「ビリディアナ」を配信している動画配信サービス(VOD)
「ビリディアナ」の配信サービス一覧
| 配信サービス | 配信状況 | 料金 | |
|---|---|---|---|
| | レンタル | サイトにてご確認下さい | 今すぐ見る |
「ビリディアナ」の配信サービス詳細
おすすめポイント
配信本数業界最大級、見たい作品がきっと見つかる!
配信形態
見放題 / レンタル / 購入
無料期間
初月
月額料金
プレミアムコース550円(税込)/プレミアム&見放題コース1,078円(税込)
ダウンロード可否
可能
※セル作品をダウンロードすることが可能
特典
(ポイント付与等)
毎月550ポイント発行/クーポン50枚付与
支払い方法
クレジットカード(VISA/MASTER/JCB/アメリカンエキスプレス/ディスカバー/ダイナースクラブ)、キャリア決済、Googleのアプリ内課金
全作品数
250,000本以上
※2025年5月時点の情報です。最新情報は各社サイトにてご確認ください。
作品紹介
解説・あらすじ
「アンダルシアの犬」のルイス・ブニュエルが20数年ぶりに祖国スペインでメガホンをとり、1961年・第14回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した人間ドラマ。修道女を目指すビリディアナは、たった1人の親族である叔父ドン・ハイメの屋敷に呼び出される。ドン・ハイメは亡き妻に良く似たビリディアナを引き止めるために睡眠薬を飲ませて眠らせ、その間に彼女を犯したと嘘の告白をする。ビリディアナが屋敷を出ていくと、叔父は罪の意識にさいなまれ自ら命を断つ。叔父の死を知ったビリディアナは修道女への道をあきらめ、貧しい人々を屋敷に住まわせて世話しようとするが……。カトリック教会からは大きな非難を浴びるなど物議をかもし、スペインやイタリアで上映禁止となった。2017年12月、ブニュエル監督作「皆殺しの天使」リバイバル公開にあわせて上映。
レビュー
きりんさん
投稿日:2020-06-15
1961年ですからね、スペインとイタリアでの上映禁止もさもあらんです。
修道女の誓願には「清貧」が含まれています。太ももの露出やベッドシーンは禁忌です。
近年でさえ、下着歌手マドンナのデビュー作で「like a virgin」は物議をかもしました
マドンナとは「貴婦人」。大文字で書けばそれは聖マリアのことなのであり、
virginも定冠詞を付け、あるいは大文字で書けばそれも固有名詞としての聖マリアのことを指します。
ファンたちはその信仰文化のタブーに触れる“悪ふざけ”を受け入れる、そういうスリルを買ったのかと。
その聖マリアに仕えることを願い出て、全てを捨てて献身した修道女を、カトリックの国では特別の尊敬をもって尊ぶのであり、そのカトリック国でかくもあられもなき姿でシスターを撮ってしまえば、朴訥なスペイン、イタリアなど、信者の多い町々村々での上映は、それは無理というものでしょう。
( 日本人に分かりやすい喩えを考えれば、戦前、皇族女性が強かんされるような映画を撮ったならばどうなるか、官憲も民衆も黙ってはいない。そんな感じですかね)。
フランスでのカンヌ受賞は、同じカトリック国でもフランスがかなり醒めた立ち位置にあることを示してもいると思います。
ルイス・ブニュエルは「銀河」との衝撃的邂逅以来、僕にとっては特別の存在。
僕はキリスト教の学校で学びましたからあの映画の強烈な刺激は良薬であり、劇薬そのものです。
王族と結びついて貴族の宗教に成り上がってしまったキリスト教界を、独特の切り口で告発して、2000年前の原始キリスト教への回帰を強く迫る“預言者的メッセージ”をブニュエルのスクリーンから感じるからです。
⇒「十字架から仕込みナイフが飛び出す」あのシーン。あれこそがブニュエルの毒。キリスト教会の膿をえぐろうとするナイフ!
