鳩の翼
劇場公開日:1998年12月12日
解説
今世紀初頭のロンドンとヴェネツィアを舞台に、新時代の波に揺れる恋人たちの愛憎劇を描いた文芸ロマン。ヘンリー・ジェームズ(1843~1916)の同名小説(邦訳・講談社文芸文庫)の映画化。監督は「バック・ビート」『サイバーネット』(V)のイアン・ソフトリー。脚本は「日蔭のふたり」のホセイン・アミニ。製作は「十二夜」のデイヴィッド・ハーフィットとステイーヴン・エヴァンズ。製作総指揮は「ナイトウォッチ」のボブとハーヴェイのワインスタイン兄弟とポール・フェルドシャー。撮影はパトリス・ルコント監督作品で知られるエドゥアルド・セラ。音楽は「勝手に逃げろ、人生。」のガブリエル・ヤレド。美術は『サイバーネット』(V)のジョン・バード。編集はタリク・アンワール。衣裳は「ベルベット・ゴールドマイン」のサンティ・パウエル。出演は「十二夜」のヘレナ・ボナム=カーター、「司祭」のライナス・ローチ、「この森で、天使はバスを降りた。」のアリソン・エリオット、「愛と勇気の翼」のエリザベス・マクガヴァン、「エンゼル・ハート」のシャーロット・ランプリング、「ジキル&ハイド」のマイケル・ガンボンほか。
1997年製作/101分/イギリス
原題または英題:The Wings of the Dove
配給:エース ピクチャーズ配給(ポニーキャニオン=テレビ東京=アスミック・エースエンタテインメント提供)
劇場公開日:1998年12月12日
ストーリー
1910年、ロンドン。ケイト(ヘレナ・ボナム=カーター)は、後援者の上流階級の伯母モード(シャーロット・ランプリング)で暮らす、没落した中産階級に属する情熱的な娘。彼女は恋人の貧しいジャーナリストのマートン(ライナス・ローチ)との結婚を因習にとらわれた伯母から禁じられて思い悩んでいた。そんな折り、ケイトは孤児ながら裕福で飾らない魅力のあるアメリカ人女性ミリー(アリソン・エリオット)と親しくなる。ケイトはミリーがマートンに心惹かれながらも余命いくばくもないことを知り、暗いたくらみが浮かぶ。ミリーとマートンをヴェネツィア旅行に連れ出し、自分は二人を残して立ち去り、残された二人を引き合わせようとしたのだ。ミリーの遺産がめあてだったのだが、その企みを知って傷つきながらもミリーはマートンに遺産を分け与えて亡くなった。残されたケイトとマートンは結ばれたが、ミリーの思い出が二人には拭いがたく残っていた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- イアン・ソフトリー
- 脚本
- ホセイン・アミニ
- 原作
- ヘンリー・ジェームズ
- エグゼクティブプロデューサー
- ボブ・ワインスタイン
- ハーベイ・ワインスタイン
- ポール・フェルドシャー
- 製作
- デイヴィッド・パーフィット
- スティーブン・エバンス
- 撮影
- エドゥアルド・セラ
- 美術
- ジョン・ベアード
- 音楽
- ガブリエル・ヤーレ
- 編集
- タリク・アンウォー
- 衣装デザイン
- サンディ・パウエル
- 字幕
- 細川直子
受賞歴
第70回 アカデミー賞(1998年)
ノミネート
主演女優賞 | ヘレナ・ボナム・カーター |
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脚色賞 | ホセイン・アミニ |
撮影賞 | エドゥアルド・セラ |
衣装デザイン賞 | サンディ・パウエル |
第55回 ゴールデングローブ賞(1998年)
ノミネート
最優秀主演女優賞(ドラマ) | ヘレナ・ボナム・カーター |
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