バルジ大作戦のレビュー・感想・評価
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タイガーVSシャーマン
第二次世界大戦末期のヨーロッパ戦線、ドイツは戦車隊を投じて最後の反撃に出る。
楽観していた連合軍は、撤退を余儀なくされる。
オールスター大作だが、よくぞここまで戦車を集めたものだ。
公開時観たシネラマスクリーンが懐かしい。
冒頭の版画がカッコいい。 ドイツ🇩🇪軍、最後の抵抗。ラストの戦車対...
冒頭の版画がカッコいい。
ドイツ🇩🇪軍、最後の抵抗。ラストの戦車対決は大いに価値あり。ヘンリー・フォンダが主演なのだが、敵方のロバート・ショウが完全に食ってしまっている(笑)
私が見たのは162分だ、インターミッション等がカットされてたのかな。長尺にかわりなし、どうせなら完全版で見たかったかな。
戦車は無敵のようだが、燃費の悪い兵器。リッター平均200メートルと聞く。
中学2年の時に『レマゲン鉄橋』と一緒に映画館で見たと記憶する。
兵站を断つって事だと思う。
日本もドイツも欲をかいて、領土を広げると、限界を過ぎると、兵站を断たれ、戦争に負けると言う事だと思う。
戦車は無敵のようだが、燃費の悪い兵器。リッター平均200メートルと聞く。地球の未来を考えるなら、先ずは戦いをやめる事がエスディーチーズだと思うが。地球にとって、ダブルで良いことになる。
また、燃料はガソリンでは無く、重油か軽油で動くディーゼルだと思うが。この戦車はタイガーでもパンサーでもなく、ブルドッグじゃないかなぁ?
M47戦車がタイガー戦車を演じた大作
敗戦間近なドイツ軍がヨーロッパに於いて
最後に発動した反攻作戦「ラインの守り」が映画の題材となっています。
第二次世界大戦に現れた戦車の中でも最強であったタイガー戦車を先頭に米軍の前線を突破!
連合軍の物資陸揚げ港であったアントワープを再占領し
前線の米軍を行動不能に陥らせると言う空前絶後の電撃作戦でしたが
既にドイツには作戦に投じる物資も兵員も枯渇している状態で
無敵タイガー戦車に入れる燃料は米軍から奪う事を前提とした運頼み
また、タイガー戦車に搭乗する兵士は全て子供でした。
戦車隊の指揮官を要請され部下コンラッドと共に司令部へ来ていたヘスラー大佐は
司令官から紹介された戦車兵達を見て
作戦は絶対に成功しないと言い放ちます。
彼等では使い物にならないと
その時、1人の少年兵がパンツァーリート(戦車隊の歌)を歌い出します。
じきに戦車隊の兵士全員が歌い出し大合唱となり
(運命の敵弾が当たり武運尽きる時、我らが戦車は誇り高き墓となるだろう♪)
「歌え…歌うんだ!」
ヘスラーは絶望的な表情を見せるコンラッドに歌う事を命じ一緒に歌うのでした。
自分が指揮を断っても作戦は発動し彼等は死ぬ
ならば一緒に戦って死のうと言う悲壮な決意。
もう、この場面だけでも観る価値はあります。
戦争馬鹿とかなレビューもありますが
生粋の軍人であるヘスラーは若すぎる兵士達の軍人魂を見て
せめて米軍に一矢報いる事
彼等の死が無駄ではなかった事を優先してしまうのです。
対して市井の人であるコンラッドは作戦を中止してでも兵士達を生かしたいと考え
2人の間の溝は次第に深くなって行きます。
米軍は終始脇役でしかなく映画会社が
「ナチを格好良くしてどうする!?」
と、慌てた名作です。
また、タイガー戦車役を務めたM47戦車は驚きの演技を見せ
森から地響きを立てながら米軍陣地に大軍が現れる様は
もう観て下さいとしか言えません。
ナチが勝ってはダメなんですが結果を知っていても応援してしまう。
そんな映画です。
昭和四十年代通常取扱戦争映画
トラとかDデイとかの頃にたくさん作られた大作戦争映画の一つです。ドラマというよりオールスター揃えて戦闘場面が売物の普通の戦争映画ですが、お金かかっているので観終わった感はあります。
パンツァーリートの歌がいい。!
この映画、「史上最大の作戦」と同じケンアナキンが監督している戦争大作映画です。!
