パッチ・アダムス トゥルー・ストーリーのレビュー・感想・評価
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笑いだけでは救われない
本当の意味で希望が見えないと辛いものだ。
その中で患者に希望を与える事は素晴らしい事だ。
そのパッチの理念については同意できるのだが、作品の中でやってることは「患者のため」とか言っても自分達の行動に酔っているだけに見えてしまうのは悲しい。
当時の精神科医療は現在ほど進んでおらず、軽度ならいざ知らず、精神高揚にある統合失調症患者と一対一になるなどは治療者としてリスクを無視しすぎている。
精神科への差別は今も厳然として残っている。
精神科病院周辺で解放処遇(外出可)の入院患者が近隣を散歩したり買い物に出かけるとクレームが来るのだ… 「患者を外へ出すな」と。
勿論、こんなクレームは差別なのだが差別改善が進まない現状は偏見だけではなく、本当にトラブルが起こっているから…。
だから、病院が命を預かるのは色々な意味で本当に重い責任を負う。
あんな丼勘定みたいな状態で維持できる病院や治療院施設などは存在出来ない厳しい世界なのだ。
作品前半のスイートさから後半の辛い展開は物語としては「なんでこうした?」的な批判もあるだろうが、“パッチ”だけではどうにもならない現実もある事が解る。
感動作品として安易に観るのはお勧めしないが、患者の権利や病院スタッフの苦悩みたいなのは味わえると思います。
自分が患者ならパッチよりミッチを選ぶ。
実在するドクター、パッチ・アダムスの人生を基にした伝記映画。
主人公パッチ・アダムスを演じるのは『ジュマンジ』『グッド・ウィル・ハンティング』の、伝説的名優ロビン・ウィリアムズ。
パッチのルームメイト、ミッチを演じたのは『セント・オブ・ウーマン』『ビッグ・リボウスキ』の、後のオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマン。
パッチ・アダムスとはクリニクラウン(臨床道化師)やホスピタルクラウンという、笑いで病気を治療するという概念を作った偉いお医者さんらしいです。
映画『ジョーカー』の中で、アーサーがやってたヤツですね。
実在の医師パッチ・アダムスをモデルにしてはいるが、物語は創作の部分も多い。
特に大きな変更点は年齢。映画でパッチが医科大学に入学するのは中年になってからだが、実際は20代前半で医学を学び始めた様である。
このように変更した最も大きな理由は、やはりロビン・ウィリアムズを起用したかったからだろう。
この役のロビン・ウィリアムズは正にハマり役!
もうパッチ・アダムス本人だとしか思えない程のリアリティがあります!
ロビン・ウィリアムズ以外でこの映画を作ることは考えられなかったのではないでしょうか?
映画の冒頭、精神病院に入院したパッチが院内の患者と交流するうちに医師を志すようになるというシークエンスには感動します。
時間もコンパクトに纏まっており、非常に完成度が高い。
映画開始早々泣かされました…😭
何歳からでも学ぶことは出来るというメッセージは非常にポジティブだし感動的。
パッチの馬鹿みたいに明るい性格も、観ていて爽快感があります。
そして、道化の姿になって病気の子供たちを笑わせる姿にはまたも泣かされました😭
映画の前半は本当に感動的だし面白い。個人的には満点です。
しかし、後半になるにつれて綻びが…
まず、だんだんパッチがウザくなってくる。流石にやり過ぎだろ。周りの警告聞けって。臨床出来るのは3年からって言ってんだろうが!!
ミッチも言及していたが、パッチが熱心に勉強している描写がない。
コレで成績トップとか言われても真実味がない。
無免許での診療所開設は流石にまずいだろ。
史実ではちゃんと卒業してから開業しているのに、この改編は頂けない。
だいたい、学生の本分は勉強では?
