ファウスト(1994)

劇場公開日:1996年8月10日

解説

ファウスト伝説を幻想的な解釈でアニメーションと実写映像をまじえて映像化した野心作。監督・脚本はヤン・シュヴァンクマイエルで、「アリス」(88)に次ぐ長編第2作。全ての声をアンドリュー・サックスが担当している。

1994年製作/97分/チェコ・フランス・イギリス合作
原題または英題:Faust
配給:イメージフォーラム
劇場公開日:1996年8月10日

あらすじ

プラハ。謎の地図を得た男は芝居小屋へたどりつく。楽屋にあったファウストの衣裳をまとい、『ファウスト』を読みあげるうち、男は罠に落ちようとしていた……。芝居小屋で上演される『ファウスト』。食堂に入った男は謎の二人組が残した鞄の中にあった道具一式でメフィストフェレスを呼び出してしまう……。芝居小屋を出た男は人間の片足を持った老人に誘われるまま、いつしか『ファウスト』の舞台に立っていた……。観客の拍手。いつしか木の操り人形と化した男とメフィスト。血の契約を交わした彼はファウストとなり、地獄へ天界へ。好奇心が満ちた後、後悔の年が襲い、天使によって悔い改めようとするが、メフィストは「契約が切れた。魂をもらう」と聞かない……。呪文の書を燃やし、逃げ延びるファウスト。芝居小屋の入口。入ってきた男の手には謎の手紙が。外へ飛び出したファウストは車に轢かれ、老人が片足を引き抜いていく……。

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(C)1994 Athanor, Heart of Europe Prague K Production, Lumen Films, BBC Bristol.

映画レビュー

5.0 最高過ぎた🩷

2025年8月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ヤン・シュヴァンクマイエル レトロスペクティヴ2025@シアターイメージフォーラム:7作品中2作目💜

これ好きーーーーーーーーーーーーーー🩷
ゲーテのファウストは未読。
でも映画で置いてけぼり喰らいたくなかったからシュヴァちゃんバージョン観る前にwikiさん情報だけ仕入れておいた。たぶん長編戯曲の概要をシュヴァ監督なりに解釈してる感じかと。それがとにかく良き良き✨

(以下、箇条書き👇️)
・指定された謎の場所に行っていきなり冷蔵庫の中のビールぐびぐびいく??
・ピルケ!パドルケ!あたしも😈召喚できるかな?
・不敵な笑みを浮かべるあの二人の手先、おヒゲない方かなりツボる。あたしにもワインぶっしゃーしてー
・羽根ペンのミニ悪魔、ミニ天使をボコボコにし過ぎ。レイプはあかん。
・ラスト5分の伏線回収がまさか過ぎた
・人間の飽くなき欲望をうまーく表現してるよな

1994年製作
シュヴァちゃん長編2作目

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らまんば

5.0 映画着ぐるみ史上最高傑作シーンの連続!?

2025年8月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

斬新

ヤンさん解釈の独特なファウスト。
魂を捧げて一体何を得るのか。

見ていて思ったエトセトラ

◯血の承諾書シーンにぞくぞく。
何度も腕の傷部分から血液をインク代わりに。

◯本編開始約1時間経過後からの
マリオネット&着ぐるみ劇場は特に見応えあり!

映画着ぐるみ史上最高傑作シーンの連続かも。

◯マリオネットや着ぐるみを演劇舞台や現実世界に登場させ、更に映画製作中音響等スタッフカットも追加され、多重構造の映像演出が愉快、ゆかい!!

◯女性人形の股に陰毛用の黒毛を張り付けた後、
博士がその人間サイズ人形とまぐわり、
悪魔に魂、肉体、体液すらも捧げることに。
なかなかエグいシーン!

◯魂を捧げた男のラストは悲惨な状態に。
身体の一部を肉片としてもぎ取られ、持ち去られ、、、

いやぁ〜悪夢を見てるかのような作品でした。

よぉ〜し、これで最新作『蟲』を
観に行くぞぉ〜

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ユッキー

1.5 予測不能 理解不能

2024年9月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ファウストの物語を描いた作品らしいけど、『ボーはおそれている』くらい意味わかんない作品だったな。
実写とアニメーションの組み合わせは良かったと思うし、全体的に芸術点は高め。

ラストに冒頭に繋がるところがあったりして少し驚いたけど
まぁ、結局意味わかんないわ。

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カミムラ

3.5 なぜならヤンシュヴァンクマイエルだから!

2023年5月27日
iPhoneアプリから投稿

ファウストの物語自体を知らなかったので、ストーリーについていくのはかなり大変だったが、たぶん物語を知っている人が観てもかなり難解だったのではないかと思う。なぜならヤンシュヴァンクマイエルだから!

突然の舞台、突然動き出す木工人形たち、突然喋り出す粘土、突然現れる謎の男たち…全てが支離滅裂で、とにかく気持ち悪くて意味不明で最高!!!
ただ、ストーリーがわかりやすいと言う意味で個人的にはアリスやオテサーネクの方が好みだが(^^;;

最後の最後で、チラシ配りから始まり走る男で終わるまでの一連の流れがやっと理解できて、ゾッとした。あの脚は一体どこへ持って行くんや…?

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ケロケロケロッピ

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