「『仁義なき戦い』や日本の任侠映画はこの映画をリスペクトしている。」波止場(1954) マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『仁義なき戦い』や日本の任侠映画はこの映画をリスペクトしている。
クリックして本文を読む
まぁ、言うまでもなく、搾取される側はそのままで、搾取する側の手先が変わっただけの話。
つまり、アメリカの資本主義経済は、姿を変えて温存されたと言いたいのだろう。
さて、この映画公開の数年前にカザンは赤狩りの公聴会に出ている。その彼が公聴会に出る男の話を、正義感あふれる姿で描いている。
我が親父はこの映画が好きだった。さて、親父も戦後まもなく国鉄時代にレッドパージの渦に巻き込まれたそうだ。その時、我が親父はどんな行動を取ったか?真実は分からない。しかし、親父は国鉄に残った。さて、だから、この映画が好きだったのか?と僕は思った。しかし、その二代目に当たる僕は、この主人公を好きにはなれない。所詮、ゴロツキはゴロツキ。暴力には暴力。つまり『仁義なき戦い』って訳だ。殺された兄チャリーもそれを分かっていたら、殺されずに済んだはずだ。勢力争いなのだから、てっぺん(頂上)取れば良いだけである。この映画はそう語っている。そして、今でも資本主義は姿を変え続け終焉を迎えていない。アメリカの地位はいずれこのボスの様になるだろうが。
エリア・カザンも恥ずかしげもなく、よくぞこんな映画を作ったものだ。
しかも
ペペ・ル・モコの『望郷』をパクってる。
コメントする
kossyさんのコメント
2023年4月19日
マサシさん、コメントありがとうございます。
ハリウッドテンなどというタイトルをつけてしまい、自分でもなぜ書いたのかわからなくなっていました(汗)
ハリウッド映画界では良識が残っているので、今では安心して観ることができますね。50年代はややこしいです・・・