評決のときのレビュー・感想・評価
全20件を表示
今こそあらためて鑑賞すべき、ヒューマン映画
人種差別がテーマの法廷ストーリー。 不屈の精神で立ち向かう、弁護士の生き様を演じる主役はマシュー。 リンカーン弁護士から知った為、鑑賞中の既視感が若かりしマシューと気づいた時は、嬉しい驚きでした。 相変わらずの演技もさることながら、惚れてしまうぐらいかっこいいし、所作が艶っぽい! そして、出演している俳優陣が豪華! サンドラブロック、サミュエルLジャクソン、ケビンスペイシー...など。 久々にケビンスペイシーが出演している映画を鑑賞したが、相変わらずポーカーフェイスの演技派。 特に本作では、違和感なく笑顔で様々な感情を表現されており、主役を引き立てる絶妙な役柄だった。 ただストーリーは、人種差別をベースに、事件発生と収束の繰り返しが淡々と展開していくので、展開の抑揚を俳優陣で賄っているように感じた。 若かりし俳優達を観る価値は大いにあると思うが、ストーリー展開がどこか物足りなく、2時間30分は少し長いと感じるかも。
原作はジョン・グリシャム
ミシシッピー州で黒人の少女が白人の若者二人にレイプされ、川に捨てられるという事件が起き、少女の父親(サミュエル・L・ジャクソン)が犯人を撃ち殺してしまう。 弁護を引き受けた主人公(マシュー・マコノヒー)はKKK団(キーファー・サザーランド)に脅され、妻(アシュレイ・ジャッド)子を実家に帰す。 助けてくれたのは優秀な大学生(サンドラ・ブロック)や恩師(ドナルド・サザーランド)、検事は野心家(ケヴィン・スペイシー)で押され気味。 法よりも・・・。
脇役のサンドラ・ブロック演じるエレンのキャラクターが良い。弁護士ジ...
脇役のサンドラ・ブロック演じるエレンのキャラクターが良い。弁護士ジェイク視点で描かれているが、エレン(サンドラ・ブロック)が主人公なら凄く面白くなったかも。などと勝手なことを言いたくなってしまった。 Huluは字幕が大きくて視聴速度1.7倍速があって優秀。いろんな端末でのログインも容易なので便利。
作り話のドラマとしてなら良い
話の展開や幕切れに無理がありますが、サスペンスエンタメと割り切って観ればそれなりに面白いでしょう。 黒人差別の描写もかなりデフォルメしていますが、結構これくらい酷いのがアメリカの人種差別の実態なのかもしれません。
ちょっと時代錯誤かな
うーん、史実ではなく小説がベースだからか、深みが足りないか。 また、そもそも論だが、人種差別問題を題材にするのに少女レイプがベースにしているのが悲しいかな。 ラストの弁論はパパと呼ぶ声が?で締めるかと思いきや、白人で締めるとこも?であった。 細かなとこでは 仲間が沢山出てくる割には結局助けるのはサンドラだけ? そのサンドラも最後はそれでよいの? kkkの破壊活動は放置でよいのか? 師匠もそれでよいの? など、消化不良沢山。 しかし、パパって呼んだのに、というクダリには心が動いた。
若かりしマコノヒーを見たくてこの映画を選択。圧巻のラストで見応え十...
若かりしマコノヒーを見たくてこの映画を選択。圧巻のラストで見応え十分、法廷ドラマに於いては弁護士、検事、被告を演じる俳優陣の力量が大きな意味を持つことを改めて実感した。
人種差別をテーマにした真面目なアメリカ映画の良心
人種差別をテーマに情状酌量が許される殺人罪を描いた、真面目な姿勢が好感度高いアメリカ映画の良心。但し肝心の陪審員の判決に至る心境変化が描き切れず説得力が弱い。その為ラストが題材に対して軽く終わってしまう。良い題材だけに勿体ない映画。
考察がプロフェッショナル
良作ですね。 映画用に捻り出した法廷サスペンスとは一線を画す濃密度。原作のおかげか考察がプロフェッショナルでどこか詰め将棋のような、あらゆる可能性を探った上で最善のストーリーを紡いでいる。 罪は一つではない。人種差別か、レイプか、殺人か。弁護人は殺人を見過ごしているし、事実ではない精神疾患で被告を弁護している。もちろん、それらしいエンディングには至るが、その迷いを含む思考こそがこの作品の質。 あとは、層の厚いキャスティングが作品の完成度を押し上げている。 だいぶ、ほめたが一点。主人公の奥さん、いつもちょっと湿ってるのは何?あついのかしらんが、どのシーンも霧吹きしたみたいに無意味にしっとりしていて個人的にちょっとツボった笑
アメリカと言う国の話
ブラックライヴズマターが叫ばれている中、 24年前に作られたこの作品を観て アメリカが何も変わってないと言うか、 根本的にはこう言う国で、 全く一つになっておらず分断されてるのだなと思いました。 今となってはケビンスペイシーが相手方と言うのも 憎たらしい。 マシューマコノヒーや撃たれた警察官が至極真っ当、 黒人も人間として接するのが当たり前のように 思えるのだけど、異物のように感じるのが怖い。 とにかく黒人に対する白人が基本的に酷く、 KKKなんかは悪魔のようである。 掲げられた「GOD IS WHITE」は白人の本質のように 思った。 父親の報復は気持ちは分かるし、 最終的には人種じゃなく、あなた自身ならどうするか? と言う問いで、マシューマコノヒーの演説は胸を打つ 素晴らしいものだったけど、 それでもあの裁定はおかしい気がしました。
殺人を犯した黒人が被告人である裁判。 弁護するのも命懸けだ。 15...
