「今尚愛おしい作品」バッファロー'66 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
今尚愛おしい作品
当時ミニシアターブームに颯爽と現れたような印象、クイントのオープニング作品ではないでしょうか?
そして何とも懐かしい20年ぶりのリバイバルです。
全体的にというか全てギャロの趣味全開、やりたいように撮った清々しい作品です。
まるで彼そのまま、少し線の細いクライムロードムービー。
でもこれがかなり良い。
台詞回しにカメラワーク、ファッションに楽曲など、センスに溢れているんです。
デザインやアート系の学生にはかなりきたでしょう。
正直どったこと無いストーリーラインですが、ギャロとクリスティーナ・リッチのやりとり、その空気だけで成り立っているようなんです。
そして楽曲。トレーラー等でイエスの「サンライズ」のイメージがやたら刷り込まれているのですが、何と言ってもこの作品は「ムーンチャイルド」でしょう。
突如踊りだすクリスティーナ・リッチとその映像に、正に目を奪われるよう。
そのくらいクリムゾンの楽曲にマッチしていました。
それはもうオフィシャルのMVのように。
今こうして観ていても色褪せぬ、二人の空気は凄いものです。
あと個人的な思い出ですが、当時この作品観て「あ、やっぱ免許はマニュアルじゃなきゃダメだわ」と思ったのをよく覚えてますw
もう「エッセンシャル」以来でしょうか?久しぶりにギャロの新作観たくなりました。
今尚愛おしい作品です。
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