ただでさえ死ぬほど勉強しないといけないのに患者まで診ていたら落第すると思うのですが。
唐突な恋人の死。
あそこ絶対いらんやろ。というより、この物語に恋愛要素いらんやろ。
やるのなら、恋人を殺した犯人は自殺しようとするも死ぬことが出来ず、その犯人に対する憎しみと医師としての本分との間で悩み苦しむ展開が必要だったのではないだろうか。
クライマックスの審問会も全然興味をそそられなかった。だって全部パッチが悪いんだもん。
悪者っぽかった学部長もそんなに悪い人じゃないし。
やりたいことは色々あったがそれがうまく噛み合っていない映画という印象を受けた。
笑いによる治療、夢を叶えるのには年齢は関係ないというメッセージ、恋人の死というサスペンス要素、神に対する疑問、権威に対抗する反骨精神、etc。
こんなに詰め込まんでもよかったと思う。一つ一つの味が薄い…
個人的にはパッチよりも断然ミッチの方に感情移入できた。
天才肌のパッチに対抗心を燃やす男。
自分の信念を持ち、良い医者になることを目指しており、自分の考えと相容れないパッチを嫌悪する。
しかし、最後にはパッチの才能を認め、辞めようとする彼を引き留め、彼から教えを請うまでに成長する。
無茶苦茶ミッチいいヤツ!
フィリップ・シーモア・ホフマンの演技と相まって最高のキャラクターになっていた。
もっと出番を増やしてパッチのライバルとして描いていれば、この映画の面白みも増したのではないか。
後半には乗れなかったが前半は良かった。ロビン・ウィリアムズとフィリップ・シーモア・ホフマンは素晴らしい役者だなぁ。
2人とも2014年に、非業の死を迎えたのが残念でならない…
全ての人がハッピーな訳ではないけれど…
何故か見逃していた本作。いや〜良い映画だった!ロビン・ウィリアムスの演技以上の演技に感動した。最高の俳優さんであった事が間違いないだけに思う所は多分にあるなぁ…
ストーリー的に全てがハッピーではないけれど、今の緩和ケアや癒しケアの先駆けとなった実在のアメリカ人医師の話。
患者と向き合う姿勢に熱くなるし、演出も後半にかけての涙腺刺激ポイントが複数用意されていて好物だった。
処方せん
もう、何度も何度も涙が溢れて瞼が腫れてしまってる
彼が元気な時からその後も
むしろその後の方がもっと悲しくて、でもあったかくて
今も昔もこの映画を見た時から私の中では1番の作品です
何故なんだろう、確かにロビン・ウィリアムズのことは大好きで他の作品も見ましたし彼が亡くなった時には悲しみと怒りと絶望などとても身近な人を亡くしてしまったような特別な感情になったことは確かです
彼が出る映画はいつも私の心を震わせます
『ジャック』『アンドリュー』『グッドモーニング・ベトナム』や『グッド・ウィル…』などなどなどなど
もうキリがない、また泣けてきた
見てると辛くなるのに見ずにはいられません。
『ミセス・ダウト』を見てバカ笑いしなくっちゃ
そう、彼の映画は私にとっての処方せんなのですね
まあまあだった
病人や弱っている人を助けたいというメッセージは素晴らしいのだけど、押しつけがましさがひどくて素直に飲み込みづらい。病室で深夜に大騒ぎするとか、寝ているところを起こして喜ばせるとか、睡眠障害の人に対する配慮がなさすぎる。元気な人が頭で考えた病人像で表現している感じがする。ちょっとしたユーモアですぐ元気になったり喜んだりして、深刻に弱っている人の感じがしない。苦痛に対するイメージが貧困だ。
おじさんのロビン・ウィリアムスが若い女の子にガチ恋していて引く。
前からロビン・ウィリアムスの甘ったるさが苦手だったのだが、ここでもやっぱり苦手だった。
最後のパッチの演説が圧巻。
最後のパッチの演説が、感動的だった。
患者は他の医師にもなれる。人と人との繋がりだから深く関われば辛い事
でも、死は悲しいものでは無いのだ。死は敵ではなくて味方である。
そして病院はただ死を遅らせる為に医師が居るのではなくて、生きている幸福を感じて貰うためにいるのだ。
わたしは、留学をして運命の人と沢山出会ってきたと思う。その人達と出会ったから自分がいかに自己中心的に生きてきたのか、親と友達がいる事にどれだけ感謝をしてその人たちを愛せていなかったのかという事に気付かされた。
親元を離れて1人の人間としての自覚をやっと持てた。
正論を振りかざす暴力
個人評価:3.7
実在の人物を映画化との事だが、ストーリー展開が駆け足で、大事なテーマが箇条書きのような印象がある。
思いに賛同した彼女の死の扱いも雑で、演出も弱いと感じる。
素晴らしい人物で、真似出来ない思想だが、物語に重厚感がないのは演出の弱さのせいだろう。
また違う見方をすると、正論を振りかざす暴力にも感じられ、ほんとんどの人間は正論を踏まえた上で、現実と向き合っているのだと。
人物としては、ロビン・ウィリアムズにハマり役な役柄と感じる。
実話というのがすごい。こんなすごい人がいるんですね。しかし、この恋...