殺人を犯した黒人が被告人である裁判。 弁護するのも命懸けだ。 150分という長編であるが、緊迫したシーンの連続で飽きることはない。 ただ、あの裁判で無罪はあり得ないな。 せいぜい情状酌量で刑が減軽され、執行猶予がつけば万々歳といったところだろう。
夢中にならざるを得ない。
アメリカにおける黒人差別をテーマにした映画はいくつも存在する。そのどれもが衝撃的であるが、その中でもこの映画はストレートに残酷なシーンを訴えかける。 また裁判系の映画は「起」の部分で事件の内容を伝え、そこからは裁判メインになりがちだが、この作品はそんなに生ぬるくない。コンスタントに暴虐なシーンを映し出すため、終わりまで腹が煮え、夢中にならざるを得ない映画だ。 結末は、見て感銘を受けて欲しいのであえて何も言いません。 強いて言えばタイトル、原題の「A TIME TO KILL」のような直接的なタイトルにすべきだった。邦題は曖昧でこの映画には似合わない。 そして俳優超豪華。 マシューマコノヒー(インターステラー等) サミュエルLジャクソン(ジャンゴ等) サンドラブロック(ゼログラビティ等) ケヴィンスペイシー(ユージュアルサスペクツ等) キーファーサザーランド(24シリーズ等) クリスクーパー(アメリカンビューティー等) などまだまだ素晴らしい俳優陣が起用されている。
KKK
アメリカ南部でまだ続く人種差別問題を見事にとらえた映画でした。法廷もの映画というのは結末がある程度予想がつくものの、どういった話術で陪審員に有無罪を印象づけるのかが興味あるところです。 中盤でルーニーが証人台に立って発言する場面は泣けましたが、またまた印象が覆されて。。。とKKKの登場でどんどん被告側に感情移入していく作りになっています。 演技は豪華キャストの中でもサミュエル・L・ジャクソンがピカイチでした。 アメリカの法廷映画を見るときには、今後日本で行われるであろう裁判員制度、これが陪審員制度と照らし合わせてどんなことになるのだろうかと常に考えさせられます。どうなんでしょうねぇ~
浅はかな脚本と監督
被害にあった娘は何故に黒人なのか?白人の娘が被害者だったとしてもストーリーに何ら変化は無いように思うしそこに人種差別を過剰に挟んで興味心を煽る撮り方に嫌悪感が。 この映画はあからさまに黒人が弱者で酷い目に合うのは黒人ってイメージを過剰なまでに演出して白人が悪者かと思いきや守るのも白人で客のフォローも万全にKKKの存在も分かりやすい悪としか描かないし犠牲になった人々の扱いも軽くラストに悪は完全成敗と酷い有り様なハッピーエンド。 裁判のシーンも説得力のある演説は皆無で緊張感も知的な要素も納得させられる内容も感じられずに薄っぺらい。
ごめんなさいこれは…
わたしがおかしいのか? 「評決」に全く納得がいかなかった。 確かに司法と人種は分離されるべきだし そもそも差別があること自体誤りで わたしたちはその負の歴史から 学ばなきゃいけないんだけど。 でもそれって、双方向なのでは。
深い
人種差別本当にひどいです。この映画を観て私達が想像している以上に人種差別は深刻で未だにそれが無くなっていないと感じました。何が善で何が悪なのか?本当に考えさせられる映画です。また、キャストも演技派がそろっています。時間は2時間半で長いと思われるかもしれませんが、私にはあっという間に感じました。何度見ても考えさせられる映画です。ここではレビュー少なめですが多くの人に観て頂きたいです。
全20件を表示