舞台は第二次大戦のドイツ軍、ヒットラー最後の掛け「ラインの守り作戦→ルントシュテットの大攻勢→進撃目標地点はフランス アントワープ」アメリカは「バルジの戦い」と呼ばれる戦いを描いた作品です。!
やはりこの映画の登場人物ではヘスラー大佐(ロバートショウ)
の存在感は大きく印象深い。!
この人物はこの映画の製作に協力した旧ドイツ国防軍ラウヘルト大佐をモデルの一人?と言う資料もあるが、この映画にも映写されているアメリカ軍捕虜惨殺場所(マルメディ)が進撃路だった
ヨアヒムパイパーSS中佐と思います。!
(実際にティガーⅡ型装備のSS501重戦車大隊を指揮下にしているし、連合軍占領地域最深部まで進行している為。!)
名シーン「パンツァーリート」を歌う所は国の危機的状況を憂い若い戦車兵の歌につられヘスラー大佐、コンラード五長が歌う所は本当にいい所だ。
整列している若い戦車兵を見て。!
ヘスラー大佐「まだ子供だ。!」
コーラー将軍「命を捧げとる。!」
それを聴いたある若い一人の戦車兵が足をたたいて歌いだし全員か歌い出す。!
※日本語訳「パンツァーリート」
1.「嵐が吹こうと雪がふろうと、日射しが微笑む時であれ、暑い昼間も寒い夜も、我等の顔に埃がかかる時であれ、我等は幸福、我等の戦車は嵐の中へ突き進む。!」
3.「我らの前に敵あらば、全速力でたち向かう。祖国の軍に捧げたる我らの命の何ならん。ドイツの為に死すことは我らの至上の名誉なり。!」
戦闘シーンは大量にドイツティガーⅡ型役のM47戦車が登場し迫力ある映像が見られます。!
(ロケ地スペインの軍の物を使用。)
※史実では。?
早い進撃を目的としていたドイツ軍パイパー戦闘団はこのバルジの戦闘でのティガーⅡ型は重戦車の欠点が出てしまい部隊から遅れがちになり余り活躍していない。
(むしろ撤退戦に活躍。)
部隊の先方はパンター戦車やⅣ号戦車だったそうである。!
ちょっとショック。!
アメリカ軍の戦車はM24チャフィー(軽戦車)は1944年12月には配備が始まっていたので間違いではない。
(レマゲン鉄橋にも登場。)
残念なのがアメリカ軍のジープか「MBウイリス」ではなく「M-151」が残念である。
(何故かアメリカ軍車両には茶色の迷彩がしてある)
後、この映画にちょっとだけ、「バストニュー101空挺師団」のエピソードが描かれています。!
ドイツ軍の降伏勧告に「Nuts!」くそたっれ!と返した話。!
アメリカ側はどうしても入れたかったエピソードなのでしょうね。!
アメリカ軍が包囲され屈しなかった第二次大戦の誇りある戦いですから。!
最後にこの映画、チャールズブロンソンを初めとする名優が数多く出演している。!
アメリカ戦争映画の名作と言っていいでしょう。!
戦車戦の迫力
練られた作戦と、ちょっとした綾で勝敗が決まるプロセスが比較的淡々と描かれていて良い。駐留した街の総攻撃や捕虜の虐殺で連合国の反抗意識を高める結果になったのも感じる。
整然としたドイツ司令部の作戦ルーム、前線のアメリカ司令部のガサツさ、ドイツ機甲師団の指令車。何かお国柄を感じさせる。冷静ではあるがヒトラーを信奉し、突き進むロバート・ショーの隊長が印象的。
時は、戦後20年。アメリカはベトナム戦争にのめり込む。国威高揚的な作品が求められる時代だったか?