前半の思わせ振りな姪の素振りや、叔父の倒錯行為は鑑賞者へのサービスであって、後半のビリディアナの新たな決断が映画の核です。
ビリディアナは結局修道女にはならない道を選択したけれど、貧民と共生するシェルターを作った。そして社会の底辺で見捨てられた人々と共にあったナザレのててなし子=イエスの生き様に倣おうとした、
ビリディアナはバチカンの支配からは自由であった。
・・それを世の聖職者たちや似非クリスチャン達はどう見るかを厳しく問うている。これはブニュエルの意欲作だと思いました。
後年の作「銀河」(1969)よりもストーリー性も大切にしてあり、鑑賞者への語り口を丁寧にしたルイス・ブニュエルの、初期の作風の優しさと配慮を感じますね。
ブリューゲルの絵画から飛び出してきたかのような貧民たちの登場は監督の常套。
モノクロですが、リマスター技術の高さには驚く映像の美しさです。
・・・・・・・・・・・・
僕の友人(女性牧師)が横浜の寿町のドヤ街に長年住み込んでいて、その街で生き、働いています。
ビリディアナですね。
修道女の誓願には「清貧」が含まれています。太ももの露出やベッドシーンは禁忌です。
近年でさえ、下着歌手マドンナのデビュー作で「like a virgin」は物議をかもしました
マドンナとは「貴婦人」。大文字で書けばそれは聖マリアのことなのであり、
virginも定冠詞を付け、あるいは大文字で書けばそれも固有名詞としての聖マリアのことを指します。
ファンたちはその信仰文化のタブーに触れる“悪ふざけ”を受け入れる、そういうスリルを買ったのかと。
その聖マリアに仕えることを願い出て、全てを捨てて献身した修道女を、カトリックの国では特別の尊敬をもって尊ぶのであり、そのカトリック国でかくもあられもなき姿でシスターを撮ってしまえば、朴訥なスペイン、イタリアなど、信者の多い町々村々での上映は、それは無理というものでしょう。
( 日本人に分かりやすい喩えを考えれば、戦前、皇族女性が強かんされるような映画を撮ったならばどうなるか、官憲も民衆も黙ってはいない。そんな感じですかね)。
フランスでのカンヌ受賞は、同じカトリック国でもフランスがかなり醒めた立ち位置にあることを示してもいると思います。
ルイス・ブニュエルは「銀河」との衝撃的邂逅以来、僕にとっては特別の存在。
僕はキリスト教の学校で学びましたからあの映画の強烈な刺激は良薬であり、劇薬そのものです。
王族と結びついて貴族の宗教に成り上がってしまったキリスト教界を、独特の切り口で告発して、2000年前の原始キリスト教への回帰を強く迫る“預言者的メッセージ”をブニュエルのスクリーンから感じるからです。
⇒「十字架から仕込みナイフが飛び出す」あのシーン。あれこそがブニュエルの毒。キリスト教会の膿をえぐろうとするナイフ!
前半の思わせ振りな姪の素振りや、叔父の倒錯行為は鑑賞者へのサービスであって、後半のビリディアナの新たな決断が映画の核です。
ビリディアナは結局修道女にはならない道を選択したけれど、貧民と共生するシェルターを作った。そして社会の底辺で見捨てられた人々と共にあったナザレのててなし子=イエスの生き様に倣おうとした、
ビリディアナはバチカンの支配からは自由であった。
・・それを世の聖職者たちや似非クリスチャン達はどう見るかを厳しく問うている。これはブニュエルの意欲作だと思いました。
後年の作「銀河」(1969)よりもストーリー性も大切にしてあり、鑑賞者への語り口を丁寧にしたルイス・ブニュエルの、初期の作風の優しさと配慮を感じますね。
ブリューゲルの絵画から飛び出してきたかのような貧民たちの登場は監督の常套。
モノクロですが、リマスター技術の高さには驚く映像の美しさです。
・・・・・・・・・・・・
僕の友人(女性牧師)が横浜の寿町のドヤ街に長年住み込んでいて、その街で生き、働いています。
ビリディアナですね。
鑑賞日:2020年6月14日 DVD/BDで鑑賞
コメント(2件)
おすすめの作品をチェック
本ページに掲載されている商品およびサービスの名称は各社の商標または登録商標です。
ビデオマーケットは、株式会社ビデオマーケットの商標または登録商標です。