「【両親へのコンプレックスバリバリ男に寄り添う、行きずりの心優しき女。独特のビジュアルやスロー描写など、他に類を見ないエキセントリックな作風が印象的な作品。】」バッファロー'66 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【両親へのコンプレックスバリバリ男に寄り添う、行きずりの心優しき女。独特のビジュアルやスロー描写など、他に類を見ないエキセントリックな作風が印象的な作品。】
ー 5年ぶりに他人の罪を自らのギャンブルの負けにより被ったビリー(ヴィンセント・ギャロ)
刑務所を出て故郷・バッファローへ帰ろうとするビリーは、自分よりも、アメフトのバッファロー・ビルズを愛する両親に嫁を連れて帰ると嘘をついてしまう。
後に引けなくなったビリーは、ダンススクールでレッスン中だった少女・レイラ(クリスティーナ・リッチ)を拉致。
両親の前で妻のふりをするよう彼女を脅迫するが…。
◆感想
・何となく、ジム・ジャームッシュ監督の諸作品を思わせる、作品である。
・刑務所から出て来て、矢鱈とトイレを探してウロウロと歩き回るシーンが可笑しい。
- 今作では、彼は頻繁にトイレを探す・・。-
・レイラを強引に妻にするシーンなども、その後のレイラが健気に、良き奥さんを演じたり・・。
・思い出の、ボーリング場のシーンや、元カノとデニーズで鉢合わせするシーンなども何だかオカシイ。
・幼きビリーを描いたシーンのフェイドイン、フェイドアウトも独特である。
・自分が勝手に、スーパーボールの決勝でフィールドゴールを外したスコットを恨んで(彼は、バッファロー・ビルズの勝利に、勝手に1万$賭けて負けた故に、刑務所に入った・・)恨みを晴らしに行くシーン。
デブデブに太った、スコットの姿。
そして、スローモーションのシーンが描かれるが・・。
<ヴィンセント・ギャロが監督、脚本、音楽、主演の4役をこなし話題となった作品。独特のビジュアルやスロー描写など、他に類を見ないエキセントリックな作風が印象的な、癖になりそうな独特な世界観を持ったオフ・ビートな作品である。>