実話というのがすごい。こんなすごい人がいるんですね。しかし、この恋愛はなんとも無理があるなー、と思った矢先の衝撃急展開。ラストに向かうにつれ、彼を必要とし、認めていく面々。良かった。しかしラストの衣装はホントにホント?どこまで本当かちょっと疑ってしまいます(笑)
こんな医者、いて欲しい。なかなかいませんよね。
現実は上から目線の偉そうな奴多し。金も儲け放題。医者の子は金の力でアホでも医者になれるが、普通の子は国立出て研修医で長期のほぼタダ働き。世の中不公平すぎます。
最近感じた世の矛盾、グチってすいません(笑)
ドクハラ
患者にはユーモアをもって治療するという突拍子もない内容ではあるが、実際の医療現場を考えると必要なことなのしれないと思わされた作品だ。日本での病院しか例える対象がないが、ドクハラ問題もこの映画を観れば多少は解決できる??ドクハラの映像見ると、確かにひどいもんなぁ。
感動、社会について考えさせられる
とにかく感動した。ただ成績が良ければいいと思っていたがそんなことではなかった。
この映画はたくさん学ぶことがあった。
ひとつは自分の正しいと思ったことを貫き通すこと。他人に流されず自分のやり方で、見方を変えてあることに取り組むことは結果を作り出すことがわかった。
ふたつめは、仕事の考え方である。この映画の主である医者のように、ただ人を助けるだけではなく、患者と接し生きることのありかたを教えるなど、考え方を変えれば仕事のあり方も変わることがわかった。
そういったパッチの天才的な考え方を思い出しながら生活したい。
人のもつ本質…笑い
誰かを笑わせることで、絶望的なじぶんにも居場所があると感じたアダムスに共感した。
自分にも似たような感覚が思春期にあったり、まわりの環境を笑わせることで、自分の心の中が晴れていく感覚はなにものにも変えがたい喜びだと再確認した。
自分の居場所に悩んだ時に観かえしたい作品でもある。
治療や癒しには明るさと笑いが必要だ
思い出しレビュー39本目。
『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』
今入院してると、こういう映画がとても見たくなる。
笑いによる治療を実証させた実在の医師、パッチ・アダムスの伝記作。
入院してるとよく分かる。明るさがいかに大事か。
いつまでも、痛い痛い、辛い辛い、しんどいしんどいばかり言ってては、治るものも治らない。
日に日に管やチューブが一本一本外れ、少しずつ良くなってるっぽいと感じるだけでも凄く気が楽になる。
また、面会人が来て他愛ない話するだけでも全然違う。
また、劇中で、医師が患者を“この患者”“あの患者”と呼ぶのに対し、パッチは名前で呼ぶ。
当たり前の事だけど、その当たり前の事がどれだけ大事か。
患者は単なる患者ではなく、人なのだ。
医師も単なる医師ではなく、人なのだ。
人と人が接する。
そこに壁は無い。
医師や看護師の朗らかさ、親しみ易さに患者は救われる。
確かに病気を治すのは、手術とか薬。
でも、その後。
病は気からとよく言う。
明るさや笑いが少しずつ癒していく事に偽りはない。
そして、医師と患者の関係。
周りに異端児と見られながらも、何よりも患者の事を思うパッチ・アダムスの治療法とその功績に、ただただ感服する。
まさしくロビン・ウィリアムスの為の役。
