ピアノ・レッスン(1993)のレビュー・感想・評価
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ピアノは彼女の本性?
はじめはセクハラだと思ったんですけど。
求められていく事で徐々に官能に目覚めていったんでしょうね。まあ、手っ取り早く言えば、惚れちゃったっていう事?
ラスト、ピアノと心中して終わるのかと、本当に怖かったです。
音楽も映像も美しい
海辺に置かれた一台のピアノ…
の映像を入れたくて作った映画と聞いた。本当かどうか知らないのだけど、本当にそんな感じの映画。
海でピアノを弾いていて、娘が踊っているシーンが好きです。
ストーリーは好きではないのですが、映像と音楽が好き。
公開当時に映画館で観賞。
いつだか覚えていない。
それでも、サントラCDは今も時々聴いてる。
1994年劇場公開時鑑賞
マイケル・ナイマンによる本作のサウンドトラックがとても好きでCDを買ったりもしたが、最近は配信もあり嬉しい。これを弾くために楽譜を入手してピアノを習おうかと考えたくらい好きだ。メインテーマ曲ともいうべき「楽しみを希う心」もいいが、エンドクレジットで流れる”Dreams of a journey”も好き。
ホリー・ハンターが口がきけない役なのだが、所々で喋っていないのに喋っているかのように、そしてエイダの思考が頭の中に流れ込んでくるかのように思えた。
三角関係と捉えるのが普通だろうが、終盤のあの場面では実は四角関係だったのかもと思ったことを覚えている。もっと穏やかな展開にもなりえたのだろうが、ダメな方へ突き進んでしまうのもまた人の業か。
この年は『シンドラーのリスト』『ギルバート・グレイプ』『さらばわが愛 覇王別姫』もあり、私的には大豊作の年だった。
《2回目の鑑賞後の感想》そういうものが奇異と思われた19世紀半ばに置くことで、強い“自我”を持った女性の姿を映像で紡ぎ奏でた正に“映画”と言える“映画”だと思う。感激した。
※2024.03.27. 2度目の鑑賞。【ユナイテッド・シネマ橿原】
①下記が1回目の鑑賞後の感想。イヤイヤ、映画はやはり何回も観ないといけませんね。
“男のケツを観る映画”と揶揄したアメリカの某映画評論家の批評がなかなか的を得ている。ハーベイ・カイテル、裸になるの好きですね。ただ、全てをアナ・パキン扮する娘の視点で描いているところは凄いと思う。
ピアノと肉欲
ピアノ・レッスンをしてくれればピアノは返すと言うベインズ。実は弾く気など全くなくて、エイダ(ハンター)の弾く音色を聴いているだけで満足・・・しかし、妻には逃げられていたベインズは色欲が湧き、次第にエイダの肉体を求めるようになっていく。
エイダには愛するピアニストの男との間にフロラ(アンナ・パキン)がいて、事故により男は死に、エイダはそれ以来言葉を発することができなくなっていた。そんな女性であっても妻に招いたスチュアート(サム・ニール)も好感が持てるのだ。
エイダの愛を得られないと思ったベインズは、黒鍵の数だけのレッスンという契約も途中でやめピアノを返す。嫌がってたように見えたのに女心はわからない。次第に愛が芽生えていた彼女はそそくさとベインズの元へと駆けてゆく・・・
妻の浮気に気づき目撃するスチュアートであったが、それでもエイダを愛するコキュ。家に閉じ込めるものの、信じた彼はエイダがキーにメッセージを焼き、娘を使ってベインズに届けさせるのだが、それはスチュアートの元へ・・・怒るスチュアート。なんとエイダの指を切り落としてしまうのだった・・・
全ては海辺に置き去りにしたピアノが原因なのに、エイダのピアノを愛する気持ちを理解できなかったのだ。ベインズと共に島を離れることを許すのだが、虚しすぎるぞ、このやろ。
音楽映画を期待していたのに中心は愛憎劇。中心になる3人の想いが理解できなかったのだけど、最後の展開によってそれぞれの心がよくわかるようになってるのも不思議なところ。
贅沢でエロチックな映画
衣装と音楽と世界観が好きで見ました。衣装のドレスってあんな風になってるんだと感じました。相手役の俳優さんのオールヌードは腹が出てるとか鍛えてないとか言いますがこの映画は別にマッチョでなくてはならない訳ではないので自然体で良かったです。浜辺でピアノを弾くシーンと娘のダンスがマッチしていて良かったです。まあラストは仕方がないですね、旦那としては無傷では渡したくなかったのもわかります。あれはあれで良かったのかなと思います。
息を呑むほど美しい
雷鳴に夫と声を奪われたエイダ。
彼女にとって「ピアノ」とは我々の声のように、自己表現のための、「魂の解放」のための媒体であった。
抑圧された新天地において、レッスンという形で、自由にピアノを弾かせてもらえるジョージに、彼女は感情とともに、欲望をも解放する。
聴覚で、視覚で、嗅覚で、ピアノを弾くエイダに惹かれるジョージ。彼の感性は先住民の中に醸成されているものなのか... 理屈では説明できない美しさ、気品、静謐さ、色気、そして彼女自身の強度に、我々は引きこまれる。
これは、理性がこの世を支配する現代の世俗には中々理解できないものだ。音楽とは只の娯楽に過ぎない、女性も只の功利的な、或いは自分の性欲のはけ口としか考えていないのだろう。ゆえに自分の理解を超越した「嫉妬」は「憎悪」へと変容し「処刑」へと向かうのだ。
エイダは自らの翼を失ったが、それが過去との断絶の決心となる。魂の解放のためのピアノ、それはジョージに対する真の愛を発見させたが、それによって彼女の自由の愛を奪う呪縛となったのだ。
彼女は過去をピアノを棺桶に、音のない深海へと葬り去る...