オープニング
最後のシーンで、この映画が初見でないことに気付く。こんなに沢山の戦車を空撮、今なら間違いなくCG。戦車の蹂躙感や、戦車戦の迫力、「ティガーは違うのだよ」(ティガーではないが)的な戦車性能の違いを楽しめる。フューリーと比べると戦争演出は牧歌的。ベトナムを描く前で生き死には感じさせない。史実への忠実さを欠き、バルジ戦のいくつかの逸話を盛り込んで一つの話に仕立て直したようで、最後の展開などエンタメ要素が高め。概ね戦争のポイントは拾われているようであるが、航空機が偵察機のみというのは惜しい所。やはり戦車メインにしたかったのか。最もいけているキャラがドイツ将校というのも特長。敵役にはそれなりのキャラをあてがわないと高揚しないか。シャア的。
原色に版画のような絵のオープニングがかっこいい。調べればWayne Fitzgeraldという人の作品。その後もBonnie and Clyde、Footloose、Total Recallなど印象的なオープニングをデザインしたとのこと。昨年9月に他界。合掌。
ああ、昔は良かった
オールドハリウッドスタイルの映画ですね。ビックスター総出演、戦車一杯作って金かかってますよって感じ。昔の映画はおおらかで華やかだったんだなあ。
しかしプライベート・ライアン、シン・レッド・ライン、フューリーを見てしまった人にはトホホ・・・
ツッコミどころ満載過ぎて今日は勘弁したる❗️
追い詰められたドイツの反攻作戦
BSでやっていたので懐かしくて再鑑賞。当時話題だったシネラマというウルトラワイドで撮られているのでドライバー視点での山道の恐怖感や列車の運転手から見るような疾走感、広々とした大地に布陣された戦車隊の一望など視覚効果は見せ所なのだろう、現代のCGにも負けていない。史実では1ヶ月以上の戦闘だったらしい、やはり天候の回復で空軍により殲滅させられた、それはそうだろう、装甲、火力でもシャーマンはタイガーに太刀打ちできない、それでも空陸戦でなく戦車戦をクライマックスにしたかったのだろう。大作戦という割には両軍ともに場当たり的、情報収集の大切さを問うているのに殆ど活かされない、撤退と言ったり戦闘と言ったり将軍のぶれ方も情けない。戦争馬鹿のヘスラー大佐に愛想を尽かす老兵コンラッド、部下の犠牲で目覚めた腰抜け中尉、いかがわしさ丸出しのテリー・サヴァラス、ブロンソンはイメージ通り、など脇役が味付け役、あいつは良いとか頂けないとか色んな感想が出てくるように仕込んだのでしょう。その分、戦闘シーンは少ないので派手な戦争ものを期待していると物足りないかも知れません。それでも数ある戦争映画の中で話題の大作であることに異論はありません。
多くの作品で引用される程の戦争映画のスタンダードであり金字塔だ
戦争映画の中でも一二の面白さ
とにかく脚本が素晴らしく練れていて見事
縦糸にヘンリー・フォンダ演ずるカイリー中佐の物語、横糸にドイツ軍機甲部隊の指揮官ヘスラー大佐など大量の人物の物語を配しながら、3時間を全く飽きさせないで物語を進行させ、それでいてお話に複雑さはなく、大きな軍事作戦の全体像を観るものに見事に伝えてくれる
そこに二人の美女を絡ませるシーンをそれぞれ用意するのだから恐れ入る
それも無理やり感無しで
全盛期ハリウッドの脚本力の強力さが分かる
軍事マニアの立場からすれば色々とやれ実物と違う、やれ史実とはここが違うと言いたいことは多々あれど、CGでない本物の戦車が大群となって進む映像の迫力は問答無用で、まさにタイガー戦車のようにそんなことは黙らせてしまう無敵の破壊力を持っている
現代なら完璧な軍事考証のタイガー戦車をCGで大群で登場させられるだろうが、この本物の迫力はとても太刀打ち出来ないだろう
そしてヘスラー大佐が全く絵に描いたようなドイツ機甲部隊の指揮官そのもの!
砲塔の指揮官ハッチから戦車兵の黒い軍服で上半身をのりだし、端正なキリリとした顔と金髪の上にのる黒い小さな戦車帽
この出で立ちで双眼鏡を持ち辺りを見渡す、その勇姿!
これを見たら、どんなうるさがたでももうなにも言えまい
そして地下秘密司令部での戦車長の閲兵での戦車兵の歌の合唱シーンは鳥肌がたつほどの格好良さ!