やはり、こういうロビンを今も見ていたかった。
映画はちょっとお涙頂戴に媚びてて、パッチを善、対する医師たちを悪と決め付け過ぎてる気もした。
そこら辺、もっとバランスよく、上手く出来なかったものか。
しかし今は、こういう良作を心地よく受け入れたい。
なので、採点は甘めに。
昼間、BSとかでやってくれないかなぁ~。
素晴らしい
賛否両論あって当たり前かもしれない。
褒められたやり方ではないかもしれない。
それでもなお思う。
福祉に生き、志す者ならばパッチのような
精神性を持たなければならないことを。
福祉現場の職員らは皆冷たすぎる。
もっとハートトゥーハートで患者や利用者
と向き合うべきだ。相手は人間なんだから。
それを教えてくれる映画。
医者のみならず、人と関わる全ての人に
一度は見てほしい。
改めて自分の生き方を再確認させてもらえた。
ありがとう。
演じる理由
こうしたいくつもの、心に闇を抱えた役を演じたのち、自ら命を断ったロビン・ウィリアムス。
彼の押しの強い演技が苦手だったので、生前は彼の出演作を観ることは稀だった。ほとんど意識的に避けていたと言ったほうが正確である。
いま、映画の中の彼を見ていると、一体どんな思いで演じていたのかと思う。
自身が役の苦しみを知っているからこその、あの演技だったのか。それとも、俳優の抱える苦しみはもっと強かったのか。
もしかしたら、役になりきっている間は、そうした自分自身の苦しみを忘れることができるということが、彼が俳優という仕事を選んだ理由だったのかも知れない。
笑いは特効薬
自殺未遂で精神病院に数日入院した事から人生の転機が訪れた。
入院患者らと過ごすうちに本当の意味での医療とは?病気ばかりを診て患者を診ない医療のあり方に疑問をもち医者を志すパッチ。
元々成績優秀なパッチは医大に合格したものの3年になるまで患者に接することが出来ない現状に痺れを切らし単独で病室を訪ねていた。
患者を笑顔にしたい!パッチの願いは入院患者にも喜びのある日常を送って欲しいという事だ。
QOLの向上そのものです。
看護師、患者にパッチは受け入れられていたが、担当の医師がパッチを退学に追い込む。
パッチは彼女を亡くし傷心していたが医師になるという強い決意を皆んなに伝え見事無事大学を卒業する。
実話ながらあっぱれ‼︎
笑いは、薬よりもずっと効果があるのです。
患者は物ではありません。きちんと人格に向き合って治療してほしいと思う。
医師とは、なんぞや。
病を治す事が大前提だけれど、いつかはみんな(死)を向かえる。
ならば、生きている間に(歓喜の瞬間)(生きている喜び)をどれだけ体感してもらえる様に導けるのか、嬉しい楽しい時間をどれだけ患者さん自身の中に、増やして行けるのかを、考え実行してしまうDr.パッチ。
患者さんの夢を、夢のままで終わらせない。
目の前の患者さん一人一人に、しっかり向き合ってくれる。
その気持ちは、患者さんだけでなく、周りの人達にもしっかり伝わって行く。
夢物語でもおとぎ話でもなく、実話なんです。
医師という垣根を越えた奇跡の人。
こういう人が本当にいる(いた)んだ。って事が、もう奇跡だよね。
Life is beautiful!!
そう叫びたくなる映画です。
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