バリエラ

バリエラ

解説

ポーランドの名匠イエジー・スコリモフスキ監督が1966年に手がけた長編第3作。戦後ポーランド社会における世代間の障壁(バリエラ)を、詩的かつ超現実的な映像で描き出す。とある大学の寮で、男子学生たちが奇妙なゲームに興じている。ゲームに勝利して賞金を手にした学生は、新たな生き方を見出すべく旅に出る。やがて彼は、路面電車の運転士をしている若い女性と出会い、一緒に行動するようになるが……。2009年・第22回東京国際映画祭「WORLD CINEMA」部門で上映。

1966年製作/81分/ポーランド
原題または英題:Barrier

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映画レビュー

3.5とにかくコメダの音楽!最高!

2023年12月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ポーランド映画祭にて、デジタルリマスター版を鑑賞。
全編に渡って過剰なまでに象徴主義的で詩的な映像表現が展開していく。
当時のポーランドにおけるビートニクな一作。
何度も台詞にも出てきたが、極めて「冷笑」な突き放したトーンで、独特のドロップアウトなロマンチシズムが展開されていく。
勿論、当時の社会主義体制や上の世代に対するアンチテーゼは重要なテーマだったのだろう。
モノクロの画面構成が本当に見事で秀逸だが、終始エキセントリックで先の見えない展開は、当時の監督の心情も反映されていたのかもしれない。
最終的にはラブストーリーとして着地するので、恋愛描写の方は、もっとストレート且つ、わかりやすくした方が、コントラストも効いて良かったとは思う。
最後まで集中して観ることが出来たのは、兎にも角にも、クシシュトフ・コメダの作ったサウンドトラックのおかげだろう。全編に渡り全て最高。あの鮮烈なアレンジ!今なお新鮮!

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osmt

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