「エアギターとは心の所作。輝かしい未来へとJump!🎸✨」ビルとテッドの大冒険 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
エアギターとは心の所作。輝かしい未来へとJump!🎸✨
ロック・スターを夢見るお馬鹿コンビのビルとテッドが、タイムマシンで大冒険を繰り広げるSFコメディ。
主人公の一人であるテッドを、当時はまだ無名だったキアヌ・リーヴスが演じている。
うわー!なんだこの映画!?
出来が良いわけじゃ全然ないんだけど、ムッチャ楽しいー😆✨
ビルとテッドのお馬鹿コンビはとにかく明るくて、楽しくて、いい奴らで、そしてお馬鹿!!
落第しそうでも、家庭環境が複雑でも、親父さんが厳しくても、とにかく明るい気持ちを失わない底抜けなポジティブ・シンキング!
ビルとテッドがニコニコしているのを見ているだけで、本当に心があったかくなる😊
ケンカが弱くて情けないのに、友達や可愛い女の子のためには命を張って戦いを挑む。
そりゃコイツらなら世界を救うロック・バンドも結成できるよ!
これは友情、努力、勝利を体現する、最高のヒーロー&ヒーロー映画だ!……いや、努力はしてないかも笑
ビルとテッドが尊すぎて、クライマックスでは謎の涙が…😢歳をとると涙もろくなっていかんわい。
ソクラテス(約470〜399 BC🇬🇷)、チンギス・ハン(1162〜1227🇲🇳)、ジャンヌ・ダルク(1412〜1431🇫🇷)、ナポレオン(1769〜1821🇫🇷)、ベートーヴェン(1770〜1827🇩🇪)、リンカーン(1809〜1865🇺🇸)、フロイト(1856〜1939🇦🇹)、ビリー・ザ・キッド(1859〜1881🇺🇸)といった歴史的な偉人が揃い踏み。
時代も場所も全く異なる人たちが、電話ボックスにぎゅうぎゅう詰めにされている様はなかなかに滑稽で楽しい。
とはいえ、この人たち一人一人にドラマや特別な役割があるわけではない。基本的には賑やかし要員である。
別にリンカーンがケネディに変わっても、チンギス・ハンがアレクサンダー大王に変わっても、ベートーヴェンがモーツァルトに変わっても、なんら問題なく物語は進行する。
というか、そもそも歴史の研究発表のためにこの人たちを連れてきたわけだけど、基本的に皆さん頭がパーなのでビルとテッドのプレゼンは割と散々。
あれでA+が貰えちゃ真面目に勉強している学生が可哀想だろ、とか思うのだけど、この映画の脚本は有って無いようなものなので、深く考えるだけ無駄である。
留置所の鍵の件とか、あまりにもアホらしくて逆に哲学的だったわっ!∑(゚Д゚)
本作を観賞して何より驚くのはキアヌ・リーヴスが若さ!
本作から5年後に公開されたキアヌ主演作品『スピード』では完全体になったキアヌを拝めるのだけど、この作品では本当にまだひよっこって感じ。
この時で25歳くらいだと思うんだけど、本物のティーンエイジャーに見える。
そして、今のイメージからは想像も出来ないほどに馬鹿っぽい!😆
「『無知の知』って俺たちのことじゃーん」なんて言ってるキアヌの阿保ヅラの素晴らしいこと。
こんなに楽しそうなキアヌの姿を拝めるのはレアな体験かも。
とにかくいつも楽しそうなロック少年のビルとテッド。
テンションが上がるとエアギターでセッションを始める。
このエアギターが良い!
迸るロック愛と初期衝動、そしてギターの腕前はまだまだであることが、彼らがエアギターを奏でることで見事に表現されている。
ロックンロールにギターは要らぬ。エアギターとは心の所作。心が正しく形を成せば想いとなり、想いこそが実を結ぶのだ🎸✨
ラストシーン、やがて世界を救うことになる4人のバンドメンバーは、意気揚々とセッションを始めるが誰一人として楽器を上手く演奏することが出来ない。
だが、それで良いのだ。自分たちの未来は明るく輝いている、そう信じることこそが未来へとJumpする唯一の手段なのだから。
今はダメでも、いずれなんとかなる!
なんと無責任で素晴らしいメッセージなんだ🤣
バイブスぶち上げ、気分は上々、ロックンロールは世界を救う♪♩♫
Might as well jump (Jump!)
Might as well jump
Go ahead, jump (Jump!)
Go ahead, jump!