旋律の美しさ、人間の育む自由な愛の美しさ、自然の美しさ、すべてが1つの作品の中で調和し、観る者の心を震わせる強度をもっている。
最も美しい映画の1つではないだろうか。哀しみの漂うタルコフスキーとはまた違う気品が感じられる。
美しくて残酷で切ないお話
本当に美しくて残酷で切ないお話。
愛しているなら明日も会いに来てくれと言うベインズがとても健気でさみしそうで心に来た。エイダが心と裏腹に観劇の時に、ベインズにスチュワートと手を繋いでいるのを見せつけ、隣に座るベインズはこれ以上近づくなという素振りを見せるところとかも男女の心情がリアル。
指を切られてもベインズに会いに行こうとするエイダも痛々しくて涙が出た。愛するってこんなにも無我夢中になれるものなんだな。
一番かわいそうなのは愛されなかったスチュワートだけど。
映像も曲も綺麗だったし、斬新な作品だった。
衝撃を受けた作品です。
曲だけやね
これって公開時けっこう話題になりましたな。主題曲も有名になったし
観には行かなかったけど
むかしレンタルして途中であきた。
いや、自分がガキだったのかも?と再度みてやはり途中であきた、一応早送りしながら最後までみたが。
単なる官能ポルノ映画にしか思えない、雰囲気だけって感じ。
女性がみるとまたちがうんじゃろか?おいらの頭が悪いのか?
でも、これの時期はよーわからんおしゃれ系映画がたくさんあったよなあ。
少なくとも自分にはわからんものばかり。
ヴィム・ベンダース監督とか(でもパリ・テキサスはけっこうよかった)
これよりだいぶ前だが
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のジム・ジャームッシュとか
でもタクシーに客が次々乗ってくる会話ばかりの映画はけっこうよかった。
好きずきだけどねえ…とか言いたかないけど…つまらんものはつまらん。
あたしゃ手に汗握る展開がみたいだよ、それで?それで?と夢中になりたいだよ
言ってることが木根さんと一緒だな(笑)
ところでサム・ニールと言えば
「オーメン最後の闘争」とか
テレビドラマだけど
「カインとアベル」ケインだっけ?のイメージが強い。このドラマがちょーおもしれー
ハーベイ・カイデルなら
「レザボア・ドックス」
とか。
映画、ドラマてそういうもんだろう、違うかあー?
最近、みたい映画まるでいけなくてトホホでケチしかつけられん。
ピアノレッスン
が好きなかたはすいません。でもやはりわたしはつまらないです、これ
独特な世界観
最初から最後まで、独特な世界観だった。
始まりの感じは、ストーリーはわかりにくい。
でも掴めてからは、世界に引き込まれる。
見ている側も、エイダって何者なの?って感じで興味をそそられる。
娘がいることで、不気味さは緩和されている。
独特な雰囲気ではあったけど、ストーリーにいつの間にか集中する。
ピアノと一緒に引き落とされておしまいかと思って、
なんか、、、ほんっと、すっごい世界観を貫く映画だな、と思ったけど、、、
なんとかモヤモヤ終わりは回避できてよかった笑
(モヤモヤ終わりがあんまり個人的に好きではないから)
発声の練習をしてるとこも健気でよかったし、
あんなに包み込むように愛してくれるベインズに、
素直に「いいな」と思った。
すごく、あの2人が愛し合ってる姿は、美しく、羨ましく感じた。
名演技
見知らぬ土地にやって来た母娘。
母親は口がきけなく、おそらく未婚。
そのため未開の土地に嫁ぐような縁談でも父親が決めてしまう。
ピアノに理解の無い新しい夫より、ピアノを聞きたがる現地人に同化しているような男にしだいにひかれていき…。
全体的に暗いトーンで静かに綴られていく映画ですが、俳優たちの名演技のおかげであっという間に見てしまいました。
特にホリーハンターが、頑固で少女のような母を絶妙に演じています。
終盤ちょっとした事件があり、一気にラストに
向かうのですが、
このラストにはいろんな考え方があるかもしれません。
私は、エイダの本心からの笑顔をやっと見られたような気がしたので好きですね。
ピアノが静かに流れてます…
主役のホリーハンターが静かに演じてます…
悲しいピアノとまだまだ未開のジャングル…
ピアノのレッスンから不倫へ…
いつも悪役のハーベイカイテルが静かに光ってます…
間男で強面なのに、善人?
全体的に暗い感がありますが、女流監督の意欲作と思います。
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