パリは霧にぬれてのレビュー・感想・評価
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大映映画的な薄いサスペンスだった
日本版の案内は家族愛的なものだったが、結局サスペンス。薄いのは何故産業スパイになったのか、裏がない。因果関係がよくわからない。
観てるうちに何かに似てるなあ、と。80年代の煮詰めの甘い大映映画ですね。
でてくる女性が皆綺麗でお洒落だった、くらい。
何より霧に濡れるパリの運河を進む船の映像、その船に乗っているフェイ・ダナウェイのアンニュイな表情が印象的。
①というか、それがこの映画の全てと言っても良いかも知れない。②話はユルい産業スパイものだしルネ・クレマンの演出も往年の切れがないので、後は異国での暮らしに心細い上に頼りにしている夫の心が読めず更に子供を誘拐されて錯乱していくフェイの演技とファッションを楽しむしかありませんね。③★3つでも良いのですが、フェイの映画なので☆おまけ。
古い作品ですが、新感覚です
最初は、なんだろう、これ、と思いながら観始めたのですが、見続けていくと、この仕掛けの巧妙さに感心してしまいました。そして気づけば、かなりのめり込んで観ていましたよ、私。前情報なしで観始めたので、よりこの作品が持つサスペンス感に巻き込まれてしまったという感じでしたね。
まず、出てくる女性陣がみんな美しいということで最初は満足してたんですよ。いやぁ、やっぱりフランス監督はこういうキャスティングするんだなぁなんて下世話な感じだったんですよ。しかし、それらの美しさが段々と変容していく様が、とても上手にサスペンス感の高揚に役立ってました。こういう演出って、唸らされるところがありました。
わかりにくく中途半端
総合:65点
ストーリー: 60
キャスト: 75
演出: 60
ビジュアル: 70
音楽: 75
ジルがパリに来た二年前から恐らく一服盛られたせいで記憶の問題があったことから、組織は彼らがパリに来たときからその動きをすぐに知っていたことがわかる。二年も前から居場所をしっていながら何故もっと早く組織は手をだしてこなかったのか、組織とは何なのか、この一件以降組織は何もしてこないのか。霧っぽいうす暗い映像のように物語もわかりにくい。
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