ビッグ・トレイル(1930)

解説

「藪睨みの世界」「巴里よいとこ」に次いでラウール・ウォルシュが監督したフォックス超特作映画で、脚本はウォルシュ自身がハル・エヴァーツと協同で書き卸ろし「ハッピイ・デイス」「老番人」のルシエン・アンドリオが撮影した。主役は無名の新人ジョン・ウェインと「巴里見るべし」のマーゲリット・チャーチルが抜擢され、「巴里よいとこ」「ハッピイ・デイス」のエル・ブレンデルを始め「泥人形」「快走王」のタリー・マーシャル、「足音」のタイロン・パワー、「浮気発散」「空中サーカス」のデイヴィッド・ローリンスのほか「恋の大分水嶺」のアイアン・キース、「トム・ソーヤーの冒険」のチャールズ・スティーヴンス、ウィリアム・モング、フレデリック・バートン等が出演している。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:The Big Trail

ストーリー

西部開拓の雄図を抱いて大幌馬車隊がミズリー河畔から出発の途に上ろうとする時だった。ルース・キャメロンは、弟のデーヴと幼い妹を連れてこの一行に加わることになった。南部の上流社会に育った彼女達は父に死別して寄辺ない身の、運命開拓を西部の地に志したのである。幼い時から西部の野にインディアンや野獣を友として育ったブレック・コールマンもまた親友の仇敵を探すべく一行に加わった。ルースは最初粗暴な野人としてのブレックに反感を抱いたが、次第にその男らしさにひきつけられて行った。ブレックの仇敵はレッド・フラックという一行中名うての乱暴者だったが、ブレックが自分を付け狙っていることを知り、いくどか彼を殺さんと企んで、時にはブレックの友ジークの助けにより、時にはブレックの勇気により事々に失敗した。一行が前進するに従って、あらゆる困難が、前途に待ち受けていた。インディアンの襲撃、大河の激流、絶壁、暴風、吹雪。けれど一行はあらゆるものを征服し、希望の土地オレゴンへ進んで行った。ある者は死し、ある者は産まれ、最後の難関スネーク河も遂に征服された。凶悪なフラックも悪運尽きて、ブレックの刃に倒された。かくて春に甦ったオレゴンにルースとブレックは相抱いた。新しい世界はここに開拓されたのである。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0せっかくの大作なのに

2024年12月6日
PCから投稿

アメリカ国立フィルム登録簿作品です。 ウェイン先輩初主演の大作西部劇ですが、ヒットしなかったので暫くB級俳優に逆戻りしたそうです。 幌馬車の群れ、インディアンとの集団戦、荒涼たる原野、草原のかなたの雪をかぶった山脈など基本要素が全て揃った正統派西部劇ですが、登場人物の説明不足で唐突に大勢の人が出てくるのでお話がさっぱりわかりません。 ただ、いかにも西部劇な雰囲気と大作らしくふんだんにお金をかけたダイナミックは画面はなかなか見応えがあります。

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越後屋

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