ピクニック at ハンギング・ロック

劇場公開日:

ピクニック at ハンギング・ロック

解説

「トゥルーマン・ショー」「いまを生きる」「刑事ジョン・ブック 目撃者」などで知られるオーストラリアの名匠ピーター・ウィアーが1975年に発表した作品で、寄宿学校の女子生徒たちが岩山でのピクニックのさなかに失踪を遂げる、謎めいた事件を描いたミステリードラマ。

1900年2月14日のバレンタインデー。寄宿制女子学校アップルヤード・カレッジの生徒が、2人の教師とともに近くのハンギング・ロックと呼ばれる岩山へピクニックに出かける。規律正しい生活に縛られている生徒たちにとって、ピクニックはつかの間の息抜きであり、皆が楽しみにしていた。岩山では磁気の影響のためなのか、教師たちの時計が12時ちょうどで止まってしまう不思議な現象が起きる。マリオン、ミランダ、アーマ、イーディスの4人は岩場の磁気を計測しようと岩山の頂上へと登るが、途中で怖くなったイーディスは引き返す。その後、岩山に登った3人と教師マクロウがこつ然と姿を消してしまい……。

原作は1967年に発表されたジェーン・リンジーの同名小説。撮影は、アカデミー撮影賞を受賞した「マスター・アンド・コマンドー」ほか、「ウェイバック 脱出6500km」「危険な年」などウィアー監督作品を多く手がけたラッセル・ボイド。2024年、4Kレストア版でリバイバル公開。1986年の日本初公開版は116分だったが、4Kレストア版は107分のディレクターズカット版となり、こちらが公式のものとされている。

1975年製作/107分/オーストラリア
原題または英題:Picnic at Hanging Rock
配給:グッチーズ・フリースクール
劇場公開日:2024年5月3日

その他の公開日:1986年4月26日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)PICNIC PRODUCTIONS PTY.LTD.1975

映画レビュー

4.0神話かと思った。

2024年5月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

神話と言われたって頷ける。 真っ白なワンピースでそろえた少女たちが、くすぐったそうに笑い合いながら、セリフらしいセリフも無くピクニックに出かける。野性味のある岩場でおもいおもいくつろぐ姿は、まるで天使のよう。そんな宗教画すらあった気がする。 その後の急転直下、失踪とその混乱も、ミステリアスな現象と描写ばかりで、もはや神秘的に思える。 そんな霞の中の話のようで、解釈はもとより、眼の前の事態をただ呆然と眺めること以外に何もできなく、一体全体これはなんだったんだろう、と。なにを見ていたんだろう、と茫然自失だった。 無理やり理解しようとするなら、天使が神の岩場で遊んで、人間をからかってました、みたいな事態で、だから神話かと思った。いまだにどうにも収められないモヤモヤが渦巻いている。。

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消々

4.0まっしろなワンピースの説得力

2024年9月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

まっしろなワンピースをきた少女たちがバレンタインデーに岩山へピクニックにいくってだけでもう耽美的すぎる。 しかもお揃いじゃなくて、色だけそろえてデザインはそれぞれちがうワンピースなのがほんとうにすばらしい。 少女特有の不安定さ残酷さヒステリックさ無垢さ神聖さが引鉄なのであれば、先生がひとりまきこまれる意味はなんなのだろう、と少し考えた。 (まきこまれた、のではないのかもしれないけれど) 筋肉少女帯のイメージがやっぱりちょっと強すぎて、みているあいだ「遠足には猫はつれてけない」というフレーズがふとよぎることが何度かありました。

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kikisava

3.5不可思議なピクニック 女学院と女生徒

2024年7月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

事実に基づく話って噂があるけど、創作のフィクションだそうです。 原作は小説で未読です。 女学院の女生徒がピクニックで行方不明になって…って話だけど、 女生徒、女生徒、女生徒、って感じに、女生徒まみれ(笑) キャロル・キングの曲が使われてた事しか覚えてない『ヴァージン・スーサイズ』が再観したくなったのと、まだ観た事ない『若草物語』が観たくなった(笑) 不可思議な話です。 僕は楽しめました。

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RAIN DOG

5.0美しい文学的サスペンス

2024年6月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

萌える

衣装や世界観、音楽が好みで気になっていた作品。それ以上にストーリーに引き込まれ、謎のままとなって終わる幾つかのポイントは一晩中誰かと語り合いたい。普段購入しないパンフレットもつい購入してしまった。50年近く前の作品とは思えない、美しい映画だった。

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つむり