の美女ケイト(シンディ・クロフォード)の左腕を、何者かが発砲した銃弾がかすめた。事情聴取に当たったのは、ガールフレンド(サルマ・ハエック)に追い出されてツイていないマックス刑事(スティーヴン・ボールドウィン)。クールでやり手の女性弁護士と根っからの殺人課刑事ではそりか会うはずもなく、2人は皮肉を言って別れた。その夜、マックスの眼前でケイトの家が爆発し、運河に投げ出された彼女に向かってマシンガンが浴びせられた。狙ったのは、KGBがキューバに派遣していた特殊部隊の残党にして盗聴のプロ、首領カザク(スティーヴン・バーコフ)率いるハイテク・テロリスト集団だった。マックスは奇跡的に助かったケイトを保護するが、敵はクレジットカードの使用データから彼女たちの居場所を割り出し、急襲する。危うく逃げ延びたマックスとケイトは、敵の正体も狙われる理由も分からぬまま、お互い以外は誰も信用できないと、メイヤーソン副署長(クリストファー・マクドナルド)とも連絡を断った。だが、一味はことごとく先回りし、2人が保護を求めたFBIの捜査官も偽者だった。鑑識課の従姉妹と連絡を取ったマックスは、ようやく姿なき敵がKGBであることを知る。彼らは一味の監視システムを逆手にとっておびき寄せ、激しいカーチェイスの末に追手を倒す。束の間の休息に2人は抱き合うが、ケイトが敵にさらわれた。一味は沖合に停泊した老朽船内にいた。ソ連崩壊で食いつめた彼らは、この船の近くの海底ケーブルを操作して連邦政府の休眠銀行口座の強奪を企んでいた。そのため、この船の持ち主である男の離婚訴訟に関わっていたケイトが計画の遂行に邪魔なのだった。マックスは船に侵入すると敵と戦い、ケイトを救出する。彼らは爆発炎上した船から海上に逃れたが、欲にかられたカザクは船と共に海中に没した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アンドリュー・サイプス
- 脚本
- チャーリー・フレッチャー
- 原作
- ポーラ・ゴズリング
- 製作総指揮
- トーマス・M・ハメル
- 製作
- ジョエル・シルバー
- 撮影
- リチャード・ボーウェン
- 美術
- ジェームズ・スペンサー
- 音楽
- マーク・マンシーナ
- 編集
- デビッド・フィンファー
- クリスチャン・ワグナー
- スティーブン・ケンパー
- 字幕
- 菊地浩司