バロンのレビュー・感想・評価
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これはすごい
テリーギリアムのドンキホーテや、ロストインラマンチャ見てからテリーギリアムに謎の魅力を感じ、制作費めちゃくちゃかかったという今作がとても気になり見てみました。
この人、昔からやる事変わってないのね笑
世界観を表現する為に舞台をきっちり仕上げるので独特の世界観に魅了される。
女神なんか、よく実写であんなにきっちり作りあげたなと笑
妙なエロスがありました。
物語自体はごちゃごちゃごちゃしてて支離滅裂で決して面白くはなかったが世界観はとてもよかった。
息子じゃない!と文句をたれる少女サリーはサラ・ポーリーだったんで...
息子じゃない!と文句をたれる少女サリーはサラ・ポーリーだったんですね!
舞台があっという間にセットに変化する。トルコのサルタンとも親しく、ワインを取り寄せるエピソードで盛り上げるバロン・ミュンヒハウゼン(ネヴィル)。ほら男爵の話は大がかりで面白い。もう最初からモンティ・パイソンの雰囲気そのまんま。褒美の宝物を一人で持てる範囲内でと言われたけど、家来の一人が怪力すぎ。
月にまで行ってしまうバロンとサリー。月にも王様がいて、その王がロビン・ウィリアムズ。劇団の一人と女神がユマ・サーマンで、これまた色っぽい。最初に捕虜を奪還したのに目立っているという理由で処刑されるのはスティングか?
世界観は歴史モノをベースに子供が想像するかのようなアドベンチャー。モンティ・パイソンなんだと頭を柔らかくしておけば、十分納得できる作品。製作費が嵩み過ぎて中途半端になったのはギリアムらしいエピソードだし、一見ハチャメチャであることも許容範囲。しかし、戦闘でトルコ軍を退けるのはいいにしても、最後に狙撃されても生き返るってところで、やっぱり子供向けに作られたってことか・・・途中までは大人向けだったのに。
ミュンヒハウゼン症候群もビュルガー著作の「ほら男爵」からとったもの。
こだわり尽くした美術でお伽の世界の再現
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:85点|ビジュアル:90点|音楽:70点 )
御伽話の世界をそのまま実写にしたような話。当時の技術の限界ゆえの一部の映像のちゃちさというのも当然のことながらあるが、現在のCG全盛時代とは異なる、あちらこちらに出かける場面に合せて一つ一つこだわった美術を作って世界観を再現している。その努力には本当に頭が下がる。CG無しで実写で仮想の世界を作った作品としては、今まで観た中で最高峰の映像。
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