ファントマ 危機脱出

劇場公開日:

解説

マルセル・アランとエミール・スーベストルの原作を、「快傑キャピタン」のコンビ、ジャン・アランとピエール・フーコーが脚色、同じく「快傑キャピタン」のアンドレ・ユヌベルが監督したアクション・コメディ。撮影はマルセル・グリニョン、音楽はミシェル・マーニュが担当した。出演は「X27号絶体絶命」のジャン・マレー、「女は夜の匂い」のミレーヌ・ドモンジョ、「フランス式十戒」のルイ・ド・フュネス、服飾デザイン界のマリー・エレーヌ・アルノー、「罪と罰」のジャック・ディナン、「戦士の休息」のロベール・ダルバンなど。この「ファントマ」は元々フランス映画初期に「ジゴマ」と並ぶ連続活劇として映画化され、その第一作は一九一五年五月、日本でも公開された。当時の監督はルイ・フイヤードで「ベルタム事件」「黒衣の人」「不思議な指紋」「仮面舞踏会悲劇」「偽りの長官」の五編があいついで製作され、たいへんな人気を獲得した。こんどの再映画化でも続編が作られるという。フランスコープ・イーストマンカラー。

1964年製作/フランス
原題または英題:Fantomas
配給:東和
劇場公開日:1965年2月13日

ストーリー

世紀の怪盗ファントマはパリのみならず、フランス全土を恐怖の渦にまきこんだ。パリ警視庁のジューブ警部(ルイ・ド・フュネス)は、TVで全市民を安心させようと試みるがその効果もむなしかった。新聞記者ファンドール(ジャン・マレー)は、ファントマを架空の人物と見なし、恋人のカメラマン、エレーヌ(ミレーヌ・ドモンジョ)と協力してセンセーショナルな記事を書いた。その結果、新聞の発行部数はうなぎのぼりにふえたが、激怒したのは実在していたファントマであった。自分を愚弄したという理由でファントマはファンドールを誘拐し、訂正記事を出すよう命令して彼を解放した。ところが、ファンドールが誘拐されている間に、新聞社の支配人は、もっとセンセーショナルな記事を発表してしまったので、ファンドールは再び誘拐された。烈火の如く怒ったファントマは、他人の顔を完全に模造するという特技をいかしてファンドールそっくりの顔をつくり、宝石ショウの宝石を全部さらって逃走した。警察当局はファントマとファンドールを同一人物と見なした。その頃、エレーヌもファントマの家に連れてこられた。次にファントマは、ジューブ警部になりすましパリで犯罪をしでかしたので、本物のジューブ警部が留置されてしまった。一方、意識を失っている間に自由の身となったファンドールとエレーヌではあったが、それも束の間、ファンドールはつかまり、ジューブ警部と同じ留置場に入れられてしまった。ところが意外な番人が二人を助け出してくれたが、これこそファントマその人であった。ファントマの車から逃れることの出来た二人は、オートバイ、汽車、ヘリコプターと乗りついでファントマを追ったが、ついにファントマはモーター・ボートから潜水艦に乗りうつり、いずこともなく姿を消してしまった。

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