ヴィデオドローム

劇場公開日:

解説

「スキャナーズ」の鬼才デビッド・クローネンバーグが、殺人ビデオによって狂気の世界へと引きずりこまれていく男の姿を衝撃的な映像で描いたSFホラー。地方テレビ局の社長マックスは、拷問や殺人が繰り返される禁断のテレビ番組「ビデオドローム」の存在を知る。恋人と共にビデオドロームにのめりこんでいったマックスは、残虐な映像を見続けるうちに幻覚を見るようになり……。主演は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のジェームズ・ウッズ。カルトムービーとして、今なお熱狂的な支持を集めている。

1983年製作/87分/カナダ
原題または英題:Videodrome
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1997年1月

その他の公開日:1985年6月(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0クローネンバーグはいいなぁ。 高尚すぎず適度に俗っぽくて、でもアー...

2024年4月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

クローネンバーグはいいなぁ。
高尚すぎず適度に俗っぽくて、でもアート的で
楽しい。あの優秀なエンジニアの人が爆発したのは何でや!?って爆笑しちゃった。

どう撮ってるの?ってこの時代のクローネンバーグの作品観るたび思うし、彼以外だとこのビジュアルの物は生まれないんだろうな〜って思うものが見れてワクワクする。
4Kリバイバル上映で観たかった。

ジェームズ・ウッズは、そんなに男前ではないはずなのに、謎の色気があってかっこいい。

配信で鑑賞

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madu

3.0メディアの身体化と夢幻

2024年2月24日
iPhoneアプリから投稿

楽しい

テレビ局の社長マックスが拷問や殺人をリアルに描写する番組「ヴィデオドローム」の謎を追う物語。身体がビデオ再生機械に変貌し、脈打つカセットテープが悶え鼓動するようなシーンを通じて、物理的なメディアと人間の身体の境界が曖昧になり、テレビが身体化する悪夢のような状況を描き出します。メディアが私たちの現実感をどのように形成し、変化させるかを執拗に追求しています。

映画はブラウン管テレビが持つ生物的なハレーションや、性と視覚の拡張、人間の意思へのメディアの影響など、90年代前半までの世代に実感を与える要素を含んでいます。特に、イメージが現実とフィクションの境界を曖昧にし、私たちの世界認識を形成する過程を巧みに描いています。これは、メディアが私たちの感覚、認識、そして現実にどのように影響を及ぼすかを示しています。

現代における画面を通じて体験する世界は、個人の選択やフィルターによって形成され、現実の世界観を歪め、自分だけの情報バブルを作り出すことが可能です。これにより、90年代のマスメディアを通じて体験する世界と比較して、現在のメディア体験はより主観的なものになりつつあると言えるのはないでしょうか?

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ジャパニーズ先住民

2.5めっちゃB級

2023年9月5日
iPhoneアプリから投稿

ストーリーは本当テキトーってかんじだ。短い映画やけど一応世界観みたいなものがあって、この世界観が好きな人はめちゃくちゃ好きやろうなと思った。

テレビや銃などの無機物と、血や内臓などの有機物が融合した映像は面白いと思った。CGが発達する前ならではの手作り感があってよかった。

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ケロケロケロッピ

3.5クローネンバーグはこうでなくちゃ!

2023年8月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

難しい

寝られる

私が初めて体験したクローネンバーグ映画は『スキャナーズ』であり、人体破壊ホラー、超能力バトルに驚いた。その後に監督について知らないまま観た名作『ザ・フライ』では身体が変化し、文字通り"変身"してゆく様に恐怖と哀愁に心動かされたものだが、代表作とされる本作はまさに監督の作家性と造形美に胸踊るものだった。
今観ると造られているのは丸わかりなのに本能的に嫌悪感を何故か現実味のあるエロさとグロさがあり、変化する肢体は唯一無二だろう。
ヴィデオに呑み込まれ、自身を見失うと共に自己を再発見してゆくストーリーもやや難解だが面白い。

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ezio