劇場公開日 1966年4月1日

「オープニング」バルジ大作戦 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5オープニング

2020年5月10日
iPhoneアプリから投稿

最後のシーンで、この映画が初見でないことに気付く。こんなに沢山の戦車を空撮、今なら間違いなくCG。戦車の蹂躙感や、戦車戦の迫力、「ティガーは違うのだよ」(ティガーではないが)的な戦車性能の違いを楽しめる。フューリーと比べると戦争演出は牧歌的。ベトナムを描く前で生き死には感じさせない。史実への忠実さを欠き、バルジ戦のいくつかの逸話を盛り込んで一つの話に仕立て直したようで、最後の展開などエンタメ要素が高め。概ね戦争のポイントは拾われているようであるが、航空機が偵察機のみというのは惜しい所。やはり戦車メインにしたかったのか。最もいけているキャラがドイツ将校というのも特長。敵役にはそれなりのキャラをあてがわないと高揚しないか。シャア的。
原色に版画のような絵のオープニングがかっこいい。調べればWayne Fitzgeraldという人の作品。その後もBonnie and Clyde、Footloose、Total Recallなど印象的なオープニングをデザインしたとのこと。昨年9月に他界。合掌。

Kj