このシーンは宇宙戦艦ヤマト2199でドメル将軍が同盟国のザルツ兵の閲兵シーンでオマージュされている
そして特に有名なのは、包囲されたバストーユのアメリカ軍守備隊の司令官の回答「ボケナス」の台詞だ
これは史実のエピソードだが本作で有名になった
そして元祖宇宙戦艦ヤマトの冥王星会戦での沖田提督のガミラス艦隊の降伏勧告への回答「バカメ!」でオマージュされている
このように本作は多くの作品で引用される程の戦争映画のスタンダードであり金字塔なのだ
ドイツ軍はクリスマスにゃ帰らないぜ
ヘスラー大佐(ショウ)の英語に全くドイツ人ぽくないことから、ちょっと違和感。ドイツ軍側と連合軍側が交互に描かれているのに、雰囲気が同じってのもいただけないなぁ。
ドイツ軍はタイガー戦車団で橋を突破するのが作戦。へスターの作戦が見事に当たり、クリスマス気分に浸ろうとしていた連合軍を次々にやっつけてしまう。途中、フランス人の子供が大佐に向けて銃を放つシーンがあったり、捕虜の問題でチャールズ・ブロンソンが交渉する場面があったりと、大量の戦車団の迫力よりも心に残る。なんだか戦車マニア向けの映画のような・・・
攻め落とされる間際。タイガー戦車の燃費の悪さから、ドイツ軍はガス欠になると読んだ米軍。戦車団同士の衝突もガソリンを消費させるため・・・通信網も混乱する中、最後に給油所を爆破することをよく思いついたもんだ。
魅力的な群像劇
第二次世界大戦下、戦局的に追い詰められたドイツ軍は大規模な攻勢を始める。油断していたアメリカ軍は手痛い被害を出し…。
1965年に公開されたアメリカ映画。ティーガーではないとは言え本物の戦車を大量使って撮影されたシーンはかなり派手。登場人物の成長も魅力的。
これがバルジの戦いの主要部分ではないだろう
総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:60点 )
ヒトラー最後の賭けとも言われる、ドイツ軍最後の大規模な反抗作戦であるバルジの戦いについての概要を知らない人には、全体像を分り辛いかもしれない。そして作品もこれがどのようなことが背景にあるのか、実際の作戦はどのようなものだったのかをあまり説明しないので、頭の中にどこで何が起きているのかを想像しづらい。大規模な作戦の割には燃料問題とドイツ軍による偽装部隊が作戦の中心で描かれるというのも、派遣された米軍がドイツ軍の侵攻を食い止めたという史実に対して単純すぎるし正確ではない。
ただドイツ軍塗装を施しただけのアメリカ製とはいえ戦車を大量動員した戦闘場面は迫力があるので、その部分は評価できる。
ガソリンは生命線・・
1965年製作のカラーの戦争映画。169分の巨編で1日で観るのは困難でインターミッションを挟んで2回に分けて観た。ドイツ軍のマークを付けた代替戦車が出ているが、そこは我慢した。本物のタイガー重戦車の砲弾を物ともせず跳ね返すシーンが見たかった。またアメリカ軍は第二次世界大戦ではM4シャーマンが戦車の主流だった筈だ。それにしてもドイツ軍は最後の抵抗で、総力戦の凄まじい闘いをしたのがよく分かる。最後、燃料のガソリンが無かったんだな。タイガー重戦車の燃費が悪かったのが想像できる・・戦後20年しか経っていない戦争映画の真に迫る戦闘シーンに脱帽・・これは戦争映画の名作だ。
ロバート・ショウのヘスラー役にはまる!
「バルジ大作戦」は戦争映画として好きな映画のひとつだ。アメリカ軍もドイツ軍もほぼ同等の立場で描いていることも評価できる。キング・タイガーとM4シャーマン(一部代替あり)の本物が登場するのは何よりもの迫力だ。戦後まだ20年しかたっていなかったからこそ出来たことなのだろう。大量の爆薬を破裂させその土煙のなかに動く兵士の姿がある、なんてのも現代では考えられない危険な撮影だ。しかしまあ、みな万歳をして倒れてゆくのは当時のお約束だったのでしょう。感心はしませんが。
映画ではヘスラー大佐の名前で戦死しているが実際にドイツ機甲部隊を指揮していたのはラウフェルト大佐で、映画製作当時存命で、彼がこの映画の撮影に協力したことでよりリアリティを増したのだろう。
しかし、仕方がないとはいえ気になるのはピーカンの天気。冬の悪天候ゆえ英米軍の制空権が利用できないということで発動された作戦だったので、どうしても気になってしまうのだ。
面白く思うのはこの5年後に映画化された「パットン大戦車軍団」のパットン将軍との共通点だ。ヘスラーもパットンも騎士的な職業軍人であること。つまりは戦争がない世の中になれば無用の長物となる人物として描かれているのだ。
もしかしたら、この映画でのヘスラー像が「パットン大戦車軍団」のパットン将軍像に影響を与えたのではないか、と考えてみた。
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